NSP、事業変革と製品値下がりで2017年業績売上高は36%減少
台湾の統合太陽光発電ソリューションプロバイダーのNSP(新日光/Neo Solar Power)は、2017年売上高が102億4,800万新台湾ドル(NTD)と前年比36%減少し、同社の事業変革戦略による多結晶太陽電池セル生産比率の段階的引き下げ、長期供給契約にともなう損失、ソーラー製品の平均販売価格低下のため、純損失は41億6,000万NTDとなり、EPSはマイナス4.08NTDを記録した。 同社の売上高減少は、2017年前半の多結晶太陽電池の生産能力を低下させる変革戦略の結果によるもの。長期購入契約により、粗利益率はマイナス19.35%で粗損失は19億8,300万NTDに達した。営業費用は17億5,100万NTDに減少したものの、売上高の減少により営業経費率は17.09%に増加した。一方、同社は、竹南工場の閉鎖費用として1億5,800万NTDが発生した。この結果、営業損失は38億9,300万NTDを計上した。 同社は、長期的発展を確保し、競争の高いサプライチェーンを構築するため、台湾の昱晶能源科技股份有限公司(Gintech Energy Corp.)、昇陽光電科技股份有限公司(Solartech Energy Corp.)の3社は、今年1月に理事会の承認を得て合併契約を締結した。3社は、台湾政府のエネルギー政策を支え、優秀なビジネスモデル構築のため、世界市場で競争力のある太陽光旗艦会社を設立する。また、提案された合併プロセスは、同等かつ相互に有益な原則に基づいて実施される。提案された合併の効力発生日後、存続会社は聯合再生能源股份有限公司(United Renewable Energy Co., Ltd../URE)に改称される。NSP(新日光/Neo Solar Power)の基本情報と関連記事