億晶光電、2017年モジュール出荷量が1,529MWと前年横ばい
中国の大手太陽電池メーカーで上海証券取引所上場の億晶光電科技(EGing Photovoltaic Technology Co., Ltd.)は、2017年の太陽電池モジュール販売量が1,529MWで2016年の1,527.3MWに比べて0.1%の微増とほぼ横ばいにとどまった。 同社は、世界的な市場拡大に対応し、高効率太陽電池の生産ラインのアップグレードと自動化に向けた技術改良に取り組み、すでに全面的に高効率太陽電池生産ラインの技術改良を完成し、PERC電池の生産能力が同社太陽電池の総生産量の100%を占める。 また、多結晶シリコンのダイヤモンドソー設備のアップグレードを完了し、すでに月産1,200万枚の生産能力を構築、出力275~290Wの高効率多結晶太陽電池モジュール(60セル)、出力300Wの高効率単結晶標準モジュール(60セル)を上回る量産が可能。 また、重点的にP型PERC太陽電池モジュールの技術と量産化を進め、高効率単結晶電池セルは最高変換効率22%、高効率多結晶太陽電池セルは最高変換効率20.2%を達成し、高効率単結晶モジュール(60セル)は出力320W、高効率単結晶両面ガラスモジュール(JanusII)は60セルで出力325W、72セルで385Wに達する。 同社の2017年業績は、売上高が41億3,761.30万元で前年比19.9%減少し、営業利益は4,130.43万元で89.6%減少、純利益は4,867.11万元で86.0%減少した。業績悪化の主な要因はモジュール販売価格下落の影響を全て受けたもので、同社のモジュール販売価格は前年に比べて下落幅が20%近くに達した。 さらに、同社自営のすでにネットワークに接続した120MWの太陽光発電所の再生資源補助がまだ支給されておらず、比較的長い期間の滞納が帳簿上の貸倒引当金により大きな損失を招いている。億晶光電科技の基本情報と関連記事