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2021.04.24
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カテゴリ:クルマ
トヨタの86と共に2012年に登場したスバルのBRZも、
いよいよ新型へバトンタッチするらしい。
排気量は2.4Lにアップされて、ボディー剛性も大幅にアップとの事で、
継続して真面目にスポーツと取り組んでくれているようで嬉しい。

所で、この排気量を見た時に思い出したのが、
内径Φ100のビッグボア4気筒でトランスアクスルのポルシェ944。
最終形の944S2はボアが104mmになり、
3Lにまで拡大されて、パワーも211Psとニュー86/BRZと同レベル。

オマケに944S2大きさが、
全長4240mmX幅1735mmX高さ1275mmというもので、
ニュー86/BRZの、全長4265mmX幅1775mmX高さ1350mmと比べても、
重さも含めて殆ど似たようなディメンションなのは、
FRのスポーツを追求したら似たようなものになったと言う事ではないか。

ただ、まだこれから出る新モデルで、
2Lオーバーの排気量という事もあり、
ニュー86/BRZを欲しいとは思わない。


個人的には2Lの現行86/BRZの方が興味がある。
今でも86は結構見掛けるけど、
その86と一緒にスバルの工場で生産しているBRZの方は、
地元の諏訪でもシルバーでセンターにストライプが入った1台くらいしか確認していない。

余り見掛けないというのがそそるBRZは、
心躍るスポーツ性能と所有する歓びを高めるスポーツモデルと言う事で、
トヨタと協業で作られたクルマだ。

シンプルで小型、軽量、低重心、低慣性を主眼に置かれ、
トヨタでは、お客様と進化するスポーツカーとして86と命名されて、
スバルのBRZは、ボクサーエンジン、リアドライブ、
そして究極を表すZenithの頭文字らしい。

エンジン一つでも自然吸気のフラット4の2Lで200馬力級というのは、
スバルとトヨタの協業だったからこそ出来上がったもので、
ボアXストロークは86mmX86mmのスクエアタイプ。

車体は全長4160mmX全幅1760mmX高さ1260mmと、
重量は1190~1270Kgで、
少々デカいなと思うけど良くまとまっていると思う。

設計時には、トヨタでさえ暫くスポーツカーから離れていたので、
マニュアルのトランスミッション一つにも苦労したようで、
一旦途切れた技術を元に戻すのは何であれ大変な事になる。


2012年にイギリスでカーオブザイヤー、
アメリカではFA20ユニットが2013ワーズ・テン・ベストエンジンに選ばれた。


側面の透視図を見ると、
フラット4の利点を生かした低重心ぶりが良く分かる。

ポルシェ944の直4エンジンの原点は、928用のV8ユニットの片バンクが原点だけど、
スバルは逆に2つ繋げてフラット8にして、ミッドシップを作ってくれないかと夢想した事がある。

一時、バブル真っ盛りの1990年にF1参戦を目論んだスバルは、
フラットエンジンマニアで元アルファロメオのエンジニアだった、
カルロ・キティ氏にそそのかされイタリアのモトーリ・モデルニと提携して、
フラット12のF1用3500ccエンジンを開発して、
チーム・コロー二で参戦した挙句に鳴かず飛ばずで大コケした事がある。


正面からのエンジン。
コンパクト化の為に恐らくシリンダーのボアピッチもギリギリで2Lが限界の専用ユニットだと思う。

厳密に言えば、スバルのいう水平対向エンジンというのは、
機構としては180°Vエンジンというべきもので、
水平対向シリンダーエンジンというのが日本語では正確だと思う。

海外では、単にフラットエンジンと呼ばれて、
ドイツのポルシェも911の6発ユニットは、
Flach Sechs(フラッハ・ゼックス=フラット・シックス)という表記でしかなく、
当のスバルも英語では”Flat Engine”となっている。

本来の意味で”対向”するエンジンと言えば、
ピストンがパンチを打ち合う本物のボクサーユニットの事で、
2つのピストンが一つのシリンダーの中で対向する対向ピストンエンジン。

有名な所では、ドイツのユンカース/クルップが1926年に実用化して、
トラックに搭載されたのが最初だった。
このエンジンを日本語で正式に書くと、
”無気噴射開放式衝突弁を有する商用車用直接噴射式2サイクルディーゼル機関”との事。
その後、ユンカースは航空機用まで実用化している。

日本でも、1936年にユンカース/クルップのライセンスで、
日本デイゼルが上下対向ピストン型の2ストロークディーゼルを導入。
戦時中は、主に石油掘削と発電機に使われた。

その後、社名を鐘淵デイゼルと名前を変えてから、
単気筒から4気筒までの、今でいうモジュール型のKDという形式のエンジンを開発して、
KD型は戦後の1951年辺りまで存続する事になる。


現在でも、ロシアの戦車にはドイツのコピーと思われる、
水平対向ピストンエンジンは使われていて、
航空機用としては高価な有鉛ガソリンが不要でディーゼル燃料が使える、
ユモを原型とした2ストロークディーゼルは、トラブル時に発火の危険性もないと言う事で、
アメリカ陸軍がバックについて今でも開発が進められている。


BRZのインテリアは、今時の勘違いデザイナーが出しゃばったものではなくてシンプルなのが良い。
キレ角が浅くてクイックなF1はともかく、とにかく普通のクルマのハンドルは真円が一番。
そのハンドル自体に、ゴチャゴチャとスイッチが付いていないのも良い。



ついでにもう一台、生産中止になったクルマを取り上げてみる。

一時、日本でも大人気だったボルボのV40というクルマがある。
生産中止になってからも、比較的見掛けるクルマで今でも人気があるようだ。
とにかくインテリが見事で、このセグメントのクルマのなかではトップクラスのセンスだ。
このインテリアだけでも買う価値があるかもしれない。


V40は、2012年に2代目が登場して2019年に生産中止になっている。
ベルギーで生産されて日本への導入は2013年だった。
先代の1995年登場の初期型ワゴンもボルボらしいデザインで良いと思った。


安全性がウリのボルボ。そっちの方面に抜かりはない。
初期型のガチガチの乗り心地も後期モデルでは改善されている。


大きさは、全長4370mmX全幅1785mmX高さ1440mm、
重さがFFの割に重くて、軽い奴でも1480Kgと、ほぼ1.5tクラス。
現車を見ると、イメージよりも大分長く感じる。

車重が重い理由は、プラットフォームがフォードがマツダとボルボと提携していた頃の、
古いP1プラットフォームなのが効いているのではないか。
今なら、もっと軽量で高剛性のシャシーが得られただろう。


BRZとV40は今の眼から見ても良いクルマだと思う。

ただ、BRZはどうせトヨタ程の数は出ないのだから、ロードスターの対抗馬として、
ヘナヘナではない専用シャーシーのマトモなオープンボディーだったらと少し考えてしまう。

V40は怪力トルクのD4が面白そうだけど、車重が1540Kgと一段と重い。
ディーゼルはトラブルと高く付く上に、
環境対策だろうけど、D4にはアイドルストップのキャンセルが無いのが嫌だ。
デフロスターをオンにするとキャンセルされというけど鬱陶しい。

とにかく、小刻みに動く信号の右折レーンのアイドルストップは危険ではないか。
2つも積んでいる高価なバッテリーの寿命にも影響は大きいだろう。
やはり、買うのならT3辺りが無難かもしれない。





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最終更新日  2021.04.24 21:22:27
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