カテゴリ:偐万葉
偐万葉・若草篇(その27)
本日は、偐万葉シリーズ第325弾、若草篇(その27)であります。 若草篇は昨年の12月22日以来ですから、ほぼ1年ぶりということになります。 偐家持が小万知に贈りて詠める歌7首 この頃の 吾が寝正月 今日までと 食ふと申すは 七草の粥 (偐家持) (本歌)この頃の 吾が恋力 記し集め 功に申さば 五位の冠 (万葉集巻16-3858) 冬木立 居並ぶ大地 すでにして 緑なしたり 春の近しも (草家持) (注)おその=鈍な、馬鹿な、愚かな。 昔見し 夢の雫も 雨霰 まつばうんらん はびこり群れぬ (夢家持) われはもや ニシキギ見たり みな人の (本歌)我はもや 安見児得たり 皆人の 得かてにすとふ 安見児得たり 此処読めと 花咲ワンコ 鳴くごとに なりたしわれも 花咲ブログ (花咲爺) もみつ葉は 照る日に映えて 吹く風の 音もさやけく 秋深みかも (偐原王) (本歌)一つ松 幾代か経ぬる 吹く風の 音の清きは 年深みかも 並びに偐山頭火が詠める歌3首ほか 含みたる 梅ほころびて 君が家に (参考句)良きことを 梅の香りに きく春か (偐山頭火) やや大に 草鞋を編むは よろしけれ 偐山頭火の句に追和して偐家持が詠める歌2首 常に照る 早く来いこい 皇寺 (偐山頭火) けいほくに きたのみかどの はかとはむ (京北に 北の帝の 墓訪はむ 失せかしコロナ 春や来たれと) とこのはに てるひのみちを わがゆかむ (常の葉に 照る日の道を 我が行かむ 北の皇 眠ります寺) 偐山頭火が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句 乱を越え 流行病も 越えて今 (偐山頭火) 阿弥陀籤ひき 南無観世音 (偐家持) 枚岡の 梅蘇る 春よこい (偐山頭火) 今日節分に 豆喰らひつつ (鬼家持) 偐山頭火が贈り来れる句に偐家持が返せる歌1首 飛んで地に 落ちてバタバタ カッコ悪 (偐山頭火) 飛ぶ鳥の うちはよけれど 地に落ちて (本歌)青山を 横切る雲の いちしろく 我と笑まして 人に知らゆな 吊灯籠 神に納むを 知らざれば 春日の神も 求めざりにき (春日家持) 遊士と 吾は聞けるを 肌噛ませず 遊士に 吾はありけり 肌噛ませず (本歌)遊士と 吾は聞けるを 屋戸かさず 吾を帰せり おその風流士 遊士に 吾はありけり 屋戸かさず 帰しし吾ぞ 風流士にはある 偐山頭火が贈り来れる歌1首に偐家持が返せる歌1首 元気だと 君の姿を 写す鏡 西の岩田の 杜の由来に (偐山頭火) 鏡石と まさしに知りて 撮りたれば ヤカモチに われもの申す 記事ネタに よしといふものぞ 鰻撮りませ (本歌)石麻呂に 我物申す 夏痩せに よしといふものそ 鰻捕り食せ 撮る撮るも 時たがひては のちのちの まがひとなりぬ 時合はせ撮れ (本歌)痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻を捕ると 川に流るな 我が背子と 引手の山を 右に見つ (本歌)衾道を 引手の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし 偐山頭火が追ひて和せる歌1首 家持と 引手の山も 見せずして 我追いつけば 君姿無し (迷走山頭火) コロナ禍の いまだ去らざり 今日もかも (本歌)もみぢ葉の 過ぎまく惜しみ 思ふどち 遊ぶ今夜は 明けずもあらぬか 偐山頭火が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句 おやしろの 後輪の悔い 灘に自首 (メンテナンス偐山頭火) 風吹きあひの 見ぬ目でチャリ屋 (気抜け家持) 偐山頭火が贈り来れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌1首 水色の 浴衣が似合ふ かぐや姫 せめてもや 水色にせむ 衣かな 月の砂漠を 旅するからは (月家持) 偐山頭火が贈り来れる句に追和して偐家持が詠める歌1首 虹の落ち 右か左か 両方か (偐山頭火) 右と言ひ 左と言ふも 前うしろ 決まりて後の ことにしあれり (右左衛門) 虎の威は 権威そこなふ ものにして とらぬ狸の 狐の手口 (鹿野馬子) 偐家持が和郎女に贈りて詠める歌3首 うまずもや したたかにあれ われらみな うらうらに てれるはる日に しらうめの (注)上記2首は2021年1月6日和郎女作品展ミニ版に寄せて詠める歌である。 梅の花 咲ける月夜も コロナゆゑ 密はならじと われこもり居り (本歌)闇ならば うべも来まさじ 梅の花 咲ける月夜に 出でまさじとや お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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