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テーマ:敬老の日ギフト(366)
カテゴリ:敬老の日
今年の敬老の日は2018年9月17日(月)。祖父母に何を贈ろうかと迷い始めると切りがないものだ。そもそもどんなものが喜ばれるのか見当もつかず、結局、無難なものに落ち着いているのでは? そこで今回はその贈り物のヒントを、シニアを分析している専門家に聞いた。 シニアの好みの傾向 シニア関連の商品開発やコンサルティング、講演を行うシニアライフデザイン代表の堀内裕子さんは、最近のシニアの好みの傾向について次のように話す。 「そもそもシニアという年齢を何歳からと考えるのか。シニアは実年齢より7~8歳若いと意識していることが私たちの研究では明らかになっています。特に団塊の世代以降、65歳以上をひとまとめになんてとてもできません。ただ、多様性に富んでいるシニアであっても共通しているのは、“だいたいのものは手に入れており、世に言われている『コト』やそれに付随している『コミュニティ』に興味関心があること”です」 敬老の日に祖父母には何をあげたらいい? 敬老の日に、自分の祖父母には何をあげればいいか迷っている人もいるだろう。こうした傾向から、具体的にどのようなプレゼントが喜ばれるのだろうか? 「もちろん好みのモノ、必要としているモノをプレゼントすれば喜ばれますが、毎年あるこの敬老の日、何をプレゼントしようか悩まれていることと思います。正直なところ、毎年同じものでも良いと思います。なぜならば、シニアにとって、モノをもらう嬉しさより、もらったというできごとの嬉しさが大事であるからです。そして『プレゼント授受儀式』でのコミュニケーションや『プレゼントを送ってくれてありがとう』の電話でのやりとり、これが大事なのです」 祖父は「お酒」、祖母は「花」が嬉しいは本当? リングベルが2015年に行った、敬老の日のプレゼントをもらった65歳以上の男女400名へのインターネット調査結果「もらって嬉しいプレゼントランキング」では、祖父のトップは「お酒」、祖母のトップは「花」という結果になっていた。これについて、堀内さんの見解を聞いてみた。 「前に述べた通り、毎年同じものでよいのです。ならば消耗するもの『花』『お酒』『お菓子』、そして何枚あってもよい『ポロシャツ・Tシャツ・スカーフ』がランキングしているのは妥当なところです。 お酒についてですが、ある大型スーパーが『シニアはなんでも小分けが売れる、なのでワインもハーフサイズを多く』し、売り場を変えたところ失敗しました。シニアは現役のときのように接待や食事会が毎日あるわけではなく、家での食事が多くなり、家飲みが多くなります。そして嗜好品のレベルは落としたくないけれど、現役時代のときのようなインカムはないため、経済観念もしっかりしてきます。ですので、現役時代と変わらぬレベルを保てる“好みのちょっといいお酒”が喜ばれるというのは納得です」 敬老の日の贈り物は、基本、何をあげてもOK。むしろ、贈ること、その後のコミュニケーションを大事にするとよさそうだ。また、「何でもいい」というのも安易な考え。ご老人たちの“現役時代”のことも加味すれば、より喜ばれる物品が選べるだろう。 【取材協力】 堀内裕子さん シニアライフデザイン/ジェロントロジー・デザイン・ラボ 代表桜美林大学大学院老年学研究科修士修了。 桜美林大学老年学総合研究所連携研究員・日本応用老年学会常任理事・その他。日本において数少ないジェロントロジストのマーケッターとしてシニア関連の商品開発やコンサルティング、講演を中心に、様々な分野で活動している。 http://www.seniorlifedesign.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月11日 08時43分43秒
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