偐万葉田舎家持歌集
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友人・岬麻呂氏からの旅便りです。 今回は、「耶馬渓の紅葉と未走破区間(延岡~佐伯)ドライブと豊後鶴御埼灯台が目的」というご夫婦旅であったようです。 (旅・岬巡り報告281・大分&同写真説明) (同上) では、上掲の報告281に記載の旅程に沿って、お送りいただいた美しい写真などを以下にご紹介申し上げます。 11月9日 伊丹空港➝大分空港➝耶馬渓(青の洞門➝渓石園➝深耶馬渓)➝高速玖珠IC経由➝日田市豆田町➝小国町経由➝大観峰(小雨)➝菊池渓谷➝内牧温泉・角萬(泊) (青の洞門)<参考>青の洞門・Wikipedia
この旅の最初の写真が青の洞門というのも面白い。 青の洞門というのは、江戸時代、禅海和尚によって掘削開通がなった隧道であるが、この逸話に敵討ちというフィクションを絡めて小説にしたのが、菊池寛の「恩讐の彼方に」である。 ヤカモチが小学4年の頃であったかと思うが、児童用ではなく大人が普通に読む小説として、初めて(多分)読んだのが、この「恩讐の彼方に」でありました。小学校の図書室で偶々見かけた本で、「父帰る」、「藤十郎の恋」、「忠直卿行状記」なども一緒になった本であったから、本のタイトルがどうであったかは記憶になく、どの話を最初に読んだかも記憶していないので、正確には「恩讐の彼方に」が最初とは言えないのであるが、他の話は、小学4年生にとっては心に響かなかったか印象が薄く、「恩讐の彼方に」が最初の本であったというのが、ヤカモチの定説になっている(笑)。 (同上・渓石園) おお、見事な紅葉です。 耶馬渓到着直前に届いた、ご友人の訃報。 この見事な紅葉は、亡きご友人への供養にもなるというものです。 今は亡き 友への供養 つばらに見む 耶馬のもみぢの 濃きも薄きも (偐家持) (同上・一目八景展望台) 耶馬渓の紅葉を楽しまれた後は、江戸時代の建物群が残る日田市豆田町へ移動。街並み散策。 (日田市豆田町) 散策のかたわらマンホールも撮影。 今回も、沢山のマンホールの写真を送ってくださいました。 (日田市のマンホール) 鵜飼の図柄のマンホール。 日田温泉の三隈川では、毎年5月2~10月31日に鵜飼が行われる。 日田を治めた、豊臣秀吉の家臣・宮木長次郎が岐阜城下から鵜匠を招いて三隈川で鵜飼をさせたのが始まりという。 長良川鵜飼、肱川鵜飼と並んで日本三大鵜飼とされるとのこと。 日田から小国町を経て、大観峰へ。大観峰は阿蘇外輪山の最高地点であるが、生憎の小雨にて、阿蘇中岳がかろうじて見える程度で見通しが悪かったようで、写真はなし。大観峰から菊池渓谷の紅葉を見て、この日の宿、内牧温泉・角萬へ、というのがこの日のルートでありました。 (菊池渓谷) 車とめ 立ち眺むれば もみぢなす 菊池の渓に 雲立ちのぼる (谷家持) 11月10日 内牧温泉➝草千里浜(濃霧・視界5mで退散)➝白川水源➝蘇陽峡➝高千穂峡➝高千穂神社➝天岩戸神社➝延岡市北浦・さざれ石高島(泊) この日の最初の写真は、早朝の阿蘇山の冠雪であります。 (阿蘇山の冠雪) 草千里浜は濃霧で視界5m。先頃の噴火で道路が封鎖されていたりで鵜飼ならぬ迂回をして、白川水源へ。 (白川水源) 南阿蘇村の湧水群11ヶ所が流れ込む白川の総水源で、毎分60tの湧水量とのこと。 (蘇陽峡) 阿蘇外輪山に連なる高原で、延岡へと流れる五ヶ瀬川が谷を形成しているとのことであるが、五ヶ瀬川の名に、神武天皇の兄、五瀬命を連想したりのヤカモチでありました。 「林道復旧工事のクレーン車が邪魔」と岬麻呂氏はクレームを付けて居られますが、これは致し方なきこと、ヤカモチもこういう経験はよくあることで、お気持ちのほどはよく分かります(笑)。 宮崎県に入って、高千穂峡の真名井の滝へ。 (高千穂峡・真名井の滝) 高千穂峡と言えば、このアングルの写真が定番でしょうか。 ここでは、まだ青もみじにて、紅葉はもう少し先のようでした。 そして、高千穂神社へ。 (高千穂神社・夜神楽) 夜神楽であるが、参拝者のために、このように昼間に演じられているとのこと。昼間に演じても昼神楽とは言わず、夜神楽は夜神楽なのである。 高千穂でもマンホールの写真。 (高千穂町のマンホール) ポケモン・キャラクターのマンホールも楽しいけれど、やはりその地の歴史・文化・風土に根差したデザインである方が好ましいと思う。 次は、天岩戸神社。 (天岩戸神社) 境内には、芭蕉の句碑があったとのこと。 (同上・松尾芭蕉句碑) 梅が香に のつと日乃出る 山路哉 (ばせを) (むめがゝにのつと日の出る山路かな) この句は元禄7年の作。 「すみだはら(選集・元禄7年)」、「笈日記(選集・元禄8年)」などに掲載されている。 のっと日の出る句碑の後、「さっと」高速で延岡に下り、延岡市北浦の、この日の宿、さざれ石高島へ。 11月11日 延岡市➝蒲江IC経由➝R388未走破区間に入る➝豊後鶴御埼灯台・水の子島灯台遠望➝(未走破区間走破)➝佐伯・山際通り散策➝臼杵石仏➝大分城址➝日出城址➝杵築城址➝ホテル&リゾーツ別府湾(泊) この日の最初の写真は延岡市のマンホール。 (延岡市のマンホール) 猿の図柄のようです。 そして、次の写真が佐伯市のマンホール。 (佐伯市のマンホール) 鯉かどうかはわからないが、稲穂も描かれているので、一応「鯉」の図柄として置きましょう。 この日は、国道未走破区間(延岡~佐伯)を走破すべき重要な日。 先ずは、鶴御埼灯台。 九州最東端の岬だそうな。 (鶴御埼灯台) アプローチは、四国・佐田岬灯台に次いで長い道のりだそうだ。 背後には、豊後水道の海を隔てて、四国の山々が見える。 (同上) この沖合の豊後水道に水の子島灯台が望めるとのことで、今回は望遠でばっちり撮影もでき、岬巡り・灯台巡りの岬麻呂氏としては、その面目も立って、至極満足ということであったでしょう(笑)。 (水の子島灯台) これは、船でなければ近づけない、沖の小島の灯台。 鳥羽一郎の歌謡曲「男の港」は、この灯台のことを歌っているらしいが、どんな歌なのかヤカモチは存じ上げない。 佐伯市の市街に入って、山際通りを散策。 (佐伯・山際通り) 城下町佐伯の面影を今に残す通りで、日本の道百選にも選ばれている道だそうな。 はい、散策には、マンホールがつきもの。 佐伯城三の丸楼門の図柄のマンホールです。 (佐伯市のマンホール) 佐伯市のマンホールは、楼門の図柄に、国木田独歩が明治28年、国民新聞小品欄に寄稿した「豊後の国佐伯・城山」と題する一文の書き出し部分の一節を刻したものとなっている。 (佐伯城址・三の丸楼門) そして、独歩が寄寓した家屋が、国木田独歩館となっている。 (国木田独歩館) 佐伯市ではマンホールカードをゲットしてくださいました。 (佐伯市のマンホールカード) この他に、杵築市、大分市、日出町のマンホールカードも送ってくださいましたが、今日(17日)、喫茶「ペリカンの家」経由でブロ友・ひろみちゃん8021さん(当ブログでは「ひろみの郎女」さん)にこれらをお渡しいたしました。 次は臼杵市です。臼杵の石仏巡りであったようですが、写真はありません。マンホールの写真は送られて来ています(笑)。 (臼杵市のマンホール) 同市の名産品・カボスとオランダ船リーフデ号を配した図柄になっています。リーフデ号のことは存じ上げないが、昔、この船が遭難して、臼杵の人たちがこれを救助したというような話があるのだろうというのがヤカモチの推測。 臼杵の後は大分城址、日出城址、杵築城址と巡られたようですが、送られて来た写真で関連のものは、同じくマンホールの写真だけでありますので、それらをご覧いただくこととします。 (大分市のマンホール) サザンカ3輪の図柄はすぐにそれと分かるが、もう一方の図柄は分かりにくい。よく見ると、どうやら、鰻、鮒、メダカ、蟹が描かれているようであります。尤も、見ていてそのことに気づいたのではなく、下のマンホールカード裏面の説明で、それと知ったに過ぎません(笑) (大分市のマンホールカード) そして、日出町のマンホールと同マンホールカードです。 (日出町のマンホール) (同上・マンホールカード) なんで、キティちゃんなのだ、と思ったら、日出町には、サンリオキャラクターパーク・ハーモニーランドというのがあるらしく、2016年からサンリオ社と基本合意を交わし、「ハローキティとくらすまち」として連携事業を展開しているらしい。また、描かれているカレイは城下カレイで、日出町の特産品であるとのこと。 最後は、杵築市のマンホールとマンホールカードです。 (杵築市のマンホール) 杵築市の守江湾干潟には、絶滅危惧種のカブトガニが生息している。 このカブトガニを両の手の平でやさしく囲っている図柄になっている。 この生物を守りたいという思いが込められたデザインだという。 (同上・マンホールカード) 11月12日 ホテル&リゾーツ別府湾➝R10北上➝国東半島の紅葉名所寺院巡り(富貴寺➝両子寺➝文殊仙寺)➝国東半島時計回りに一周➝大分空港➝伊丹空港 旅行最終日。 この日は、国東半島の紅葉名所の寺巡りと半島一周のドライブ。 (富貴寺) (両子寺の紅葉) 上は、両子寺の駐車場の紅葉らしいですが、もうこれで参詣の目的を果たしてしまったようなものですな。 (文殊仙寺・鐘楼) 以上で全ての関連画像の掲載完了。午後は、時計回りに国東半島一周ドライブをして、大分空港へ。全751km走行のドライブ旅無事完結でありました。 <参考> 過去の岬麻呂旅便り記事はコチラ。 フォト蔵アルバム・岬麻呂写真集はコチラ。 同上・岬麻呂マンホールカード写真集はコチラ。 <追記>末尾「全75」を「全751km」に訂正(2021.11.18.)
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プロフィール
けん家持
養老2年(718年)の生まれゆゑ、年令1306才(養老元年生れ説だと1307才)。銀輪歌人、偐家持(ニセヤカモチ)。若草の里の読書会に屯しています。時に「まっ黒の走子」。時に「偐定家」。時に「筆蕪蕉(不精者)」であります。また、時々は偐家持美術館のヤカモチ館長でもあります。自転車(銀輪)であちらこちらを気ままに散歩し、花を愛でたり、虫と遊んだり、万葉調の歌(と言っても大抵は戯れ歌)などを作ったりしています。
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