カテゴリ:和歌・俳句・詩
新年向けの万葉歌、というタイトルの記事で、万葉集の歌で、年賀状に記載するのに適当と思われる歌を列記したことがありました。
7年前の記事です。 <参考>新年向けの万葉歌 2012.12.28. 間もなく12月。既に、喪中につき云々の葉書が20通届いているが、そろそろ年賀状のことも考える時期にさしかかっているようです。 毎年この時期になると、7年前の上の記事がよく閲覧されるようです。 そんなことで、今日は、古今集から年末・年始向けの歌を書き出してみることにしました。 先ずは、年末向けの歌。 あらたまの 年の終りに なるごとに 雪もわが身も ふりまさりつつ (在原元方 古今集巻6-339) <参考>在原元方・Wikipedia 雪ふりて 年の暮れぬる 時にこそ つひにもみぢぬ 松も見えけれ (作者不詳 同巻6-340) 昨日といひ 今日とくらして あすか河 流れてはやき 月日なりけり (春道列樹 同巻6-341) <参考>春道列樹・Wikipedia ゆく年の をしくもある哉 ますかがみ 見る影さへに くれぬとおもへば (紀貫之 同巻6-342) <参考>紀貫之・Wikipedia 次は年始の歌 袖ひちて むすびし氷 こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ (在原業平 同巻1-2) <参考>在原業平・Wikipedia 春霞 たてるやいづこ み吉野の よしのの山に 雪はふりつつ (作者不詳 同巻1-3) 雪の内に 春はきにけり 鶯の こほれるなみだ いまやとく覧 (作者不詳 同巻1-4) 梅が枝に きゐるうぐひす 春かけて 鳴けどもいまだ 雪はふりつつ (作者不詳 同巻1-5) 春たてば 花とや見らむ 白雪の かかれる枝に 鶯の鳴く (素性法師 同巻1-6) <参考>素性・Wikipedia 霞たち 木の芽も春の 雪ふれば 花なき里も 花ぞちりける (紀貫之 同巻1-9) 谷風に とくる氷の ひまごとに 打ちいづる波や 春のはつ花 (源当純 同巻1-12) <参考>源当純・Wikipedia きみがため 春の野にいでて わかなつむ わが衣手に 雪は降りつつ (光孝天皇 同巻1-21) <参考>光孝天皇・Wikipedia かすが野の わかなつみにや 白たへの 袖ふりはへて 人の行くらん (紀貫之 同巻1-22) 常磐なる 松もみどりも 春くれば 今ひとしほの 色まさりけり (源宗于 同巻1-24) <参考>源宗于・Wikipedia 春くれば 宿にまづさく 梅の花 君が千年の かざしとぞ見る (紀貫之 同巻7-352) 冬ながら 春のとなりの 近ければ 中垣よりぞ 花はちりける (清原深養父 同巻19-1021) <参考>清原深養父・Wikipedia あたらしき 年の始に かくしこそ 千年をかねて たのしきを積め (作者不詳 同巻20-1069) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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