2003年9月30日付 西日本新聞
ホットライン 少年犯罪
道徳教育の充実を
「子は親の鏡」という言葉がありますが、
もっと言えば「少年少女は大人の鏡」です。
少年犯罪・事件は確かに増えていますが、報道をみると企業の役職者や教諭、
警察官、役人など模範となるべき立場の大人による犯罪も増えています。
子どもは環境が育てるもの。いまの社会では、子どもたちは
きっと大人を尊敬できない。それどころか「大人だってたくさん悪いことを
している」と感じて、犯罪を安易にとらえてしまっているかもしれない。
私は、英語クラブの講師などボランティアで小中高校を回っていますが、
今の子どもたちが教師に敬語を使わない姿に触れて、とても驚いています。
私は礼儀を重んじる柔道をしていますから、こうした現状に対して、
余計にショックだったのかもしれません。しかし、それを注意しない大人も
問題でしょう。生徒がたばこを吸っていても何も言わない。
子どもの心の在り方には、そんな日ごろの積み重ねが影響しているのですから。
私は、大人、子どもを問わず、道徳教育を充実させるべきだと思います。
正しい心の在り方、言動の在り方をみんなが一緒に学ぶことが急務です。
教育機関だけでなく、スポーツ、文化活動、職場、アルバイト先など各所で
これが取り組まれることを期待します。
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最終更新日
2011年09月02日 05時02分02秒
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