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カテゴリ:ファンタスティック・パロダイス
「お早うボンゴ君。この写真はウチのポチだ。二枚目の写真は熱海の家族旅行だ。三枚目は....?誰だこんな写真を持って来た奴は?あのやお八商店のおやじの写真は?おーぃ・・・・・」
「ボス、ボス、マイクのスイッチが入ったままです。」
「ああそうか?スイッチ、スイッチと、ええどこだ?あったあった、ヨイショ・・・・」
プチ
「ああマイクは入ってるか?本日は晴天なり。テスト、テスト。Today,it's fine.」
「もうマイク入ってます。」
「うるさい!ウン!・・・・お早うドンボ君。一枚目の写真はやお八商店のおやじ、二枚目はその女房。この二人、最近八百屋の店先で派手な夫婦喧嘩をやったらしい。そこで君の使命だが、この二人を仲直りさせる事にある。例によって、君や君の仲間が捕らえられ、あるいはボコられようが、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功をいの・・・・」
「えっ?テープ切れかよ?最近テープ買う金もないのか?第一俺はボンゴでもドンボでもない。秘密組織アンコロいちの諜報部員0071ナポレオン・ボンドだ。部下の名前くらいちゃんと覚えとけ。
で、その俺が八百屋の夫婦の仲裁か?ふざけんな。」
彼はいつまでも自動的に消滅しない、今時なカセットからテープを引き抜きながら吠えた。
「給料安いし、この間宿敵ジョーズの奴が新型プリウス乗り回し、育児休暇もらえて手当も付くって喜んでたし。本気で辞表を出して、敵のブラッシュに転職したくなったぜ。」
彼は取り敢えず、平和な日本支社からの転出願いを出すことにした。
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