今年は、専門学校での非常勤講師を半年ほど、
務める機会に恵まれた。福岡市の「福岡医健専門学校」という
新設の医療関係専門学校での事である。同専門学校の校長先生が
私の高校時(嘉穂東高校)の担任の先生(英語の先生)で
あったご縁から、この機会に恵まれた。
同校の色々なコースの中で医療事務コースでの
英語会話(医療英語会話)を担当した。
これには校長先生に深く感謝しているが、
この学校での非常勤講師は受けるべきではなかったと
後悔している。学生がやる気が低かった為である。
授業開始時に私が教室に入っても、こちらはキチンと
朝の挨拶をしているのに、挨拶も出来ないし、
授業中、講師の話も聞かないのである。
将来、各病院にて「医療事務」になる為に
このコースを受けているであろうが、
本当に「医療事務」という職業につきたくて
この学校に習いに来ているのか甚だ疑問であった。
また、人の話も聞けないし、授業中に携帯電話で
メールをしたり、私語をしたりと、私が毎度注意するが
なかなかきちんとした姿勢、態度で授業を望まなかった学生が
多く、非常に残念に思った。
1度、実際に「医療事務」の職業に就いている人に
きてもらって、実際の医療事務の苦労話や内情について
学生にお話をしてもらった。
今後、医療事務に就くのは、いろいろな社会状況の変化も
伴って困難であるし、英語運用力やその他、
何か特別な技能、能力が無いと、医療事務の採用選考の
際に、不利である事や実際の給与面も敢えて、
お話をしてもらった。
この主旨は、(医療事務として安定した職に付き、
将来を豊かに暮らすには、現状を反省し、更に学問などに
努力をする様に自覚させる)事にあった。
つまり、学生に危機感を持たせるつもりであった。
が、一部の学生の中には、
給与面の事のみで、大げさに反応し、
「そんなに給与が低いなら、医療事務になるのを
やめようか!専門学校を辞めよう」などと、
上記の授業後に騒いだという事である。
私は医療関係者ではない。
英語通翻訳業に携る者である。
しかし、ある職業のプロとしては「医療事務」も
「英語通翻訳業」も同じである。
ここで、私は思う。
本当に「医療事務」という職業を目指すのであれば
かりに、実際にその職業に就いている人から、
現実的な話を聞いても、それをバネにして、
自己向上を目指して、更に頑張る事が
必要であり、人の話を聞いて、「辞めようか!」などと
云う様であれば、最初から専門学校に入って、
「医療事務」のコースなどに就くべきではない。
その程度のやる気や根性ならば、である。
また、同校からも、「学生が辞めようか!」などと
騒いだとの事で、私にクレームが来た。
驚いた。
所詮、専門学校とは、ビジネスであり、学生(収益)の確保のみに
力を注いでいる。勿論、ビジネスでは収益の確保が最重要である。
が、教育的効果として、私が試みた講話の狙いを無視されて、
学生の言い分だけ同校は聞いたのである。
この専門学校は甘い学校であると思っている。
私の高校時の恩師が校長をされておられるが、
学生の質が一般的に低いと思う。
同校は、学生に厳しくあたって指導を行うべきであろう。
福岡医健専門学校の医療事務のコースで、
半年間非常勤講師をさせてもらったけれども、
意欲の無い若者を前に時間を無駄にした思いである。
2003年は、4月~別の医療福祉関係の
専門学校で非常勤講師を務めるが、今度は
良い授業をしたいものである。(BR)(BR)
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最終更新日
2005年07月06日 20時41分05秒
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