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偐万葉田舎家持歌集

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2018.08.27
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カテゴリ:銀輪万葉

(​承前​)
​​​​​​​​​ ペリカンの家主催の明日香サイクリングの下見です。
 本番は午前11時橿原神宮前駅東口集合・出発なので、下見もなるべくそれに近い時間帯でと、午前9時半頃近鉄枚岡発の電車に乗車、大和西大寺駅で乗り換えすべくホームに降り立ったところで、ポケットに財布が入っていないことに気がつく。自転車のキーも入っていない。
 自宅の妻に電話するとテーブルにそれらは置かれたままになっているとのこと。出掛ける前にズボンを新しいものに穿き替えた時に入れ忘れたよう。どうやら途中で失くしたのではないことにひと安心。「何処かでカードで現金を引き出すからそのままにして置いてくれ」と言いかけて、キャッシュカードもその財布の中にあることに気が付き、ひとまず自宅へUターン。出直しとなりました。
 ポケットには千円札1枚とコインが何枚かのバラ銭が入っていました。乗車券はICカードで乗降しているので、切符を買うということはない。チャージ残高は3千円余ある。自転車のキーがないので、駐輪・ロックして自転車の前を遠く離れるということはできないが、トレンクルは肩に担いだまま山道も登れるほどに軽いから、引き返さずにそのまま行ってしまっても良かったのであった。だが、何か突発事が生じてお金が必要となった場合にお手上げとなるので、引き返したという次第。結果から言えば、何事も起こらなかったので、引き返さずに続行しても問題はなかったのであった。念のため、用心したという次第。
 そんなことで、橿原神宮前駅に到着したら午前11時35分前後になっていました。駅構内のお店で、お弁当と飲み物を購入して、東口駅前からトレンクルで出発。当日もお弁当持参の計画になっているので、同じパターンで廻ることとした。​

(橿原神宮前駅東口付近)
 先ず、神武天皇陵へと向かう。およそ8分で到着。​

(神武天皇陵遥拝所)
<参考>神武天皇陵の写真掲載のブログ過去記事
    2011年1月11日 ​大和新庄・畝傍山周辺銀輪散歩(その2)
    2014年3月20日 ​明日香・橿原銀輪散歩(その2)

 神武陵の片隅の木陰でお弁当タイム。昼食休憩の後、大久保公民館裏手の大窪寺跡の万葉歌碑へ向かう。
 12時22分到着。​

​​(大久保児童公園の万葉歌碑)
春さらばかざしにせむと我が思ひし桜の花は散り行けるかも(万葉集巻16-3786)
(春になったら髪に挿そうと思っていた桜の花は散って行ってしまたよ。)
妹が名にかけたる桜花咲かば常にや恋ひむいや毎年に(万葉集巻16-3787)
(あの娘と同じ名の桜の花が咲いたら、いつも恋しく思うことだろう。来る年ごとに。)

(桜児伝説の桜児の墓と言われる娘子塚)
<参考>大久保児童公園の万葉歌碑の写真掲載の過去記事
    2014年9月23日 ​桜児伝説​​​


(畝傍御陵前駅)
 畝傍御陵前駅北側踏切を渡り、東へ。国道169号を渡り、更に東へ。本薬師寺跡到着が12時37分。昨日の日記に記載の通り、ホテイアオイが咲き群れていて、黒豚のブーイに此処で遭遇。
<参考>本薬師寺跡に関する過去記事
    2012年10月16日 ​磐余銀輪散歩別巻(2)・本薬師寺趾

 12時40分に本薬師寺跡を出発。飛鳥川に出て、川沿いの自転車道を北へ。さなぶり餅を買うために是非ともというももの郎女さんのご要望で急遽組み入れた寄り道先「さなぶりや」であるが、飛鳥川自転車道を走るので、サイクリングとしては丁度よいのかも知れない。
 12時50分さなぶりや前到着。​

(さなぶりや)
 わが名はヤカ餅なるもさなぶり餅は興味なく、本番でも購入する気は更にもない。まして下見の今回、買う筈もこれなく店の前を素通り。再び飛鳥川自転車道に戻り、来た道を引き返す。
 途中、飛騨町交差点で飛鳥川とお別れし、香具山方向へと東に向かう。​

(飛騨町交差点)​​
 その途中にあるのが、藤原京朱雀大路跡。道路を挟んで向かい側には万葉歌碑もあるので、これも見て行くこととしよう。
藤原の古りにし里の秋萩は咲きて散りにき君待ちかねて(万葉集巻10-2289)
(藤原の古い都の秋萩は咲いて散ってしまいました。あなたを待ちかねて。)
​​
<参考>藤原京朱雀大路跡向かいの万葉歌碑写真掲載の過去記事
    2014年3月19日 ​明日香・橿原銀輪散歩(その1)​​


(藤原京朱雀大路跡)

(同上・説明碑)
 道を東へ。香具山が目前に迫って来る。突き当りで左折すると、登山口へとつながる脇道へと入る角に休憩所がある。昼食場所の候補地である。13時16分到着である。
(本番の時間帯に焼き直し、本薬師寺跡での休憩時間やさなぶりやでの買い物時間などを計算して当てはめてみると、13時15分頃となる。少し遅い昼食時間となるが、何とか許容範囲内の時刻であろう。)​​​

(香具山西麓の休憩所)
 問題は、先客によって占領されている場合の措置であるが、その時はその時で、臨機に代替案を考えることとしよう。
 此処に自転車を駐輪し、香具山登山組は徒歩で天香久山神社と香具山山頂へと向かい、残留組は、北側100mほど先の奈良文化財研究所展示館を見学していただくこととしましょう。
<参考>奈良文化財研究所関連過去記事
  2012年10月2日 ​万葉ウオーク下見(3)・古池から奈良文化財研究所まで​​


​(香具山西側旧登山口の万葉歌碑)
大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙り立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ あきづしま 大和の国は(万葉集巻1-2)
(大和の国には多くの山々があるが、中でも近い天の香具山に登り立って国見をすると、平野にはかまどの煙があちこちから立ち昇っている。水面にはカモメの群れが飛び立っている。素晴らしい国であることだ。<あきづしま>大和の国は。)


(同上・もう一つの万葉歌碑)
久方の天の香具山この夕べ霞たなびく春立つらしも(柿本人麻呂 万葉集巻10-1812)
(<ひさかたの>天の香具山は、この夕べ、霞がたなびいている。春が立つらしいなあ。)


(香具山説明碑)
 旧登山口から北に回り込んだところにあるのが、天香久山神社。山頂へはこの神社の参道脇から登る。​

(天香久山神社境内の万葉歌碑)
<参考>天香久山神社境内の万葉歌碑の過去記事
    2014年3月19日 ​明日香・橿原銀輪散歩(その1)
 境内から香具山山頂までは上り9分、下り5分、往復で14分でしたから、山頂で5分程度時間を過ごすとして、20分を見て置けばいいか。​

(香具山山頂から畝傍山、二上山などを望む。)​

(香具山山頂・国常立神社)
<参考>天香久山神社、国常立神社の写真掲載の過去記事
    2013年3月23日 ​大和三山銀輪散歩
​ 下の休憩所と山頂との往復時間は40分もあればいいだろう。
 天香久山神社を13時47分に出発して、雷丘万葉歌碑前到着が13時59分。
(本番の時間に焼き直すと、14時30分休憩所発で14時45分雷丘万葉歌碑到着、14時55分甘樫丘到着だろう。この分では、橿原神宮前駅に帰り着くのは17時を過ぎてしまう可能性もある。)​何処かで立ち寄り先をカットするなどする必要があるかも。
 そもそも、参加者の走行速度・ペースがよく分からないので、計画の立てようもないから、コースや立ち寄り先は成り行きで柔軟に変更するしかないでしょうな。​

​(雷丘万葉歌碑 後方の小丘が雷丘)
大君は神にしませば天雲の雷の上にいほらせるかも(柿本人麻呂 万葉集巻3-235)
(わが大君は神でいらっしゃるので、天雲の雷の上に仮の庵を作り宮として居られる。)
<参考>雷丘万葉歌碑の過去記事
    ​
2014年5月31日 飛鳥川銀輪散歩
​ 甘樫丘の茶屋前到着が14時06分
(本番での見込み時刻14時55分)​。ここで氷菓子を食べて暫し休憩。本番ではここで丘に登り、ぐるりめぐって犬養万葉歌碑第1号を見ていただこうと思っているので、20分滞在の予定。​

(甘樫丘麓の休憩所)
采女の袖吹き返す明日香風都を遠みいたづらに吹く (志貴皇子 万葉集巻1-51)

(采女の袖を吹き返した明日香風は、都が遠くなったので、ただ空しく吹いている。)

<参考>甘樫丘犬養万葉歌碑の写真掲載過去記事
    2009年11月26日 ​明日香小旅行下見・番外篇

​​ 上の写真のように、広い休憩所があるので、昼食場所としては最適であるが、今回のコース取りでは午後3時に近い到着となるから、いくら何でも遅すぎる。
 14時33分甘樫丘出発
(本番見込み時刻15時15分)​。
 14時44分飛鳥坐神社到着
(本番見込み時刻15時22分)​。​

​(飛鳥坐神社)
みもろは 人の守る山 もとへは あしび花さき すゑへは 椿花さく うらぐはし 山そ 泣く子守る山 (万葉集巻13-3222)
(三諸の山は、人が大切に守っている山。ふもとの方には馬酔木の花が咲き、上の方では椿の花が咲く。美しい山だ。泣く子の守をするように人が大切に守っている山である。)
大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ(大伴御行 万葉集巻19-4260)
(大君は神でいらっしゃるので、赤駒が腹這う田んぼを都になさった)
斎串立て神酒すゑ奉る神主部のうずの玉蔭見ればともしも (万葉集巻13-3229)
(斎串を立てて、神酒を据えて奉る神主の髪飾りのカズラを見ると心惹かれる。)
<参考>飛鳥坐神社及び境内万葉歌碑の過去記事
    2017年1月24日 ​明日香銀輪散歩(その2)​​

​ この神社にも3基の万葉歌碑があるので、本殿参拝のついでにざっと見ていただくべく、13分程度の滞在時間を考えているが、これも状況次第です。
下見のこの日は鳥居前で失礼申し上げました。かたわらでは、小学生の姉弟と見られる二人が若いお父さんに付き添われて写生をしていました。夏休みの宿題なんだろう。お父さんの方は、隣でスマホに熱中されていましたが(笑)。いい絵が描けますように。
 飛鳥寺の前を通って田中の道を西へ回り込み蘇我入鹿のものという首塚へ。首塚到着は14時45分
(本番見込み時刻15時40分)​。​

(首塚)
<参考>首塚、飛鳥寺の過去記事
    2009年11月30日 ​(続)明日香小旅行・読書会の仲間と
    2017年1月24日   ​明日香銀輪散歩(その2)


(飛鳥寺 西側から)
 飛鳥民俗資料館前の万葉歌碑へまわるのを省略して、板蓋宮跡へ。
 板蓋宮跡到着14時51分
(本番見込み時刻15時45分)。​

​(伝飛鳥板蓋宮跡)
<参考>板蓋宮跡の写真掲載の過去記事
    2017年1月24日 ​
明日香銀輪散歩(その2)
​​ 14時55分
(本番見込み時刻15時55分)​犬養万葉記念館前到着。

(犬養万葉記念館)

​山吹の 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく
                             (高市皇子 万葉集巻2-158)
(山吹が咲いている山の清水を汲みに行きたいけれど、そこへの道が分らない。)

<参考>犬養万葉記念館及び前庭の万葉歌碑関連過去記事
    2009年11月30日 ​(続)明日香小旅行・読書会の仲間と
    2017年1月24日   ​明日香銀輪散歩(その2)
 この前庭にも万葉歌碑があるので、入館時間の余裕は無さそうであるが、歌碑だけは見学させていただこうと思っている。
 15時02分(本番見込み時刻16時10分)石舞台前に到着。
 石舞台への入場は割愛せざるを得ないでしょう。​

(石舞台 正面の生垣の向こう側が石舞台)
 石舞台前から飛鳥川畔の道までは5分程度。
 15時07分
(本番見込み時間16時20分)​犬養万葉歌碑前に到着。​

​(飛鳥川畔の犬養万葉歌碑)
明日香川 瀬瀬の玉藻の うちなびき 心は妹に 寄りにけるかも (万葉集巻13-3267)
(飛鳥川の瀬々の玉藻のようにうちなびいて、心はあなたに寄ってしまったよ。)
<参考>上記犬養万葉歌碑の写真掲載の過去記事
    2014年3月20日 ​明日香・橿原銀輪散歩(その2)​​

 橘寺を左手奥に見つつ、飛鳥川自転車道を辿り、帰途へとつく。​

(橘寺遠望)
​​​​​​​​​​​​​​​​​​
​​​ 飛鳥川左岸の自転車道を走り、甘樫丘の前で広い道路を渡った処で右岸の道に入る。どちらを走ってもいいのだが、右岸を行けば、万葉歌碑が更に2基あるので、これをついでに見てみようというコース取りである。​

​(万葉歌碑)
飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君があたりは 見えずかもあらむ
                               (元明天皇 万葉集巻1-78)

(<飛ぶ鳥の>明日香の故郷を後にして行ってしまったなら、あなたの辺りは見えないことであろうか。)


(同上)<参考>2014年3月20日 ​明日香・橿原銀輪散歩(その2)
わが屋外やどに 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なぞへつつ見む
                           
(大伴家持 万葉集巻8-1448)
(わが家の庭に種を蒔いたナデシコはいつになったら花が咲くのだろうか。それをあなただと思って眺めることとしよう。)
 この歌碑の北側で橋を渡って左岸の道に移り、少し戻った三叉路を右(西)へ。橿原神宮前駅へと走る。途中の剣池(石川池)畔にも万葉歌碑がある。​

​​
​​(剣池の万葉歌碑)
の池の汭廻うらみ行きる鴨すらに玉藻のうへにひとり宿なくに (紀皇女 万葉集巻3-390)
(軽の池の浦のめぐりに沿って泳ぎ回る鴨でさえも、玉藻の上には一人で寝ないものを。)
みはかしを つるぎの池の はちす葉に たまれる水の 行方ゆくへなみ わがせし時に あふべしと あひたる君を な寝そと 母きこせども わが心 清隅きよすみの池の 池の底 吾は忘れじ ただに逢ふまでに (万葉集巻13-3289)
(<みはかしを>剣の池の蓮の葉にたまっている水のように、行くへもなく思い悩んでいた時に、逢おうと言ってくれたあなたのことを、共寝してはいけないと母は言うけれど、<わが心>清澄の池の、池の底のように深く思って、私は忘れまい。じかにお逢いするまで。)
<参考>剣池万葉歌碑と孝元天皇陵関連過去記事
    2013年3月23日 ​​
大和三山銀輪散歩

(剣池と孝元天皇陵)
 剣池(石川池)の堤に上がって、木陰の風に暫し吹かれて休憩。
 橿原神宮前駅到着15時45分頃でした。本番での見込み時刻は17時頃になるかと思われるので、もう少し早くに帰って来る必要があるのであれば、立ち寄り先をカットして、コースの短縮を図らなければならないかも。

​​​​​​
<参考>
〇本番の記事は​コチラ
〇​銀輪万葉・奈良県篇
​​





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最終更新日  2018.09.17 13:54:45
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