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2021.07.17
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昔は高価で、とてもじゃなかったけど中古でも簡単に手が出なかったレンズの一つに、
ハッセルブラッドのレンズがある。

銀塩写真が実質的に終焉を迎えデジタル時代になり、
最近ではハッセルのレンズが大分身近になってきた。

昔は10万クラスだったのが数万円で売られたりしていて、
最近は中判なんかロクに使わないのに気になってしまう。

それで、つい何か買ってみようかと思い、
調子に乗って入手したのが広角のCディスタゴン40mm。
そもそも、中古市場でも殆ど見掛けず、
あっても実に高価で、余り使用例が無いという点が気になっていた謎のレンズだ。


レンズマニアやプロが絶賛する、ハッセルの超広角レンズの定番という、
ビオゴン38mm付きのSWC系を無視したのは、
今でも高値安定の上に、へそ曲がりなので、
誰もかれもビオゴンばかり絶賛するのに辟易していたから。

何より初めて手にしてみると、改めてデカくて重いラッパ型のデザインが良い。
ファインダーでレンズを透過した画を常時見られるのがSWCと違い何より大分安いの嬉しい。

次の、新しいフローティング機構を内蔵して性能を向上させたCFタイプはいけませんな。
デザインが普通になってしまい退屈の上に、なぜか何より今でも高価。


Cディスタゴン40mmf4のデータシート。
画角は88度で、50cmまで寄れる広角レンズ。
ピントが無限遠~0.9mまでと0.9m~0.5mに切り替えられるけど、
切替は距離ヘリコイドの小さなボタンで行う。


外観図を見ると、特徴的なラッパ型が良く分かる。
9群10枚で重さが1375gという、ビオゴンとは別次元のデカさと重さ。
レンズのありがたみだって見てくれの押しだしも、こっちの方が上だ。


MTF曲線図。開放の描写もビオゴンでは得られないものが得られるレンズということ。


周辺光量はF4だと大分落ちてしまうけど、
むしろ広角レンズは少しくらい落ちた方が良い。

ディストーションは普通に写真を撮るぶんには何の気にもならない。
もし、建物の直線における歪みが気になったとしても、
それはこのレンズの特徴として尊重するべきだ。


ハッセルブラッド500CMに付けたディスタゴン40mm。
家にあるのはTスターではないシングルコートタイプ。
SWCと2mm違うだけの焦点距離なのにレンズの存在感が段違いで、とにかく重い。

500C/Mがオマケでレンズが主役。


春になりコロナ籠りの運動不足を解消すべく、リュックに背負って持ち出してみた。

ディスタゴン40mmF4の作例(全て銀塩写真)

春になり日差しが濃くなってきた。
まだ人の気配もなく舗装もされていない田畑に続く農道を歩く。


春の日を浴びる、昨年からずっと田んぼを見張ってきた案山子。


八ヶ岳の麓も、桜が咲いていよいよ春本番。
とにかく、今年の桜は2週間くらい開花が早かったのではないか。


色んな樹種の桜が一斉に咲き誇っている。
例年なら、少しずつ時間がずれて咲いていく筈だったのにせわしない。


6X6判で画角88度の広角と言っても所詮は40mmなので、
35mm判の広角レンズのようにパースペクティブが強調された、
いかにもな写真にはならないのが良い。





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最終更新日  2021.07.17 22:29:25
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