言葉遊び・イズム篇(3)
大方の皆さんは、もういい加減で止めたらと思って居られることでしょうが、イズムと言うのはいくらでもあるものですな。まさにイズミの如し、であります。そんなことで、このデタラメ 思想用語解説、キリも無い無間地獄に陥ったようで、またまたイズム篇であります(笑)。
この種の馬鹿話はノーサンキュー というお方は、誠に申し訳ございませぬが、どうぞまた出直してお出で下さいませ(笑)。
ファンダメンタリズム(fundamentalism):
人は何かに依拠しないとフアン(不安)になる。この不安心理から原理・原則を厳密に守っていないとダメ(駄目)だというメンタリティ(精神構造)の人たちが出て来るのも自然なこと。このような人たちの主張が「フアンだダメだメンタリティ主義」縮めて「ファンダメンタリズム」である。原理主義と訳されるが、この人たちの足をフン(踏ん)だり、メンツ(面子)を損なうことは厳に慎まねばならない。
メン(麺)が足りていればいいと考えるラーメン好きの人はこの点を誤解する傾向があるので要注意である。
オポチュニズム(opportunism):
あちらへこちらへとオッポ(尾っぽ)をチャラチュラ振って優勢な方につこうとする思想のことで、日和見主義と訳されるが、天気予報だって当るかどうか分らないように、優勢な方についたからと言って有利になるとは限らないのが、この思想の難点とされる。
ラディカリズム(radicalism):
大根(radish)をスパッと切るように、とにかく前へ前へと事を進めようという主義で、急進主義と訳される。しかし、radishは二十日大根のことなので、二十日間もすれば萎え、新鮮さがなくなって、カリカリになってしまうのが、この思想の欠点でもある。そのカリカリになってしまっている状態を捉えたのが、その呼称の由来だと言われている。それでも漬け物にして落ち着かせると食えないこともない思想である。賞味期限は短いのではあるが。
トロツキズム(Trotskyism):
クロマグロの減少が懸念されているが、トロが何よりも好きという連中がマグロをツケ狙うことを揶揄してトロツキズムと呼ばれるようになった。その象徴的人物がマグロさばきの名人トロツキーであったので、彼の名に由来する命名だという説もある。その名人技をねたんだヘターリンに粛清されて、ヘターリン派からは彼の技術は邪道で極左冒険主義と宣告されている。何故「極左」かと言うと、トロツキーは左利きであったかららしい。
コンサバティズム(conservatism):
昔ながらの伝統や習慣を重んじ、変化や改革は最小限にとどめようとする、言わば現状維持をよしとする人たちの主張であるが、彼らの好物がコンニャクとサバであったことから蒟蒻鯖主義と呼ばれた。蒟蒻という字が難しいということで、現在は、保守主義という訳が使われている。鯖は干した方が美味いことから「干し主義」とも呼ばれたのが訛ったものである。
ネオコンサバティズム(Neoconservatism):
これはマグロのトロからサバに鞍替えした人たちのことで、元々はトロツキストであった。トロからコンニャク・サバに転向したのはマグロもサバも好きなネコのようだとしてネコ・コンサバティストと呼ばれたのであるが、ネコもいつしか年老いて毛(k)が脱けてネオとなって、アメリカなどではネオコンと呼ばれるようになった。我が国ではネオコンは猫コンプレックスのことであるので、新保守主義という訳が使われる。
リフォーミズム(reformism, innovatism, progressism):
これは住宅リフォーム会社が主張し出したものであるが、最近は個人住宅用のエレベーターであるイノベーターを取り付けるべきというイノバティズムや風呂をグレードアップすべきであるとするプログレシズムをも取り込んだ広い概念となり、革新主義、改革主義などとも呼ばれるようになっている。なお、リフォーム工事をリフレッシュ工事などと呼んだりするが、これは住宅会社にとって利幅がプラスに振れて儲かるリフォーム工事をリフレッシュ工事と呼んでいるに過ぎず、同じものである。
インプルーヴィズム(improvism):
上のリフォーミズムと同じ思想系列に属するものであるが、外装(アウテリア)ではなく、内装(インテリア)の改善に重点を置く考え方は、時にリフォーミズムとは区別してインプルーヴィズムと呼ばれることがある。内装改良にとどまり外装にまで及ばないので、上の革新主義や改革主義ほどには徹底せず目立たないことから改良主義という訳が使われている。
リボリューショニズム(Revolutionism):
これは上の改革主義や改良主義による住宅リフォームでは、住宅が抱える根本問題は解決しないとして新築に建て替えることを主張するグループの思想である。その理由は、その方が「リ益」の「ボリューム」が大きいことによる。住宅会社によると、この場合の「リ益」は住宅会社の「利益」だけを意味せず、建築主である住宅所有者の「利益」も大きいと言うのであるが、その実証はまだなされてはいない。革命主義とも訳されるがそんなに大層なものではないのである。
ポピュリズム(populism):
これはマッチポンプのように大衆・民衆の意向の赴くままにこれに同調することが大事とする思想で、自身に何の思想もないことを前提とする処から、これを思想と呼ぶべきかどうかで学界の意見は二分されている。ポップにユリ動かされるからポピュリと呼ぶのであるが、大衆主義、人民主義とも訳される。ポピュリズムの危険性・脆弱性は大衆に迎合する結果、ポップ・ステップ・ジャンプと思わぬ方向に行ってしまうことがあるということである。
デモクラシー(Democracy):
「デモねえ、国民の意思とクラシ(暮らし)が第一でしょう。」という一主婦の言葉から生まれた国家の政治制度のことで、民主主義という訳が使われる。まあ、主婦は大抵の男にとってデーモンみたいなものでもあるから、この命名は適切なものと言うべきであろう。しかし、これはあくまで擬制であって、この制度によって国民の暮らしが守られるということが保障されている訳ではない。それデモ、デモクラシーがいいという幻想を持っている人が多いので、これに異議を述べることはヒトデナシーと批判されることになる。
プリズム(prism):
これは三角柱のガラス体のことで元来、思想や主義に関してはニュートラルなものである。しかし、思想の光をこれに当てるとその波長の長さに応じて偏光し、フリスル、フルナル、フキコム、フッキル、ムリスル、、スリキレル、ストスル、セキキル、ムシスル、オダテル、ソノキニサセル、ツイテク、サソイコム、タタズム、ハタンスルなど色々に分解する。よって、プリズムは思想のIPS細胞とも呼ばれるのである。特に分光して一番目に生じる「フリスル」はあらゆる思想に付きものであるから要注意である。
<参考>言葉遊びシリーズの他の記事はコチラから。
(住宅改築工事)