カテゴリ:銀輪万葉
(承前) (桜児伝説の桜児の墓と言われる娘子塚) (采女の袖を吹き返した明日香風は、都が遠くなったので、ただ空しく吹いている。) <参考>甘樫丘犬養万葉歌碑の写真掲載過去記事2009年11月26日 明日香小旅行下見・番外篇 上の写真のように、広い休憩所があるので、昼食場所としては最適であるが、今回のコース取りでは午後3時に近い到着となるから、いくら何でも遅すぎる。 14時33分甘樫丘出発(本番見込み時刻15時15分)。 14時44分飛鳥坐神社到着(本番見込み時刻15時22分)。 (飛鳥坐神社) みもろは 人の守る山 もとへは あしび花さき すゑへは 椿花さく うらぐはし 山そ 泣く子守る山 (万葉集巻13-3222) (三諸の山は、人が大切に守っている山。ふもとの方には馬酔木の花が咲き、上の方では椿の花が咲く。美しい山だ。泣く子の守をするように人が大切に守っている山である。) 大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ(大伴御行 万葉集巻19-4260) (大君は神でいらっしゃるので、赤駒が腹這う田んぼを都になさった) 斎串立て神酒すゑ奉る神主部のうずの玉蔭見ればともしも (万葉集巻13-3229) (斎串を立てて、神酒を据えて奉る神主の髪飾りのカズラを見ると心惹かれる。) <参考>飛鳥坐神社及び境内万葉歌碑の過去記事 2017年1月24日 明日香銀輪散歩(その2) この神社にも3基の万葉歌碑があるので、本殿参拝のついでにざっと見ていただくべく、13分程度の滞在時間を考えているが、これも状況次第です。下見のこの日は鳥居前で失礼申し上げました。かたわらでは、小学生の姉弟と見られる二人が若いお父さんに付き添われて写生をしていました。夏休みの宿題なんだろう。お父さんの方は、隣でスマホに熱中されていましたが(笑)。いい絵が描けますように。 飛鳥寺の前を通って田中の道を西へ回り込み蘇我入鹿のものという首塚へ。首塚到着は14時45分(本番見込み時刻15時40分)。 (首塚) <参考>首塚、飛鳥寺の過去記事 2009年11月30日 (続)明日香小旅行・読書会の仲間と 2017年1月24日 明日香銀輪散歩(その2) (飛鳥寺 西側から) 飛鳥民俗資料館前の万葉歌碑へまわるのを省略して、板蓋宮跡へ。 板蓋宮跡到着14時51分(本番見込み時刻15時45分)。 (伝飛鳥板蓋宮跡) <参考>板蓋宮跡の写真掲載の過去記事 2017年1月24日 明日香銀輪散歩(その2) 14時55分(本番見込み時刻15時55分)犬養万葉記念館前到着。 (犬養万葉記念館) 山吹の 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく 2009年11月30日 (続)明日香小旅行・読書会の仲間と 2017年1月24日 明日香銀輪散歩(その2) 15時02分(本番見込み時刻16時10分)石舞台前に到着。 石舞台への入場は割愛せざるを得ないでしょう。 (石舞台 正面の生垣の向こう側が石舞台) 石舞台前から飛鳥川畔の道までは5分程度。 15時07分(本番見込み時間16時20分)犬養万葉歌碑前に到着。 (飛鳥川畔の犬養万葉歌碑) 明日香川 瀬瀬の玉藻の うちなびき 心は妹に 寄りにけるかも (万葉集巻13-3267) (飛鳥川の瀬々の玉藻のようにうちなびいて、心はあなたに寄ってしまったよ。) <参考>上記犬養万葉歌碑の写真掲載の過去記事 2014年3月20日 明日香・橿原銀輪散歩(その2) 橘寺を左手奥に見つつ、飛鳥川自転車道を辿り、帰途へとつく。 (橘寺遠望) 飛鳥川左岸の自転車道を走り、甘樫丘の前で広い道路を渡った処で右岸の道に入る。どちらを走ってもいいのだが、右岸を行けば、万葉歌碑が更に2基あるので、これをついでに見てみようというコース取りである。 (万葉歌碑) 飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君があたりは 見えずかもあらむ (元明天皇 万葉集巻1-78) (<飛ぶ鳥の>明日香の故郷を後にして行ってしまったなら、あなたの辺りは見えないことであろうか。) (同上)<参考>2014年3月20日 明日香・橿原銀輪散歩(その2) わが屋外に 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ 比へつつ見む (大伴家持 万葉集巻8-1448) (わが家の庭に種を蒔いたナデシコはいつになったら花が咲くのだろうか。それをあなただと思って眺めることとしよう。) この歌碑の北側で橋を渡って左岸の道に移り、少し戻った三叉路を右(西)へ。橿原神宮前駅へと走る。途中の剣池(石川池)畔にも万葉歌碑がある。 (剣池の万葉歌碑) 輕の池の汭廻行き廻る鴨すらに玉藻のうへに独宿なくに (紀皇女 万葉集巻3-390) (軽の池の浦のめぐりに沿って泳ぎ回る鴨でさえも、玉藻の上には一人で寝ないものを。) みはかしを 劒の池の はちす葉に たまれる水の 行方なみ わがせし時に あふべしと あひたる君を な寝そと 母聞せども わが心 清隅の池の 池の底 吾は忘れじ ただに逢ふまでに (万葉集巻13-3289) (<みはかしを>剣の池の蓮の葉にたまっている水のように、行くへもなく思い悩んでいた時に、逢おうと言ってくれたあなたのことを、共寝してはいけないと母は言うけれど、<わが心>清澄の池の、池の底のように深く思って、私は忘れまい。じかにお逢いするまで。) <参考>剣池万葉歌碑と孝元天皇陵関連過去記事 2013年3月23日 大和三山銀輪散歩 (剣池と孝元天皇陵) 剣池(石川池)の堤に上がって、木陰の風に暫し吹かれて休憩。 橿原神宮前駅到着15時45分頃でした。本番での見込み時刻は17時頃になるかと思われるので、もう少し早くに帰って来る必要があるのであれば、立ち寄り先をカットして、コースの短縮を図らなければならないかも。 <参考> 〇本番の記事はコチラ 〇銀輪万葉・奈良県篇 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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