カテゴリ:花
今日は午前中に墓参。
墓参は、例によって、途中の門前の言葉から始まるのであります。 今日の言葉はこれでした。 (今日の門前の言葉) 目にみえぬ 慈悲がことばに あらわれて なむあみだぶと 声でしられる (浅原才市) 今日の言葉は57577の短歌でありました。 南無阿弥陀仏という言葉は仏の慈悲・慈愛が言葉となったもので、それを声に出して唱えてみると、自身がその慈悲、慈愛に包まれ、導かれているということが感じられる、というようなことを言っているのでもあるか。 「南無」とはサンスクリット語の敬意・尊敬・崇拝を表す間投詞「ナモ・namo」の音訳で、意訳したものが「帰命」であるから、そもそもこの言葉には「信じます、おすがりします、全てお任せします」とか、場面によっては「感謝します、有難うございます、お蔭様です」というような意味も含んでいるものと考えられ、この言葉を発する時点で既に心は「み仏」に帰命しているのであるから、当たり前のことを言っているだけ、などと屁理屈を言っていては、「み仏」の慈愛を感じ取る素直さに欠けた、救いがたき者ということになるのである(笑)。 寺の向かいの空き地ではザクロが熟れている。 (柘榴) 隣の駐車場のネットフェンスには干し柿が吊るされている。 (吊るし柿) 墓へは、更に坂道を上らなくてはならない。 墓地の入口近くの民家の軒先にも柿が吊るされていた。 (同上) (同上) 墓地は山の西斜面の裾の高みにある。 大阪平野が見渡せる。 東大阪市庁舎を遠望してみました。 (東大阪市庁舎 中央の茶色のビル) (左手前に花園ラグビー場の赤いスタンドも見える。) 市庁舎の右隣が府立図書館。ここのライティホールで友人、和麻呂氏の箏の演奏を聴いたのは3月21日のこと。その彼も8月に逝き、今はもういない。 墓参とは亡き人を思い出す行為。祖父母、父母、妹、娘ら先に逝ったこれら肉親の面影を偲ぶ行為である。その所為でもあるか、和麻呂氏のことも思い出されるのでありました。 すっかり秋。朝晩も少し肌寒い気温となりました。 墓地のエノコログサも秋の色になっている。 (エノコログサも草紅葉) (同上) 墓参の後は、山裾の野道を辿って、花散歩であります。 先ず、目についたのはイタドリとサネカズラ。 (イタドリの雄花) 万葉集に出て来る「壱師」の花は彼岸花のことだとするのが一般的であるが、このイタドリの花だという説もある。このように可愛い花を見ると、このイタドリ説に賛成したくなるというものである。 路の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻を (万葉集巻11-2480) もう少し接近してみましょう。 (同上) 雌花はと探しましたが、もう実になってしまっていました。 (イタドリの実) (同上) そして、サネカズラです。まだあの美しい赤色にはなって居らず、半熟状態(笑)、裏側は緑色のままです。 (サネカズラ) あしひきの 山さなかづら もみつまで 妹に逢はずや わが恋ひ居らむ (万葉集巻10-2296) そして次はカナムグラ。 これも万葉植物です。尤も、「葎(むぐら)」は、雑草が密生している状態を言い、万葉の「葎」もこのカナムグラやヤエムグラなどを総称した言葉と解されているから、カナムグラそのものがそのままの言葉で登場している訳ではない。 葎はふ 賤しき屋戸も 大君の 坐さむと知らば 玉敷かましものを (橘諸兄 万葉集巻19-4270) (カナムグラの雌花) (同上) こちらは、イタドリと違って、雌花ばかり。 雄花は目に止まりませんでした。 (同上) ミョウガかと思いきや、ジンジャーの花が咲いていました。 ハナシュクシャ(花縮砂)とも言うそうな。 (ジンジャー) (同上) 以下は、今日の墓参の折のものではありませんが、花ついでに掲載して置きます。常寂光寺の境内で見た、黄花と白花のホトトギスです。 (キバナホトトギス) (同上) (シロバナホトトギス) シロバナついでに、広沢池畔で見たシロバナセンダングサも掲載です。 (シロバナセンダングサ) 以上、墓参と花散歩でありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは。
生姜って花が咲くんですね❗。 綺麗なお花ですね。 エノコロクサも紅くなるんですね。 ザクロの実は秋になるんですね。 食べてみたいです(^-^)。 (2018.11.03 16:35:42)
>生姜って花が咲くんですね❗。
ショウガも花が咲くらしいですが、このジンジャーではありません。 ジンジャーは英名のginnger lily(ジンジャー・リリー)が短縮された名前。 ショウガ科の植物ですから、ショウガとかミョウガの近縁種ではありますが、食べるショウガとは別の植物です。まことに紛らわしい名前を付けたものです。 <参考>食べるショウガとは違うジンジャー http://www.yasashi.info/shi_00008.htm >エノコロクサも紅くなるんですね。 紅葉しているのか、枯れているのかは定かではありませんが、草紅葉ですね。 普通のエノコログサはこのような濃い色にはならず、薄茶色、枯葉色ですが、これはムラサキエノコログサで、元々が赤いので、こんな色になるのでしょうね。 >ザクロの実は秋になるんですね。 食べてみたいです(^-^)。 ザクロの実は子どもの頃はよく食べたものですが、結構酸っぱいです。ペリカンの家のメニューにザクロ・ジュースを加えてみますか?(笑) (2018.11.03 18:12:45) |
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