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![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() ^-^◆ むかつく & キレる・言葉で考える世代の違い[上] 阿武「近年、若い人を中心に『むかつく』とか『きれる』 という言葉が横行しているようだね……」 衛品「ええ……新聞・テレビでも取り上げられていますね。 これは、怒りの感情を今風に表わしている言葉ですね。 若い人と言いますが、50代の人でも使いますよ」 阿武「うん……そうだね。 電車の中なんかでも、よく聞くよ……」 衛品「……居酒屋でも、叫んでますよ(;一_一) 『チョーむかつく!!』……てな感じで……。 阿武さん、今日はこの流行言葉を分析してみませんか?」 阿武「……うん、そうだね。理解することも大切だな……。 さて……、我々が子供だった頃ってどうだったかな……。 さしずめ『むかつく』に対応する言葉といえば、 『腹が立つ』かな……? 『ええい、もう腹が立つ!!』てな具合でね」 衛品「それじゃー『きれる』に対しては……?」 阿武「うん……まぁ『頭に来る』かな……? 『もう……頭に来た!』って、感じ……」 ![]() 衛品「ずいぶん、表現が違いますよね。おとなしく感じます」 阿武「うん……、しかし『むかつく』という言葉そのものは、 昔からあったよね。 胃の調子なんかと関係が深かった様に思うなぁ。 胃の調子が悪いとムカムカして吐きそうになるよね。 このムカムカが『むかつく』だ。 最近でも二日酔いの時や乗り物に酔った時辺りがそうかな?」 衛品「でも今、話題になっているのは、 もっと精神的な使われ方のような気がしますが……」 阿武「そうねぇ、暴飲暴食もしていないし、胃炎でも無いのに、 むかつく時といえば……昔から、あることはあったね。 すごく気を遣った時とか、緊張して胃が痛くなる位 プレッシャーが掛かった時なんかだ……」 衛品「あっ…………なるほど……。 でも、それはやはり身体的なムカムカですね」 阿武「あっそうだな………。 考えてみれば、昔から胃と『気』は、 深い関係がある様だね……」 衛品「『気』って言いますと……気配りとか、気が利くとか、 気を遣うとかいう、あの『気』のことですよね……」 ![]() 阿武「そうそう、まぁ『理知』とは対面にある 『情念』と縁が深い概念だよね。 『気』ってのは……」 衛品「『気』は『感情』とも近い感じがしますね。 気になるとか、気のせいとかいう使い方は、 ちょっと違うかなぁって思うけど……、 『むかつく』っていう表現は、 相当に感情的な色合いが強いんですね……。 ……うん……」 阿武「相変わらずだね……。 自分で喋って自分で返事するクセは直ってないなぁ……。 ははははっ……。(^。^) 一方のね『腹が立つ』って言葉のさ、腹っていえばよ、 腹が太いとか……、 腹が黒いとか……、 腹の座った人だとか……に使われるみたいに、 その人の本質の部分というか、心とか気質とかの 奥の奥を指す事が多いように思うね……」 衛品「良い意味でも、悪い意味でも使われますね……」 ![]() 阿武「うん、その『腹』が『立つ』っていうんだから 相当に本質的な事になるねぇ。 怒ると気質の本質が立つというのだから、 普通に考えても希な事なんだろうな。 だから、あんまり、誇れるような事では無かったのかも しれないね……。冷静を欠くという意味では、 腹を立てるというのは、はしたない事だったんだろう」 衛品「そうですね…………。 そう言えば、我慢強いとか、辛抱強いとかいう言葉は、 良い意味で使われることが多いように感じますね。 昔から……。……うん。……あっ又 (^_^;)」 阿武「(^。^)……それに腹が立つの『腹』という表現は、 『感情』ともちよっと距離のある所に置いてあって、 ……むしろ『肝』に近いかな……」 衛品「キモ………?」 阿武「ほら『肝っ玉かあさん』とか言うだろう……。 あの『肝』だよ。覚悟のようなものと近いね。 『むかつく』と『腹が立つ』……。 この、ふたつの違いは興味深いなぁ…………」 ![]() 衛品「ほんとに、そうですねぇ……。 ……じゃー、『きれる』の方はどうですか?」 阿武「『きれる』というのは『切れる』だよね。 まさに線の感覚だね。昨今では回路とでも言うべきかな。 それがプツンと切れてしまって、理性的な制御が 効かなくなってしまうという事なんだろうかね……。 いわゆるノンコントロール……無制御状態かな……」 衛品「極端に言えばですね……例え一瞬であっても、 狂った状態に近いんでしょうね……」 阿武「うーん……。 これに比べると昔の人間の『頭に来る』という表現は 面白いよね。 『きれる』が脳の理性的な制御を分断する表現なのに 比べてよ、わざわざ腹から上に登って来て、 頭……即ち脳に来るというんだから…、取りあえず 回路はしっかりつながっている訳だ……ね……(^-^)」 衛品「そう言われれば、確かにそうですね………」 阿武「その辺りがさぁ……、 昔の喧嘩に表れているような気がするなぁ……。 つまり、相手が倒れたり戦う意欲を無くたりしたら、 それ以上は手を出さないところがあったよ。 制御回路はしっかりつながってるんだ……」 ![]() 衛品「いつかテレビで見たんですが、 犬や猿なんかの喧嘩でさえ、それに近いことが あるらしいですよ……」 阿武「じゃー人間が『きれる』のは、 動物以下と言うことにもなるかなぁ………」 衛品「ええ……ですね…………ふふふふっ」 阿武「………今思い出したけど、 我々の時代で『きれる』にもっと近いのがあったよ……。 『かっとなる』ってヤツ……」 衛品「そうそう、そうですね。同感です。 私もよく、かっとなってました…………」 阿武「うん………面白いことに気付いたぞ……。 言葉の言い回しなんだけどさ『もう、むかつくなぁ!』 とか『頭に来るなぁ!』とか言うだろう……。 つまり、その場で相手に向かって発するよね。 ………それに比べてさ、この二つはよ 『………切れてしまった』とか……、 『かっとなってやった』とか、後で過去形として 言うところの、情景描写的表現になるんだ……」 ![]() 衛品「ああ、ほんと…………『かっかする』は……」 阿武「うん、こっちの方は、まぁ、時に 『かっかするなぁ』と、やや、嘆き節的に相手に向って 言うことはあるが『かっかして蹴飛ばしてしまった』等が 主流だな………。 その時点、その現場での自覚的感情というよりは 空白的なものだ………」 衛品「やっぱり、我を忘れている状態なんですね。 無制御……………。 阿武さん『かっとなる』は、言葉の通り熱くなる 意味合いですね。 それでも切れるのではなく熱くなるんだから、 冷やせば平静に戻る意味ですよね…………。 ……そう言えば……、 たしかに……、 かっとなっている時に…… 『頭を冷やせ』ってよく言われましたよ」 阿武「うーん………感情の表現がわずか20~30年位の 世代の違いで、どうしてこんな違いになったのかなぁ。 ………言葉使いは、その人が生まれ育った時代の文化を 背景にして培われるものなんだけど……。 その辺りを考えてみる事は、とても意味のある ことだろうね」 衛品「言葉の表現の違いか……。 そうですねえ……。 そんな風にはあんまり考えなかったなぁ…………」 <続く> ![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() ========================================================= ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ![]() ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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