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カテゴリ:日用雑貨
寒くなると、家のリビングには物置から出した石油ストーブが置かれる。
電気よりも火が好きなのでメインの暖房器具はやっぱり石油ストーブだ。 火はギリシャ神話のプロメテウスを始め、 ゾロアスター教という宗教まで存在しているくらいで、 古代では世界中のどこでも神格化された存在だった。 今でも日本では灯明や祭りごとでは象徴的な存在として扱われている。 家を建てる時に、友人には薪ストーブにしろと言われたけど、 誰かずっと家に居るような家には良いと思うけど我が家には不向き。 大体、点火から消火も含めて火の管理が面倒で、 薪が高価で手間も掛かるので実用品としては金持ちの道楽である。 リビングにはコロナ/SX-247と日立/OVH-360の反射式が2つと、 トヨトミ/RB-P25Eの対流式のストーブがあり、 補助でダイニチ/FW-362Lのファンヒーターが1つ置いてある。 全部、一斉に使うわけではなく時々に応じて組み合わせたり単独で使用している。 メインの石油ストーブの利点は、停電でも電気が不要なのと静かで煮炊きが可能な事だ。 ただ通常は、アイリスオーヤマの静音サーキュレーターは必需で、これは夏にも使っている。 ダイニングとリビングのテーブルの傍らにあるので、 これで、お湯を沸かし、鍋で煮て、ホイルに包んだものを焼いて、 何より、燗酒やお湯割りには無くてはならない。 特に対流式のトヨトミのレインボーストーブは、 火力がガスの中火位はあるし、停電時には照明にも十分使える。 もう10年以上使っているコロナの反射式なんか、 石油タンクカバーの開閉が壊れてしまったけど、 芯を交換する事もなくずっと現役で使い続けられる程タフなのだ。 これの良いのが、燗酒を温めつつ、タンクカバーの上でぐい呑みも温められる事か。 ダイニチのブルーヒーターも10年以上現役。 空気を強制的に吸気して作られる青い高温の炎は、 カビの胞子や風邪のウイルスとか匂いまで分解する空気清浄機でもある。 こういう仕事はエアコンの暖房では不可能だ。 電気の場合、殆どが炭化水素を燃やしたり核分裂の熱源でお湯を沸かして、 それを回転運動に変える蒸気機関が基本。 その蒸気エンジンで発電機を回し、変電して、送電して、再び変電して、 家の近くの電信柱の上で、もう一回変電して家庭に届いてから、 それを再び回転運動とか熱に変換するので、暖房機として熱効率は一番悪い。 暖房としては、燃料を必要な場所でそのまま完全燃焼させるのが一番熱効率が良い。 燃料の炭化水素を燃焼するので、当然二酸化炭素も出るけど、 発電所で大規模にまとめて排出するか、小規模で分散して排出するかの違いであり、 今では発電に伴い核廃棄物も一緒に排出しているのが実情。 ついでに自宅で石油ストーブを使うと言う事は、 乾燥した冬は燃焼に伴って作られる水も放出されるので、 エアコンのように過度な乾燥も防げるというのも、 FF方式以外の石油暖房機の特徴でもある。 一番古いのが日立の反射式ストーブのOVH-360。調べると1968年に登場した骨董品。 デザインも今時の直線的なものとは違う、どこにも角のない柔らかい曲線が多用されていて、 巨大な反射傘を始め手間の掛った造りと雰囲気が実に良い。 暖かさも最近のコロナを上回る実力の持ち主。 今時のカートリッジタンク一体型と違い横幅に余裕があるので、 大きな反射傘が備わっていて、そのせいか離れても暖かい。 注意点はガードがスカスカで小さい子供には注意が必要なのと、 耐震自動消火装置がない事だけど、薪ストーブに比べれば消火は容易だ。 熱源をクローズアップするとこんな景色。 赤熱した凸型の網とその下のコイル状の部分が、旧いストーブ独特の表情を作る。 替え芯は無いけど、まだ当分は大丈夫である。 昔の国産ストーブは、アラジンやパーフェクションの芯を使う事から始まっているので、 入手が容易なアラジン辺りのものを追加工するといけると思う。 トヨトミのレインボーストーブ/RB-P25E。65周年カラーが気に入って購入。 火力は勿論、明るさも中々のもので、停電時には照明と煮炊きの役割もバッチリだ。 欠点は電池による点火がイマイチな事。諦めて最初からライターで点火している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.01 19:30:08
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