カテゴリ:近隣散歩
昨日、午後2時38分。花園中央公園で虹を見ました。
(午後2時38分、花園中央公園北東の空に虹) この日は、概ね日差しのあるお天気であったが、いくつもの雲の塊が南西から北東へと流れていて、黒っぽい塊は雨を含んでいるのか、時に霧のような雨粒が、まばらに、ささめに降ったりもする空模様。 雲が太陽を隠してしまったか、やがて虹も見えなくなりました。 「2時に虹」なら普通の駄洒落、「3時に虹」なら洒落にもならないと考えるか、却って面白いと感じるかは人それぞれ。しかし、3時を待たずに消えてしまったのは、いかにも虹らしいと言うべきか。 いつであったか、飛行機の窓から、まん丸・円形の小さな虹を見たことがある。左下前方に環状の虹が現れていて、その中心にわが乗る飛行機の機影が雲に写っているのでした。つまり、太陽光は右上後方から差していたという訳である。 太陽の高度(太陽光線の入射角)と地面と自身の眼の地面からの高さという三者の位置関係から、極小空間に於いて極小の虹(普通、こういうのは虹とは言わないが)が現出する特殊な状況が成立する例外的な場合は別として、地上では虹は半円形乃至円弧でしか見られない。 昨日のTVの天気予報で、気象予報士が太陽高度が50度以上になると虹は現出しない云々などと説明していたが、それは太陽高度(太陽光入射角)の線から角度42度上方に虹が現れるからである。 この辺の説明は難しいので下記<参考>をご参照ください。 <参考>昼間に虹が出現しない理由とは(ウエザーニュース) (太陽高度と虹の出る位置の関係 ウエザーニュースの上記サイトから転載) 日没、日の出など、太陽が水平線・地平線上にある場合、つまり太陽高度が0度のときは、太陽を背にして立って水平方向より42度高い位置に虹が現出することになる。 太陽高度が1度高くなると、虹の現出する位置の高さは1度低くなり、太陽高度が42度のときは、水平方向が現出位置となる。 更に太陽高度が高くなると、水平方向よりも低い位置が虹の現出位置となる。現出位置が低くなればなるほど、地形や建物などの障害物に邪魔をされて、虹が見えにくくなり、太陽高度が50度以上になると、地上の我々の目線の水平方向より8度以上の下方が虹の現出位置となるため、虹が見られなくなるという訳である。 因みに、夏至の正午の太陽高度は、78.4度。 冬至のそれは、31.6度。 春分・秋分は、その中間だろうから、55度。 ということは、秋分の20日過ぎから冬至を経て春分の20日前までの期間は太陽高度が50度を超えることがないので、日の出から日没まで、条件さえ整えば、いつでも虹が現れる可能性があり、春分の20日前から夏至を経て秋分の20日過ぎまでの期間は太陽高度が50度を超える時間帯があることから、その時間帯は虹が現出する可能性が無いということになる。 虹ひとつ 二字で済まぬも 何字もの よしなしごとを ぐだぐだ綴り (虹家持) どうやら、オチがついたようでありますので、この辺で。 <追記訂正> 春分、秋分の太陽高度を50度としていましたが、これは上記の引用図にある50度に惑わされての間違いだったようです。中間値なら55度であります。 1日当たりの太陽高度の変化は、 (78.4-31.6)÷(365÷2)=0.2564‥で約0.256度。 太陽高度が5度変化するのに要する日数は、 5÷0.256=19.53‥で約20日 以上から、春分・秋分の太陽高度50度を前提とした説明を55度を前提としたものに訂正(下線部分)しました。(2021年11月16日午前11時16分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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