仙台散歩 : 「2月6日 脱原発みやぎ金曜デモ」 多少の風雪でもデモはやる?!
先週の4日間東京で歩き回って。その4日目が1月30日の金曜日だった。当初、4日目は1日を使ってゆっくりと歩き回ってから、首相官邸前に行って見ようと思っていた。しばらくぶりで官邸前の元気なコールを浴びて気合いを入れようと考えたのだ。 ところが、前日から疲労が顕在化し始めて、金曜の昼頃にはピークに達した。折しも、東京は朝から雪降りでびちゃびちゃの雪が積るという、歩き回るには最悪の状態になっていた。諦めて、昼過ぎに新幹線に乗って仙台に帰ってきたのである。 仙台もけっこうな量の雪が降っていて、自宅に帰り着いてすぐに疲れた体で雪かきである。着替えて、居間でひっくりかえって、スマホを眺めていたら、官邸前抗議は中止になったというFB投稿があった。疲れもさることながら、さっさと帰ってきたのは正解だったと、いくぶんほっとした。 仙台の金デモには参加できる時間だったが、続いて、仙台の金デモも中止という情報が入ってきた。これはこれで、また、ほっとしたのだった。 東京の反原発デモで一度だけ会ったことのあるFB友だちが「軟弱反原連が……」と書いた投稿をしていて、「そうだそうだ」などと思った私は、東京も仙台も中止になってほっと安心していた人間でもある。絵に描いたような日和見根性なのだった。日和見というのは、立派な言い訳が見つかったときに完成するのだ。 集会風景(勾当台公園野外音楽堂)。(2015/2/6 18:17~35) 勾当台公園の野外音楽堂に少し遅刻して着くと、「みやぎ金曜デモ」代表の西さんがもう熱弁を振るっている。鹿児島で開かれた川内原発再稼働反対全国集会に参加した報告を丁寧に、そして熱く語った。 また、原発事故のため不通になっているJR常磐線の不通区間を代替バスで輸送する危険についての報告があった。高線量汚染地区を走るバスの乗客と乗務員の被爆被害に取り組んでいるJRの労組の話があった。続いて、仙台市に原発ゼロを求める市民連絡会について、その後の報告がなされた。 東北電力は女川原発の再稼働を目論んでいるが、その地均しのために宮城県が「女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」を開いているが、構成委員の全員が原発推進派だったり、議論が非公開で進められているなどの問題点が指摘され、私たちの強い抗議と監視が必要だという訴えがあった。 最後に、2月5日の「再稼働阻止全国ネットワーク」の議員要請行動に参加した脱原発デモスタッフの報告、パンフが完成した「ふるさとを放射能から守ろう! 3・21 みやぎアクション」の告知があった。 先週のデモが雪で中止になったことについて、あの雪ではデモはできたのではないかという意見が出て、「多少の雨や雪なら、デモをやる」ことにしましょうということが、拍手多数で認められた(ように私には思えたのだが)。たぶんこれからも「多少の雪」の定義に悩みながらも、なるべくデモは積極的にやる方向で考える、ということだろう。 デモの準備。(2015/2/6 18:39~41) 1週間空いた分だけ、フリースピーチが長くなって、いくぶん遅れ気味にデモ出発の準備が始まった。野音前に3列に並ぶのだが、いつもより列が長い。今日の参加者は70人だという。それに脱原発犬のチョモランマさんが久しぶりに参加している。1匹と70人である。 後に宮城県庁行政庁舎の灯が。(2015/2/6 18:45) 県庁前を後にして、勾当台通りを渡る。仙台市役所の前の道に入るのだが、この道は「表小路」というらしい。デモの列をカメラに納めようと歩道に上がったときにそんな柱標を見つけた。 一番町を行くデモ。(2015/2/6 18:54、56) 定禅寺通りから1番町に入ると、いつもより照明が明るい。写真を撮るのが楽だと思ったのだが大間違い、コントラストがつきすぎてデモの列が真っ黒になってしまう。どこで絞りを決めるか(あるいは、シャッター速度を決めるか)よけい気を使わなければならなかった。 アーケードのないところには残雪が。(2015/2/6 18:56、19:06) 定禅寺通りから広瀬通りまでの1番町の中央部分にはアーケードがない。そのため、先週のデモ中止の理由になった雪が所々にまだ残っている。広瀬通りから青葉通りの間では中央通りとの交差点でアーケードが空いており、そこにはけっこうな量の雪が残っていた。 チョモランマが行く。(2015/2/6 18:52~17:06) 脱原発犬のチョモランマさんは、ずっと元気に歩いている。後肢の不調はだいぶ良くなったのだろう。専用のキャリーカーはなしで、ずっと歩き続けている。大型犬の脚の不調はたいへんなので、まずはなによりである。 大通り(国道4号)を渡るデモ。(2015/2/6 19:15)流れ解散。(2015/2/6 19:19) 青葉通りに出て、デモは終った。多少の雪ではデモを実行するというのは結構なことだが、できれば雪は少ない方がいい。 しかし、皮肉なことに、雪のデモの方がアピール力が強いのだ。13人ほどのデモが雪の中を行く写真がFBに投稿されたときの反響はけっこうすごかった。それは、ずっと頑張っている「脱原発大崎demo金曜行動」の写真だった。 じつは、仙台のデモが中止になった1月30日の吹雪の中で、「脱原発大崎demo金曜行動」は実行されたのだ。大崎市古川あさひ中央公園で18名の参加だった。吹雪の中の集会の写真は、やはり迫力がある。 いずれ、仙台でも猛吹雪の中のデモの写真が撮れるかも知れない。私は少しならずびびっているのだが。一度日和った者はまた日和る、というのは昔からの変わらぬ真理である。