【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Calendar

Free Space

2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.01.07
XML

<31>からつづく


「炭手前」 裏千家茶道 お茶のおけいこ<32>
指導・阿部宗正 2006/8  世界文化社  全集・双書  109p 
No.925★★★★★

 茶を点てるには、まず湯が必要です。
 湯の元は水で、茶と水との関係は非常に密接なものがあります。
 江戸時代後期の茶湯故実書「茶譜(ちゃふ)」(一六巻・著者未詳)のなかに、
「茶は水の神なり、水は茶の体なり、その水にあらざれば、その神を顕すことなく、煎茶にならざれば、いづくんぞ、その体を窺はん」とあり、また中国唐代の文人・陸羽が記した最古の茶書「茶経」の「巻下 五之煮」にも
「山水(山中の水)は上、江水(川の水)はこれに次ぎ、井水(井戸の水)また次なり、その山水は石池(いわみず)・乳泉(わきみず)(鍾乳洞)の湧き溢れるのと、山川の湧き流れるを宜しとする。激しく湧く水、淀んだ水は気烈しくし饌飲むべからず、飲めば必ず頸(くび)に病あらしむ、江水は中流の人気遠きを汲むべし、井水は汲むこと多きを宜しとす」
などと述べてあります。
p4


 茶道においては、道具立てに趣向を凝らしているが、当然のごとく、水や火についても、一家言はあるのは当然であろう。火の神さまと、水の神様で、初めて火(か)水(み)となる、という言い方があるが、茶道においては、そのような持ってまわった言い方はしないが、たしかに、火と水がなければ、お茶はできない。

 しかし、いかに良水を得ても、茶の湯で肝心なのは、それを沸かす火加減であります。p5

 客に茶をすすめるために炭をあらためる、それもただいたずらに炭をつぐのではなく、湯相よろしきを得るよう、また活湯たらしめるようにというのです。しかもこれを賓客の前でするために、炭手前という一つの礼式がつくられました。
 湯相・火相が熟して、はじめて点茶となるのです。
p5

 現代では、通常の生活の中からは炭は消えてしまった。焼き鳥とかコーヒー店とかでは、あえて炭火を強調する場合もあるが、いまやガス器具さえないマンション生活も増えている。茶道がおこった頃には、炭火は生活の一部をなしていたものであろうし、私たち戦後生まれでも、別に珍しいものではない。しかし、21世紀に成長していく人間たちにとっては、ある意味、非常に珍しいグッツやツールということになっていくのだろうか。

 点前以外のけいこであれば、電熱器を使うというのは、いっこうに構わないことだと思います。また最近は消防法の関係でビルの中で炭が使えないということが増えていますので、電熱器を使わざるをえないということもあります。しかし茶事の炭手前を電熱器ですると、茶事の根本の風情を欠いてしまいます。p100

 コンパクトな茶室の中でそれぞれの道具と火と水がそろって茶となる。そして、それを振舞う亭主がいて、お呼ばれする客人がいる。心と心が接する小さい空間ながらも、そこには茶の湯のコスモロジーで満たされている。

 お、風炉の場合は後炭で拝見を所望しますが、連客一連に拝見に出るのではなく、一人ずつ拝見にでます。この時炭のみの拝見ではなく「お風呂中拝見を」と所望します。後炭のつがれ方とともに、風炉中の灰形も拝見します。p8

 ぎょぎょぎょ。お茶の席とは、器や花や掛け軸などだけではなく、炭や、その炭の燃やし方まで、細かい指導があり、また、最後に残った灰の形まで客人たちに覗き込まれるのだ。う~~ん、ここまでやるか。

<33>につづく






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.01.10 22:44:03
コメント(0) | コメントを書く
[マーケットプレイス] カテゴリの最新記事


PR

Freepage List

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07

Category

Comments

BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh@ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh@ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…
Bhavesh@ Re:オウムからの帰還(03/01) この記事は我ながら、切れ味が悪い。大嫌…

© Rakuten Group, Inc.