日記代わりの講義です:
私が大学3回・4回生の頃から始めた、論理的思考の訓練である、新聞投稿です。プロの通訳翻訳者を目指される方は、
日本語、及び、論理的思考力を磨く事が
英語上達の近道です。一見遠回りですが、かなりの近道です:
以下の例は、意見内容でなく、意見の組立をご参照に
されて下さい。
【1989.9.1 朝日新聞 「声」】
タイトル:派閥解消こそ自民浮上の道
自民党の海部新総裁は「国民の信頼を取り戻す」と
言っているようだが、その実現には次の総選挙までに、
派閥を解消すべきである。派閥がある限り、
次の問題を依然として引きずる形となる:
① あるポストをめぐって派閥争いが激しくなれば、
カネによる裏工作が起こる恐れがある。
② 有能な人材が出てきにくい。
③ 密室政治がなくならない。
これらの問題は真の民主主義の到来を、
大きく遅らせることは明らかである。
だから、派閥は解消しなくてはならない。
そこで、まずリクルート疑惑に関わりのある議員を、
総裁の権限で辞めてもらう事である。
そして、今まで派閥の締め付けで活躍できないでいた
有能な若手議員を、どしどし登用することだ。
大胆な手段だが、これしかないだろう。
<ポイント>
★論理的な意見の立て方の最大原則は、
前向き、建設的な内容である事です。
★批判をする場合は、単に批判に終わらずに、
代替案を出す事です。これが大切です。
―――――
【1989.10.21 読売(夕) 土曜ボイステーマ
“柔道着カラー化”は是か否か】
タイトル:強い柔道へ他競技と交流を
柔道が世界的な競技となった今、柔道の精神は
固執すべきでしょうが、着衣など形式的な面では、
各国の意向を取り入れるべきだと考えます。
それは技術向上に必要なことです。
格闘技にはレスリングや、
技・着衣が柔道によく似たソ連のサンボがあります。
いずれも試合では赤と青のコスチュームを着用するのです。
柔道着をカラー化すれば、レスリングとサンボの選手や
そのファンに、柔道が受け入れられやすいものになると
思います。そうすれば、世界的に柔道人口が増え、
技術も向上するのでは。
それにレスリングやサンボにも良い影響を与えるでしょう。
日本柔道低迷の一因に、技術面で欧米に劣っていることが
指摘されています。あちらでは、レスリングやサンボの技術を
柔道に取り入れているのです。強い柔道には相互交流が重要な
課題のように思えてなりません。
そのためにも、だれもが受け入れやすい柔道着の
カラー化には賛成です。
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最終更新日
2003年06月02日 22時25分19秒