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カテゴリ:我が良き虫の世かな
「皆様いかがお過しでしょうか?いくら冬とは言え毎日凍える様な寒さですが、お風邪などひかれてはおられませんでしょうか?さて今日のMHK(虫放送協会)、『元気な夫婦』のお時間は、その寒い冬に活動される蛾の仲間フユシャクご夫婦にお越しいただき、並の虫なら凍え死んでいるこの時期になぜこんなにお元気なのか、その秘密をたっぷりとお聞きしたいと思います。」 「なるほど、それはなかなか考えましたね。我々テントウムシは臭い体液を出して身を護ろうと致しますが、敵自体がいないのが一番でございますものね?所で奥様にはお羽がございませんが、何かご事情でも?差し支えなければお聞かせいただけますか?」 ルリタテハは少し苦笑いしながら皮肉を込めて、「アナウンサーの方なら事前にご存知と思いましたが、フユシャクの女は幼児期のシャクトリムシから大人になっても、羽のない蛾になるのです。」 アナウンサーは、「ああ、そうだったんですか?これは大変失礼しました。」と慌てて、「ご主人は奥様のどんな所にお惹かれになったのでしょうか?」と話題を変えた。 「・・・・・・・」
「それは、女が放ちますフェロモンに惹かれての事ですわ。」 ルリタテハのフォローにアナウンサーは少しうろたえながら、 そこで一息入れて、 「・・・・・・・」 「ご夫妻はとても無口な方でございますね?」 テントウムシのアナウンサーはギョッとしてフユシャク夫婦をまじまじと見つめて謝った。 「そろそろお時間です。この辺でインタビューは終わりにしたいと存じます。ご夫妻大変申し訳ございませんでした。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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フユシャク・ルリタテハ、シャクトりムシ、確認のためグーグルで調べました!
フユシャクには口がないんですか! 時々べちゃべちゃとうるさいおばさんたちに口がなければいいなぁ~と思います。 (2020.11.29 06:57:20)
こんばんは ^^ ☆
フユシャクを知らずネットで調べましたが、物語の通りでびっくりしました(汗!) Master Pさんはよくご存じで博学ですね!! (2020.11.29 17:44:57)
フユシャクって、シャクトリムシの事だったのですね。
冬の間は生きていて、すぐに亡くなってしまのは、寂しいですね。 フユのシャクトリってことなのですね。 (2020.11.29 22:12:13)
マスPさん、さすが!
シャク蛾は知っていたけど、フユシャクって初めて知りました。この時期、野山にいるのをみたことはありますが、あまり綺麗ではないので無視してました😵それがフユシャクだったんでね、羽のないメスはみたことないようなあるような⁉️ ミノムシにもドラマがあるんですよね、でも外来種のオオミノガによって絶滅寸前なんですよね。 (2020.12.03 07:05:16) |