テーマ:読書(8195)
カテゴリ:雑記
北原白秋 木俣修編の白秋遺句集「竹林清興(ちくりんせいきょう)」所収。 関東大震災で罹災した時作った「震後」三十八句の一つ。 白秋は当時小田原に住んでいた。 地震のため家が大破した。 やむなく裏の竹林に蚊帳を吊って暮らした。 上はその折りの句だが、のびやかな表現は、彼が詩や短歌のみならず、俳句にも秀でていたことを示している。 当時の丘での昼食の句に、 「せめてこの箸にもとまれ蜆蝶(しじみちょう)」もある。 ■折々のうた■ 過ぎてゆく四季の折々に自然の輝きをとらえ、愛する人を想いながら、人びとはその心を凝縮された表現にこめてうたい続けてきた。 「日本詩歌の常識づくり」を目ざす著者は、俳句・短歌から漢詩・現代詩に至るまで、日本人の心のふるさとともいうべき言葉の宝庫から秀作を選び、その豊かな光沢と香りを鑑賞する。 朝日新聞連載 ■あとがきより■ 「折々のうた」で私が企てているのは「日本詩歌の常識」づくり。 和歌も漢詩も、歌謡も俳諧も、今日の詩歌も、ひっくるめてわれわれの詩、万人に開かれた言葉の宝庫。 この常識を、わけても若い人々に語りたい。 家が潰れたからって竹藪に住んだって、その機転がすごい! 雨が降っていなければ、竹藪でもいいわけだ。 関東大震災の後、吉川英治は、一儲けしたそうだ。 吉川英治は、1892(明治25)年生まれ。 北原白秋は、1885(明治18)年生まれ。 7歳違いか・・・。 同じ関東大震災にあった二人は、会うことがあったのだろうか・・・。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.09.04 11:27:07
コメント(0) | コメントを書く
[雑記] カテゴリの最新記事
|
|