ハンファ・ソーラーワン、第3四半期出荷は前年同期比17.4%増加
ハンファ・ソーラーワン(韓華太陽能)は、2014年第3四半期の太陽電池モジュール出荷が中国向けの急拡大と日本向けの高水準維持を反映し、受託加工を含めて373.2MWと前期比9.9%増加、前年同期比17.4%増加した。また1~9月出荷合計は1,036.3MWで、前年同期の928.1MWに比べて11.7%増加した。 第3四半期出荷のうち、日本市場向けは出荷全体に占める比率が前期の53%から43%に低下したとはいえ、依然として最大市場を維持している。これに対し、中国向けは政府の政策変更を背景に前期比400%増加し、出荷全体に占める比率が30%と急増しており、この傾向は第4四半期も続く見通し。 2014年第4四半期のモジュール出荷量は400~425MWを見込んでおり、2014年通年のモジュール出荷量は1.43 ~1.46 GWと、2013年実績の1.28GWに比べて11.7~14.1%の増加を予想している。2014年出荷量のうち約25~30%はモジュール処理サービスになる。 なお、9月30日現在の生産能力は、シリコンインゴットおよびウェハが年産800 MW、セル1.3 GW、モジュール1.5 GWで、2014年末までにセルおよびモジュール生産能力を少なくとも各々1.5 GW、2.0 GWに拡大する計画。このため、既存製造ラインの自動化とセルとモジュール生産能力の拡大のために8,000万ドルの設備投資を予定している。 同社の第3四半期業績は、売上高が11.98億元(19.52億ドル)と前期比9.4%増加し、前年同期比5.2%増加した。売上高の増加は出荷量の増加が主な要因で、モジュール処理サービスは売上高の約10%を占めた。2014年第3四半期の売上粗利益は8,100万元(1,320万ドル)で、前期に比べて低い平均販売価格のために22.1%減少したが、出荷量の増加を背景に前年同期比39.8%増加した。売上高粗利益率は、2014年第2四半期のプラス9.5%、2013年第3四半期のプラス5.1%と比較して、プラス6.8%であった。 モジュール処理サービスを除くモジュール平均販売価格は、2014年第2四半期のワットあたり4.17元、2013年第3四半期のワットあたり4.16元から、ワットあたり3.74元(0.61ドル)に低下した。これは市場価格が低い中国でのビジネス比率の拡大が主な要因である。 ハンファ・ソーラーワン(韓華太陽能)の基本情報と関連記事