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カテゴリ:山野草
☆道端でカラスビシャクを見つけました。カラスビシャクは、日本全土の道端や畑に自生するサトイモ科ハンゲ属の多年草です。カラスビシャクの葉は1~2枚で、長い葉柄があり、先端に3枚の小葉があります。
☆カラスビシャクは、同じサトイモ科のミズバショウ・ザゼンソウ・ウラシマソウなどと共通の仏炎苞があります。カラスビシャクは、仏炎苞の中にある肉穂花序の先端の付属体がウラシマソウ同じように仏炎苞の外に伸び直立しています。付属体の雌花序の部分は背面で仏炎包に癒合しているので、筒部の下半分がやや細くなって見えます。 ☆雄花序と雌花序が仏炎苞の中にあるので、苞の前面を取り除いて、中の雄花序と雌花序の様子を観察してみました。雌花部の上部から短い柄が出て、棒状の雄花部につながり、さらにひものように長い附属体になって仏炎苞の上から伸び出しています。 ☆仏炎苞の中にある肉穂花序です。上に白い雄花序があり、下に黄緑色の雌花序が見えます。雄花序の上には、付属体が伸びています。 ☆カラスビシャクの雄花序です。雄花・雌花ともに花びら(花被片)はなく、雄花は葯だけだそうですが、つくりはよくわかりません。 ☆カラスビシャクの雌花序です。花序の雌花部は仏炎苞に埋め込まれ、仏炎苞の壁に雌花が並ぶようについています。この雌花序は、子房が膨らみ緑色に色づいてきたところで、カラスビシャクは種子繁殖もするそうです。 ☆カラスビシャクの付属体です。雄花序のすぐ上は緑色ですが、その上は途中まで黒色で、その先の仏炎苞から出ている部分は緑色です。 ☆カラスビシャクは、葉柄の途中と小葉の基部にムカゴをつけて増えます。葉柄下部のムカゴです。 ☆カラスビシャク(烏柄杓)の名は、花(仏炎苞)を柄杓に見立て、人が使うには小さいのでカラスの名を付けたことに由来するそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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