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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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December 9, 2023
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コンヤのメヴラーナ霊廟の動画を公開しました。

↓↓↓↓↓
旋舞教団メヴレヴィの始祖ジェラレッディン・ルーミーが眠る霊廟

テーブルの上には女性たちが持ち寄ったイーネオヤのスカーフが積まれた。
形の面白いものがたくさんあり、私たちはモチーフ名をメモしながら狂喜乱舞で写真を撮りまくる。



それらと一緒に初めて見るものがあった。

イーネオヤで作られたブローチのようなお花のモチーフ単体。
女性が花婿になる男性に贈るものだという。
なんだか勲章みたい。



使われるモチーフは様々で、自分で好きなものを作るのだそうだ。
ワイヤーを使い、胸に付けられるように平面の形が基本。

これらとは別に二股に分かれたリボンのような形のものもあった。
これも同じ目的で作られるものだが、2色の糸を撚って紐を作り、それを土台としてイーネオヤが編まれる。



両者とも「テルスロン」と呼ばれていて、この地方での既婚男性であれば自分のテルスロンを持っているそうだ。
この時はそんな面白いものを見ておいて、他の大量のイーネオヤに気を取られてしまって話はそこでストップしてしまったのだが、実は先日の11月のオヤ旅でもこの地を再訪し、テルスロンについて作り方とその背景についての話を聞いてきた。

テルスロンは上にも書いた通り、女性が婚約者の男性に贈り、2人が婚約中であることを公表するためのものであり、もう1つは春分の日に紐が付いているテルスロンを家族や友人間で贈り合って、手首や髪の毛など身に付けて健康と幸福を願うものだということ。本来は紅白の色を使うらしい。

詳しくはこの次のオヤ旅シリーズ「26日間オヤ修行旅」で書くことにするが、2つ目の話を聞いてテルスロンと似た作りで同じ習慣のものを思い出した。

それはブルガリアで見た「マルテニッツァ」。
紅白の紐のついたブレスレットを3月1日に交換しあう習慣である。

世界遺産にもなっているこのブルガリアの伝統文化は春の訪れをお祝いする意味があるようだが、ベルガマのテルスロンは春分の日の太陽の日差しが特別だということからマルトゥ・ギュネシ(3月の太陽)の行事のひとつとして作られるそうだ。
町中でも若い男女が実際に手首に付けていた。
ナザールボンジュウ同様、この地域ではお守りになっているのだろう。

離れた地域で同じような文化が伝承されている不思議。
深堀りすれば興味深い繋がりが見つかることだと思う。

さらに二股のテルスロンを見て、トルコ国内にも同型のお守りがあると思い出した。



それはマルマラ海地方のケレスの遊牧民たちの間で、女性サイドから花婿に贈られるパラケセに付く装飾である。
贈る相手や身に付け方がほぼ同じである。

1つのことから色々世界が広がる。
そこでしか見えないものがある。

(続く)
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オヤマニアの会の新刊本販売のお知らせです。

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(日本語・トルコ語・英語併記)
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ページ数:160ページ フルカラー
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Last updated  December 15, 2023 09:51:56 PM



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