モーテック、上半期太陽電池セル出荷量1,606MWと2.7%増加
モーテック(茂迪/MOTECH)は、太陽電池セルの第2四半期出荷量が826MWと、前期の780MWに比べて5.9%増加したが、前年同期の837MWに比べてわずか1.3%ながら減少した。これにより、2018年上半期出荷量は1,606MWと前年同期の1,564MWに比べて2.7%増加した。 同社のセル生産能力は、台湾および中国の生産拠点に加え、2015年6月に経営統合したトップセル・ソーラー・インターナショナル(TSI/聯景光電股份有限公司)を加えた供給拡大などで、2017年第2四半期には年産3,600MW体制としている。 生産拠点は、自社の台湾工場が2017年末までの年産900MWから、2018年第1四半期に800MW、第2四半期に700MWに縮小する一方、中国子会社の茂廸(蘇州)新能源有限公司(Motech (Suzhou) Renewable Energy Co., Ltd)が2017年第1四半期に1,100MWに拡大、TSIが2016年第3四半期までの1,060MWから、2016年末に1,200MW、2017年第1四半期に1,400MW、第2四半期に1,600MWに拡大し、2018年第1四半期にも1,700MW、第2四半期には1,800MWに拡大している。 同社は、太陽電池セルの効率向上、高度な生産技術確立に向けた技術開発に取り組む一方、コストと経費削減を継続して進めているが、米国のAD(アンチ・ダンピング関税)/CVD(相殺関税)措置および201条の影響など、マイナス要因が懸念される中、台湾市場におけるシステム活動の促進にも取り組んでいる。 同社の第2四半期業績は、売上高が44億2,000万新台湾ドル(NTD)と前期比10.0%減少したほか、前年同期に比べても21.0%減少、売上高粗利益はマイナス6億9,300万NTDとマイナス幅が拡大した。また営業損失は11億500万NTD、当期損失は20億9,700万NTDでともに赤字幅が拡大している。モーテック(茂迪/MOTECH)の基本情報と関連記事