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カテゴリ:樹木
☆写真整理と自然観察の振り返り(その39)は、ツツジ科の植物です。なお、生垣として一般的に植えられているサツキやツツジなどは撮影していません。
☆「ツツジ」の名は、「ツヅキサキギ(続き咲き木)」、「ツヅリシゲル(綴り茂る)」、朝鮮語からなどの説があるとのこと。漢字の「躑躅」は、漢名で「行っては止まる」という意味があり、見る人の足を引き止めることから名付けられたとのこと。 ◎アセビ(ツツジ科アセビ属) ☆アセビは、本州・四国・九州に分布し、山地に自生する常緑の低木です。花は壺型で、スズランやドウダンツツジの花に似ています。 (2008年3月30日撮影)。 ![]() ☆アセビ(馬酔木)の名は、馬などの草食動物が食べると、葉のグラヤノトキシン(旧名アセボトキシン)という有毒成分で酔ったようになることに由来するとのこと。(2012年3月29日撮影)。 ![]() ◎シャクナゲ(ツツジ科ツツジ属) ☆シャクナゲは、常緑広葉樹で、日本ではたくさんの種が自生しているそうです。野生状態でも変種が多く、また園芸植物としても数多くの品種があります。花の色は、赤や白が多いのですが、黄色もあるそうです。(2010年4月3日撮影)。 ![]() ☆葉には、アセビと同じ有毒物質があるそうです。シャクナゲの名は、中国産の別種「石南花」を「シャクナンゲ」と読み、これが「シャクナゲ」になったとのこと。正式な漢名は「石楠花」。(2012年4月17日撮影)。 ![]() ◎ドウダンツツジ(ツツジ科ドウダンツツジ属) ☆ドウダンツツジは、4月下旬の花の時期と11月からの紅葉で、年に二度楽しませてくれる花です。本州・四国・九州の温暖な岩山に生えますが、自生地は少ないそうです。(2012年4月23日撮影)。 ![]() ☆ドウダンツツジ(灯台躑躅)の名は、枝分かれしている様子が昔夜の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似ており、その灯台(トウダイ)から転じたとのこと。「満天星」は、中国名に由来し、花がいっぱい咲く様子を星にたとえたようです。(2012年4月23日撮影)。 ![]() ☆昭和記念公園で見たドウダンツツジの紅葉。これは、11月上旬でしたので、中旬から下旬には、さらに鮮やかな紅葉になったと思います。(2012年11月9日撮影)。 ![]() ◎ブルーベリー(ツツジ科スノキ属) ☆4月下旬から5月中旬にかけて、立川市の農園ではブルーベリーの花が咲きます。ブルーベリーは、北アメリカ原産です。日本では、ラビットアイ系品種が1962年にジョージア州から導入され、1968年より東京都小平市で経済栽培が始まりました。東京都小平市・山梨県北杜市・茨城県つくば市が「日本三大ブルーベリー」の地として有名です。(2012年5月17日撮影)。 ![]() ☆小平市に隣接する立川市でも、あちこちにブルーベリーの農園があります。8月には、ブルーベリーの実が熟してきます。(2012年8月8日撮影)。 ![]() ☆自動販売機で販売されている地元産のブルーベリージャム。ブルーベリーは、アントシアニンが豊富で抗酸化作用が強いこと、植物繊維が多いこと、ビタミンA・C・Eなどが多いことなど、健康的な果物のようです。 ![]() ◎エゾムラサキツツジ(ツツジ科ツツジ属) ☆北海道北見市留辺蘂町温根湯温泉にあるエゾムラサキツツジの群落です。この群落は、北海道天然記念物に指定されています。(2012年5月3日撮影)。 ![]() ☆エゾムラサキツツジは、北海道の山地に分布しています。エゾムラサキツツジ(蝦夷紫躑躅)の名は、蝦夷(北海道)に咲く紫色のツツジ。(2012年5月3日撮影)。 ![]() ◎ツガザクラ(ツツジ科ツガザクラ属) ☆2008年8月、室堂平で見かけたツガザクラです。ツガザクラは、本州・四国の高山の岩場に自生するツツジ科の常緑小低木です。ツガザクラ属は、鐘型またはつぼ形の花をつける点が共通しています。(2008年8月12日撮影)。 ![]() ☆ツガザクラ(栂桜)の名は、葉が針葉樹の栂(ツガ)に似ていることと、桜のような淡いピンクを帯びた花を咲かせることに由来します。 ◎アオノツガザクラ(ツツジ科ツガザクラ属) ☆同じく2008年8月、室堂平で見かけたアオノツガザクラです。下の右から2株目は、ツガザクラのようです。(2008年8月12日撮影)。 ![]() ☆アオノツガザクラは、北海道から本州中部以北の高山の岩場や草地に自生するツツジ科の常緑小低木です。アオノツガザクラ(青の栂桜)の名は、黄緑色の花をつける栂桜に由来します。「青」は、藍色から黄緑色までを総称する言葉です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.12.17 04:15:48
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