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2018年07月10日
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カテゴリ:ご当地グルメ



★絶品必食編

 北海道には土地ごとに、独特の食文化が根づいている。冬場には寒さ厳しい広大な土地では、往来の頻度は少なくなる。

 いきおい、ご当地グルメの芽はすくすくと育ち、独特の食文化として開花する。

 釧路・泉屋の「スパカツ」はその好例だ。

 スパゲッティミートソース+とんかつというだけで、その圧倒的な量感に胃袋が揺さぶられる。

 だが、現物の迫力は想像をしのぐ。

 「バチバチバチィッ!」という音を響かせる熱々の鉄板の上には約200グラムの極太スパゲッティ。その上にミートソース→とんかつ→ミートソースという、ミートミルフィーユ状態とも言うべき、肉の多重構造だ。

 自家製ソースの総量はなんと280グラム。上からかけられた分だけでも、とんかつの位置がわからなくなるほど多い。

 実は「スパカツ」の誕生にも北海道の寒さが関係しているという。このメニューが生まれたのは、創業から数年経った1960(昭和35)年ごろのことだった。

 当時の店舗には木造ならではのすきま風が吹きこんでいた。暖房器具も現代とは比べ物にならない。当初は普通の皿で提供していたが、ハンバーグやステーキに使う鉄板で提供すれば、寒い店内でも最後まで温かく食べてもらえるのでは…。

 そんな心遣いからスパカツは生まれた。当初の名前は「スパゲッティミートソース ポークカツレツ乗せ」だったが、いつしか厨房へ注文を通すときの符牒だった「スパカツ」へと変わっていった。

そしていまに至るまで、60年近く、地元や出身者の熱い支持を受け続けている。

 現在、釧路市内や周辺に支店のほか、独立した職人の店もある。「スパカツ」はもはや立派な釧路名物のひとつになった。

 近年では“聖地”を目指して、全国からこの品目当ての客がやってくる。末広町にある本店だけで1日300食近く、客のおよそ5割が注文する名物メニューだ。

 釧路洋食の“開祖”とも言うべき泉屋。注文時、鉄板が運ばれてくる前に紙エプロンも頼んでおこう。それから決戦へと向かいたい。

 北の大地で供される「スパカツ」は質量ともになかなかの強敵だ。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「大人の肉ドリル」、「新しい卵ドリル」が好評発売中。






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最終更新日  2018年07月10日 08時12分20秒
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