地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2009.03.09
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テーマ:私のPC生活(6651)
カテゴリ:バック・ヤード

カウントダウン! <第1期>最後の2冊・目

<6>よりつづく


「セカンドライフを読む。」 <7>
ティム・ゲスト /笹森三和子 2007/11 エンターブレイン 単行本 399p
★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆

 この本、コンテナ、コンテンツ、コンシャスネスのトリニティから考えると、当ブログにとってはバランスがとれている一冊と言える。ひょっとすると、バランスで言えば、一番理想的な配分と言えるかもしれない。しかし、三分野において、それぞれに★5とはならない。なぜだろうか。

 セカンドライフやヴァーチャルゲームを取り上げていながら、決してテクノロジーのためにテクノロジーになっていない。テクノロジーをちょっとジャーナリステッィクに眺めてみたり、ちょっと意識的になって深く考えてみたり。このバランスは注文通りなのだが、ちょっと全体的に暗い面がある。

 セカンドライフで能力拡張を体験する身体に障害がある人々や、セカンドライフの源であるリンデンラボ社を訪問したり、韓国のヴァーチャル事情をしたりするが、決して冷徹な批判眼ばかりで見ているわけではない。私情を挟んだり、思い出を重ねてみたり、決してジャーナリズムのためのジャーナリズになっていない。その分、親しみは湧くのだが、切れ味で言えば、すこし生くらなイメージがないでもない。

 しかし何と言っても、当ブログとしてのお気に入りになっているのは、彼が幼少時代をOshoコミューンで過ごしているということだ。随所に渡ってその色彩が浮かび上がってくる。「My Life in Orage」という自叙伝のような処女作がある著者だが、このような立場からの本は実に少ない。そのような意味では、貴重な書き手の一人である。だが、あえていうなら、彼は、OshoやOshoのサニヤシンであった母親たちに対しては鋭い批判的な目を向ける。

 バランスがよい、という意味では当ブログにとっては非常に貴重な一冊であるが、決してベストな一冊とは言えない。この現象はなぜに起きているのだろうか。一つ考えられるのは、著者が英国人である、ということ。アメリカを訪ねたり、インドの思い出話が出たりするが、やはり彼は英国人だ。生きていることのセンスやユーモアのセンスが、どうもちょっとカビ臭い。

 地球人、という未来性から考えれば、もうちょっとナショナリティを消してもらいたかったということがまずある。それにヴァーチャルゲームにすこしのめりすぎているので、もうちょっと突き放した視点があってもいいのではないか、と思う。ジャーナリスト、あるいは小説家という触れ込みではあるが、よくも悪くもアマチュアリズムが抜け切れていないので、手放しで安心して読める書き手でもない。

 バランスがいいけれど、どの面においても中途半端である、という一冊になってしまった。それに日本の翻訳チームや出版プロジェクトが必ずしも的を射たものになっていないのも残念だ。この本の書評もネット上にいくつかあるが、決して多くはなく、発売以来1年半が経過したが、ベストセラーになった、という本ではないだろう。

 つまり、すべての面において批判的あるいは懐疑的でありながら、それぞれを超えていない。次のステージが見えてくるような突き抜けた何かがない。あるいは、当ブログとしては、その突き抜けた何かが欲しい。彼ひとりに期待するのは無理だとしても、味付けさえ考えたら、もうすこしなにかもっと光った何かがあったのではないか。

 バランスがいいだけでは駄目で、何か光った華が欲しい。その光ったものとはなんだろう・・・・・。著者は世代的にはデジタルネイティブと言えないこともない。何か新しいもの、今じゃ手に入らないなにか、そういうものを新しい世代に期待するのだろう。しかし、結局はそれを外側に求め続けていては、結局、当ブログにはフラストレーションが残るということになろう。自ら光る必要がある。

 

Om Mani Padme Hum







Last updated  2009.03.09 23:13:39
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