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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

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2015年05月06日
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カテゴリ:温熱環境
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

連休も最終日ですがいい天気!
私は事務所で仕事ですけど(^_^;)
二日ほど前に工場の敷地や駐車場の草刈をしたのですが
未だに倦怠感が抜けません、特に腕を中心とした上半身
刈払い機を一日中振り回していたせいで
ゴルフをするより疲れますね。

さて、
断熱性の良い家を作っていると
時々聞かれるのが

「夏は暑くなるでしょう?」

この質問は
住宅初心者の方ではなく
住宅をいろいろ考え始めた方に多いのが特徴
つまり、各地のオープンハウスに出かけたり
展示場などに足を運んでいる方に多いんですね。

この「暑いんでしょう?」はどちらかというと質問ではなく
「暑い家なんですよね」という
「確認」の意味が近い
つまり、断熱や気密が中途半端な会社のオープンハウスで
断熱性を高くしてあったかい家にしたい、
という希望を伝えた時に

冬はいいですけど、
夏は暑くてたまりませんよ

なんて言われて、
妙に納得してしまった方々
住宅営業のプロと素人の会話ですから
素人には勝ち目はありません。

これは半分あたっていますし
半分間違っています。
でも、
今現在、高性性能な家を建てている建築屋で
そんな間違いを犯すところは少ない。

少し説明しましょう、
日本で高性性能な住宅が紹介されたのは
1980年代末のR2000住宅が最初
一般に高気密高断熱住宅と言われていますが
技術的な元はカナダから入ってきています。

このR2000住宅
ハウスメーカーも含め
多くの会社が取り組みましたが
大手のHMは技術的に達成できず撤退(断熱はできるが気密ができない)
地方や中小の工務店だけが地道に提供していました。

当時、日本中の多くの会社が取り組みましたが
中には断熱さえすればという会社も多く
そんな会社が作った高断熱住宅が
暑い家になりました。

つまり、
R2000住宅は断熱だけでなく
気密や換気、冷暖房システムなど
様々な要素が大切で
特に日本の場合では日射を考慮する必要があるのですが
日射を考えずに設計された高断熱住宅が暑くなったんですね。
半知半解、見よう見まねで導入した高断熱住宅の悲劇です。


夏の日射の遮蔽
冬の日射の取得

この二つを考慮した設計がこれからのパッシブな住宅には求められます。

冬には日射を室内に入れ
夏にはその日差しを避ける
そんな設計なんですね。
半分当たっているといったのは
夏の日射の遮蔽を考えない設計では
高性能な家は暑くなりますということです。

でも
しっかりと夏の日射遮蔽、冬の日射取得を考えた家では
きちんとした断熱をすれば
より少ないエネルギーで冬暖かく、夏涼しい家が可能です。

つい数年前までは
夏の日射遮蔽は
ドイツ製の外付けブラインド
あるいはオーニングが考えられましたが
いかんせん、超高価でとても手が出ませんでした。
窓の外の庇もOKですが
真南のお昼前後しか期待できませんでしたし
吉津は片付けが面倒・・


でも、最近ようやくLixilやYKKが
窓の外に付けるアウターシェードを出してくれました。

このシェードが出たおかげで
パッシブなデザインの幅がとても大きく広がりました。

高性能なサッシの外で
夏の日射を遮蔽する
ここがポイントになります。

高い断熱性を持った家と言うのは
冬は家の中の熱を外に逃がさない
同時に
夏は外の熱が家の中に入ってくることを防いでいることを意味します。
唯一、夏にサッシを通して日射が入ってくると室内が暑くなってしまいましたが
その日射をサッシの外のシェードが防いでくれます。
夏に室内が暑くなる要素が排除されることを意味します。

日射の多い美濃地方
冬の日射の利用と
夏の日射の遮蔽を考えた設計が暮らし易い家を作ります。







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Last updated  2015年05月06日 09時25分09秒
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