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カテゴリ:山野草
☆写真整理と自然観察の振り返り(その37)は、カタバミ科カタバミ属(学名:Oxalis)の植物です。
☆自然観察は続いていますが、自然や季節の変化を紹介するものが次第に少なくなってきていますので、写真の整理やこれまでの自然観察を振り返るために、随時まとめを掲載するようにしています。 ☆カタバミ(片喰)の名は、夜に葉を中央で折るように閉じ葉が半分なくなるように見えることから「片方喰(は)む」、そこから「片喰み」、さらに「片喰」ということでカタバミになったという説があるようです。 ◎オオキバナカタバミ(カタバミ科カタバミ属) ☆3月の東伊豆への旅で、オオキバナカタバミが、日当たりのいいところに群落をなして咲いていました。花はつぼみですが、葉に斑点があるという特徴がよくわかります。(2012年3月14日撮影)。 ☆オオキバナカタバミは、南アフリカ原産で、明治時代に観賞用に持ち込まれたものが野生化したものです。オオキバナカタバミ(大黄花片喰)の名は、大きな黄色い花が咲く片喰から。(2012年3月14日撮影)。 ◎カタバミ(カタバミ科カタバミ属) ☆カタバミは、日本全土に分布し、畑や道端に自生する野草(雑草)です。匍匐枝を出して周囲に伸び、タネを飛ばして繁殖し、芝生や家庭菜園でも最も厄介な雑草です。(2012年4月18日撮影)。 ☆カタバミの葉の形をかたどった家紋(片喰紋)は、古来から人気があったそうです。(2012年4月18日撮影)。 ☆カタバミは、荒地や畑に群生する繁殖力の強い雑草なので、子孫繁栄を意味するとも云われています。(2012年5月25日撮影)。 ◎アカカタバミ(カタバミ科カタバミ属) ☆葉が赤紫色のアカカタバミも、カタバミと一緒によく見かける雑草です。(2012年5月17日撮影)。 ☆アカカタバミは、環境に対する耐性が高いので、都市部の道路路肩など自動車の排気ガスが常に吹き付けられるような場所でも自生し株を大きく伸ばしています。(2012年5月17日撮影)。 ◎タチカタバミ(カタバミ科カタバミ属) ☆タチカタバミは、本州中部以南の林縁や林内、草むらなどで見られる茎の立ち上がったカタバミです。(2012年5月17日撮影)。 ☆このように立ち上がるタイプのカタバミを、カタバミの1品種でタチカタバミとして分類しています。(2012年5月17日撮影)。 ◎イモカタバミ(カタバミ科カタバミ属) ☆ウォーキングコースでは、イモカタバミがあちこちで咲いています。イモカタバミは、花期が長く春から秋まで見かけます。(2012年5月13日撮影)。 ☆イモカタバミは、南アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用として導入された帰化植物で、現在では野生化しています。(2012年5月13日撮影)。 ☆イモカタバミ(芋片喰)の名は、地下に芋状の塊茎(鱗茎)があるカタバミから。(2012年6月4日撮影)。 ☆イモカタバミは、花の色が濃く、花弁中央部も同じように色が濃く、雄しべの葯の色は黄色です。いっぽう、ムラサキカタバミは、花の色が薄く、花弁中央部はさらに色が薄く、雄しべの葯の色は白です。2種あることを知っていれば、簡単に区別して確認できます。 ◎ムラサキカタバミ(カタバミ科カタバミ属) ☆ムラサキカタバミは、南アメリカ原産で江戸時代末期に観賞用として導入された帰化植物で、今では野生化して、日当たりの良い草むらや道端に咲いています。ムラサキカタバミを見かけるのは、春から初夏までです。(2012年5月24日撮影)。 ☆ムラサキカタバミの名は、紫色の花が咲くカタバミから。(2012年5月24日撮影)。 ☆イモカタバミは1株に10~20個の多数の花をつけますが、ムラサキカタバミは1株に数個の花をつけます。(2012年5月29日撮影)。 ☆カタバミ科カタバミ属の園芸植物は、オキザリスと総称されています。オキザリス(Oxalis)は、カタバミ属の学名です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.12.15 05:46:18
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