家曜日~うちようび~
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ぼんじょるのぉ~、Q輔で~す。 ぐらっちぇ、ぐらっちぇ。 年度末竣工の小学校の校舎増設工事に追われて、現在、馬車馬のように働いてるぞコノヤロー! この工事が終わったら、別の小学校の教室全室にエアコンを完備する工事に入るぞバカヤロー! 生徒がいない土、日、祝日に工事して、平日は平日で別の仕事があるから、休めねーんだコンチキショー! ・・・なーんつって、嘆いてみたところで、やらねばならぬことは、やらねばならぬわけで。 誰かがやらねば、昨年の豊田市の生徒のような痛ましい事故が再発するかもしれないわけで。 どーせやるなら、陽気にやろう。 陰気に仕事をするのは、実は楽ちんで、ずるい仕事のやり方なのだよ。 プロならば、ずるは、ダメだよ。 プロならば、陽気にやろう。 なーんつって、普段部下によく言う説教を、今こそは自分自身に投げかけ、 歯を食いしばって、無理やり笑っているのです、にゃはははは。 U子さんのドライフラワーがまた増えた。 あら、すてき。 U子さん、ブログの代打、あんがとね。 さて、ちゅう訳で、現在、Q輔、仕事脳でございますれば、 今回は、容赦なく仕事の事を書き綴りたいと思いまーす。 テーマは、僕が働く建設業界の、言われてみればそりゃそーだっちゅう「嘘のような本当の話」、わくわく。 昨今、建設業は、国も企業も当然の如く「安全第一」を大々的に掲げておりますが、 実はね、現場ではね、白黒はっきり出来ないグレーゾーンというか、暗黙の「不安全行動」というか、 現場では、みーんなが感じている矛盾ってのが、どの業種にもそれなりにあんだな、これが。 例えば「とび職」。 木造住宅の建前作業やビルの足場作業などで、もっぱら高所での危険作業を行う職人を「とび職」と言い、 我々は、俗に愛称で「とびさん」と呼びます。(高所作業の他に、建設業の雑工事全般を生業とします。) 現場での高所作業は、どの業種も「安全帯」という綱の先端にフックの付いたベルトを装着して行うのが厳守で、 作業員は、安全帯のフックを高所の各所に張り巡らされた親綱という「命綱」に引っかけ、万一の転落を防止するのですが。 ・・・でもね、大前提としてね。 その命綱をはじめに張りに行く「とびさん」に、自らの命を守る「命綱」はありません。 見ているこっちのちんちんが縮み上がるような高所を、横風の吹ふくなか、命綱無し、熟練の度胸とバランス感覚を頼りに歩きます。 てかさ、あれさ、落ちたら、まじ死ぬよね? 後工程の作業員たちが安全に作業する為の「命綱」を張るとび職に、 当然ながら、まともな「命綱」は無いのです。そこに教科書通りの安全は無いのです。(諸説あり) 例えば「エアコン屋」。 冒頭の話のように、空調業者は、これから夏季に向け、絶対的な業者不足を重々承知で、殺人的な繁忙期に入っていきます。 学校のエアコン完備工事を真夏に施工していては、まったく意味がないわけで、是が非でも猛暑が来る前に竣工しなければならない。 んでもって、夏の最中は最中で、彼らは、例年のようにエアコンの新設、増設、修理に大忙しなわけです。 昨年の猛暑の時期、家や会社のエアコンが故障したと、当社にも修理依頼の電話が何件もありました。 「この暑さだ、一刻も早く修理してくれ!」 「すみません、今すぐの対応はしかねます。先ずは作業員を手配致しますので・・・」 「もたもたするな! 社員が死んだらどうすんだ! あんた、責任取れるのか!」 依頼者、みんな、この調子。 ・・・でもね、大前提としてね。 エアコンの設置や修理をする空調業者は、エアコンのない過酷な環境で作業しているのです。 お客様の言う「人が死ぬかもしれない猛暑」のなか、 何十キロもする内機を天井に吊り込んだり、サウナのような屋根裏を這って配管したりするのです。 あれ、いつ熱中症になっても、おかしくなくね? 「汗だくになって工事して、試運転で涼しい風が出るのを確認したら、すぐに次の現場へ移動ですよ。」 エアコン屋さんは、みんな、そう言って苦笑します。 いつも空調設備の整わない過酷な作業環境で働いているのは、他でもないエアコン屋さんだったりします。(諸説あり) 道路を開掘削して給水管を新設する「水道屋」は、水道のない過酷な環境で作業しています。 電気を新設する「電気屋」は、電気のない過酷な環境で作業しています。 現場の仮囲いや仮設便所を設置する「仮設業者」は、囲いも便所もない過酷な環境で作業しています。 まあ、(諸説あり)ですけどね。 とにかく、安全第一とは言うものの、現場では、色々ありますよ。 ある朝の風景。娘たちがサンルームで朝食を食べている。 ったく、あっちゃこっちゃ座らずに、向かい合って食べれんかね? さて、んじゃあ、ひるがえって、現場の職人たちが、そういった現場の矛盾に辟易・憤怒しているかというと、そうでもなくて、 職人たちは、その業種ごとの「致しかたない矛盾」を平然とやり過ごしてしまうところに、 どうやら自分の仕事に対する「密かな誇り」のようなものを感じているようですね。実に爽やかな風潮です。 そうそう、今の現場で、こいつ、いつ休日とってんだろ?と心配になるほど働き者の職人さんがいるのですが、 昼休憩の雑談で、協力業者のその若者に、ちらりと「働き方改革」の話をしたら、 「え? 何それ?? 監督ぅ、俺ぇ、頭悪いからぁ、難しい話せんとって! むり、むり、むり! 」 なんつって、カラカラ笑い、 「俺ぁ、ただ、やるだけっすから。」と言って、煙草をぶかぶか吹かしていました。 ぶわははは、この若者には、有給も代休も、安全で衛生的な職場環境も、関係ないのかね? 彼は、これからもサンサンと降り注ぐ太陽の下で、汗水たらして働いて、 日が暮れたら近所の居酒屋でウマい生ビールを、かっかっかっと呑んで、 二件目のスナックで、おネエちゃんのお尻を触ったら、あとは家に帰ってぐーぐー寝る。 なーんて仕事ぶりを続けることだろう。あー、男臭せえ。 なんやSNS界隈でくすぶっている、どっかのおとなしいボクちゃん達とは大違いだーね。 身のほどをわきまえ、ただ働く。 現場にはまだ、こういった輩が残っています。 冬場に植えたチューリップの球根から芽が出てた。 春が、来ている。 ふと、昔のことを思い出しました。 忘れもしない、高校二年の夏のこと。 その日、僕は生活指導の教師に睨み据えられながら、生徒指導室とう小部屋で正座をしていました。 ある悪行の処分として、校内謹慎と言って、一週間校内の一室で謹慎させられるという罰の最終日でした。 問題児の処分としては、もっぱら家庭内謹慎が主流だったのですが、 家庭内謹慎なんぞ、こいつを野放しにするだけだ、という生活指導の教師の判断で、校内で教師とマンツー、とほほ。 謹慎中、その教師が投げかける様々な質問に、僕が全力でなめきった返答ばかりするので、 今では考えられないことですが、教師は僕を容赦なく殴ったり蹴ったりしました。 その教師は、熱血漢で、校内でも生徒に結構人気があって、 普段は、自分の感情にまかせて生徒達に暴力をふるうようなタイプでは決してなかったのですが、 彼にとって、僕だけがどうしても許せないカスのような存在らしく、カスはカスらしく、ボコボコにされていました。 その教師は、この時、僕に、大体こんなことを言いました。 いいか、お前は将来、社会悪の根源になる。 長年教師を続けていれば、生徒を一目見れば、そいつの将来が分かる。 うちの学校のヤンキーども。頭染めたり、喧嘩したり、煙草吸って粋がっている奴等。 あいつらなんて、お前に比べりゃカワイイもんだ。あいつらは所詮「今だけ」なんんだから。 いずれ、地元やそこいらの、収まるべき所へ、勝手に収まる。 グレて俺を困らせた奴らも、同窓会に出れば「先生あの時叱ってくれてありがとう」なんて言いやがる。 今だけ。所詮、あいつらは、今だけなんだ。だから何も怖くない。 でも、お前は違う。 お前は、絶対社会悪の根源になる。 お前の悪は、きっとまわりに伝染する。 俺は、お前を見ていると、何故だか無性に腹が立つ。 俺は、お前が大嫌いだ。 断言する。お前は、絶対社会悪の根源になる。 俺には、分かる。 俺の見る目に、間違いはない。 まったく、十七歳の多感な少年に、・・・言うよねえ。 何だよ「しゃかいあくのこんげん」って? 知らねーよ、怖えーよ。 んで、また暴力。 逃げ場のない小部屋で、ボコボコ。 あんなのリンチだよ。 身も心も、痛てぇっつーの。 死んだらどうすんだっつーの。 先生、僕、今、小学校で新しい理科室や家庭科室をつくっているよ。 先生、僕、夏の猛暑から生徒達を守る為、学校にエアコンを完備するんだ。 先生、僕、園児たちから「工事のおじさん、ありがとう」なんてお手紙をもらったことがあるよ。 先生、あんた、人を見る目がなかったねえ。 とある日曜日、三人で動物園に行ったらしい。 パパはお仕事。 仕事中、U子が、ちょいちょい、ラインで子供の写真を送ってくる。 いやがらせか? いや、きっと「こっちはこっちで楽しんでるよー、そっちはそっちでしっかり稼げよー」って意味だろう。 休みたい? そーでもねーよ。 「しごとにんげん」ですからね。 にほんブログ村
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Q輔とU子
Q輔=天気雨男。本日も晴天のどしゃぶりなり。U子=ご飯をとても美味しそうに食べる人。
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