カテゴリ:近隣散歩
昨日(3日)は、八尾空港まで銀輪散歩して参りました。
ここにはかつて帝国キネマ長瀬撮影所があった。説明板の記載によると、「大正6年、市内御厨29番地に建設された小阪撮影所が手狭になったため、昭和5年11月”東洋のハリウッド”と称された長瀬撮影所が開設されました。(中略)敷地約30000平米に、3300平米のステージ2棟を含む近代的な撮影所で、(中略)この東洋一の撮影所も昭和5年9月30日、火災により全焼し、撮影所は京都の太秦に移転し、長瀬撮影所は再建されませんでした。」とのこと。
長瀬川沿いを走っているうちに、突如、八尾空港まで走ろう、という考えが浮かぶ。散歩でも何でも最終目的というか目標が決まると行動がし易くなる。近鉄大阪線長瀬駅前を過ぎ、長瀬川上流へと走る。
長瀬駅を過ぎると川は蛇行し南から南東に向きを変えるので、時に方向感覚が狂うのであるが、これは生駒山を見やることによって修正されるのである。
やがて近畿自動車道の高架が見えて来る。中央環状線道路である。これを右折し、しばらく中央環状を走る。久宝寺緑地を過ぎるとJR関西本線の跨線橋になる。MTBを担いで道路脇階段を上る。我がMTBの重量は10~11kg程度なので、こういうことも造作なく出来る。
久宝寺緑地から中央環状線を南へ4kmほど行くと大和川である。大和川に出る手前で左折し東に1.5kmほど行くと八尾空港A滑走路が見渡せる場所に出る。滑走路の長さは1.5km程度あるだろうか。空港の外周道路を西から東に走るだけでも2km位にはなるのだろうが、最後は行き止まり。
八尾空港外周道路から一般道に出て東へ。国道170号線(外環状線道路)に出て左折。JR志紀駅の東側で道路はJR線を跨線橋で越えて行くのだが、少し先に線路の下を潜る道があった筈と線路沿いの道を東へ。
志紀駅の近く、国道170号線跨線橋下に西村市郎右衛門顕彰碑があった。説明板に目を通すと、江戸時代に大和川の付け替え工事によって旧大和川流域であったこの地域の灌漑用水が不足することとなり、幕府に対し新大和川から井路川へ水を引くことを請願するがなかなか許可が下りない。そうしているうちに大干ばつがこの地を襲う。そこで、弓削村の庄屋であった彼は勝手に二つの樋を開いて農民を救う。しかし、その咎によって捕縛され大阪城中にて彼は客死、財産没収、一家断絶となる。以来、志紀、大正地区では旧盆には「功念仏踊り」を踊って彼の霊を慰めたという。
適当に住宅街の道を走っていると由義神社の前に出ました。道鏡さんが手招きしたのでもあるか。
やがて近鉄大阪線山本駅前に出る。ここで、再び頭の中の地図が登場。踏切を渡り、玉串川沿いに北へ。途中で神社らしき森が右手家並みの屋根越しに見えたので立ち寄ってみる。御野縣主神社とあった。 説明板によると、「古代の河内で三野縣を支配した豪族、三野縣主(みののあがたぬし)が祖神として斎き祀った神社である。」とある。祭神は角凝魂命(つぬこりむすびのみこと)、天湯川田奈命(あまのゆかわたなのみこと)の2神。三野縣は、現在の東大阪市松原、水走、吉田、花園、玉串から八尾市福万寺、上之島に及ぶ広大な地域。 <追記・注> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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