テーマ:本のある暮らし(3219)
カテゴリ:国内旅行
森茉莉 わが国の近代文学の興隆期に偉大な足跡を残した森?外(もり・おうがい 1862-1922)。 明治国家の中枢で軍医、官僚として生きながら、おびただしい数の外国文学を翻訳、紹介しつつ多種多様な題材をテーマに創作の筆を執り、新しい時代の思想や精神を表現するにふさわしい日本語の文体を作り上げ、あとに続く者たちに多大な影響を与えました。 いっぽうで家庭人としての?外はきわめて子煩悩な父親でした。 その濃やかで大きな愛情に包まれて育った子どもたちはそれぞれに個性を伸ばし、森茉莉と小堀杏奴の二人の娘はやがて小説家・随筆家の道を歩むことになります。 姉の森茉莉(もり・まり 1903-1987 代沢、経堂に居住)は、2度の離婚ののち50代なかばでデビュー、『贅沢貧乏』『甘い蜜の部屋』等で絢爛な美の世界を展開し、特異な存在の作家となりました。 片や、妹の小堀杏奴(こぼり・あんぬ1909-1998 梅丘に居住)は20代で『晩年の父』を上梓、随筆の分野で活躍しながら、夫である画家・小堀四郎を生涯献身的に支えました。 ともにデビュー作は父の思い出であり、その後も父・?外は姉妹の作品の重要なモティーフとなりました。 決して平坦とはいえない彼女たちの歩みの中で、心の拠りどころとなったのは、大好きな父、「パッパ」に愛されたという確かな記憶だったのかもしれません。 姉妹とゆかりの深い世田谷で開催するこのたびの企画展は、<父性>をキーワードに父・森?外と森茉莉、小堀杏奴それぞれの軌跡と作品に迫る初めての試みです。 どうぞご期待ください。 平福百穂「森?外父子肖像」早稲田大学図書館蔵. ■「父からの贈り物 森鴎外と娘たち展」■に行ってきた。 森鴎外は多くの傑作を残したが、その一番の傑作は、「舞姫」でも「山椒大夫」でもなく、森茉莉だという説に私は大賛成。 そんな、森茉莉をはじめ、妹の小堀杏奴などの手紙や小説の原稿などがあって、森茉莉アンの友人と私は、大喜び♪ 「お茉莉は上等」が口癖だった鴎外。 「泥棒をしても、お茉莉は上等」と・・・。 親バカもここまでくれば、子どもに自信を与える。 子どもの頃から、努力することが嫌いで、宿題なんかしなかった私。 授業中もボーっと空想にふけっていた私。 頭が良いというのでもなく、スポーツに才能があるのでもなく、ずば抜けて美しい容姿でもない、どこにでもいる私は普通の女の子が大きくなったような私に、父は、いつも言っていた。 「自慢の娘です」と・・・。 森茉莉の作品に「父の帽子」というのがある。 私は、毎月■父の麦わら帽子■というのを綴っている。 思わず、心の中で笑った。 成人した4人の子どもたちによる回想をもとに、その父親像を浮き彫りにする。 ■「父からの贈り物 森鴎外と娘たち展」■ ■場所 世田谷文学館 ■期間 2010年10月2日~11月28日 ■アクセス 交通案内 京王線ご利用の場合 芦花公園駅南口より徒歩5分 小田急線ご利用の場合 千歳船橋駅より京王バス利用(千歳鳥山駅行き)「芦花恒春園」下車徒歩5分 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2010年10月24日*道普請/公園づくりの仲間になって下さい!* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.11.04 20:10:27
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