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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2015年11月23日
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カテゴリ:温熱環境
おはようございます、
紙太材木店の田原です。


ケヤキの落ち葉が紙吹雪のように舞って
掃いても掃いてもすぐ元通り・・(^_^;)
しばらくは落ち葉と格闘の日々です。

さて、
先週、国交省の既存住宅の長期優良住宅化制度(案)に対する
パブリックコメントが締め切られました。

新築では長期優良住宅という言葉を聞いたことがある方もいると思いますが
既存の中古住宅でも
現行の長期優良住宅と同じ水準になるリフォームを行えば
長期優良住宅に認定するというもの。


それはそれで結構な制度ですが
国交省が何故パブコメを求めたかというと
その制度の基準をちょっと緩めますから
一応建前上国民の皆さんの意見をお求めしますが既に既定路線ですからね
というもの。

今年度まで募集されていた国交省の既存中古住宅の長期優良住宅化リフォーム
特にS基準は厳格に現在の新築と同じ基準を求められました。

ところが、
新しい案では
エコキュートとエアコンを設置すれば
平成4年の断熱基準でも長期優良住宅と言っていいよ、
としているのです。

平成4年!、23年も前の基準?
ただでさえ、現行の日本の住宅の断熱性の基準でも欧米に比べるとまだまだ足りないのに

23年も前の基準を引っ張り出してきて、、
設備を新しく購入設置すればいい?

良質なストック住宅を後世に残さなければならないのに
これでは悪貨が良貨を駆逐するではありませんが
いつまで経っても良質な住宅は残りませんし
補助された税金も長期的に見れば無駄になってしまいます。
ただでさえ空き家が増えているのに
資産価値にならない家がさらに多く増えていくことになります。
空き家になる一因にはその家の断熱性能や換気、冷暖房システムといった
基本性能がお粗末であるからでもあります。
住宅の基本的な性能をなおざりにして
10年か15年で交換しなければならない設備機器を設置すればOK・・・


以前、長期優良住宅化リフォームの予算が
前年比3.2倍になっていることに触れました。
そこでも言いましたが、
既存住宅のレベルが低すぎて200万程度の補助では
現行並みの長期優良住宅にするのは困難
とても予算消化は難しいだろうと予想してましたが
国交省の担当者はとっくにお見通しで
とんでもないルールの変更を最初から考えていたわけですね。

逆に新築の長期優良住宅に対しては
予算が昨年より大幅にダウンされていますから
現場の工務店業界では今年の長期優良の枠が激減して
対応に苦慮しているのが実情です。

先ず、良質な新築住宅を作ること
良質とは断熱、気密、換気、冷暖房システムといった基本性能が
国際的な水準に達しているものをいいます。

このレベルの断熱水準で(23年前)
エコキュートや高効率なエアコンをつければOKとは
あまりにお粗末な話
予算消化のための泥縄式提案と見られても不思議ではありません。

大切なのは住宅の基本的な性能を高めること
設備で補うのはそのあとです。

真冬に薄着でカイロで体を温めるようなもので
カイロはたくさん必要(エネルギー)ですし
交換も必要です。
それより、もっと厚着をすることのが先のはずです。

日本の家は寒いです。

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Last updated  2018年03月21日 19時46分54秒
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