▲▼▲▼▲　一方的に語るの大好き　▲▼▲▼▲

昨日の新聞に大きく出ていた記事。




障害　 というくくりで書かれていたり
知的障害 　というくくりだったり
発達障害 　というくくりだったり。
最近、よく見かけるようになりましたが、これは大きかったです。

そして今回は“自閉症”。

自閉症にとっての避難所生活。
別の意味で、容易に想像がつく困難さ。

切なくなったり
激しく共感したり
胸がしめつけられたり
そういうのではない感情でもって読みました。

頑張って って言われたら困るだろうなあ。
何でも言ってね って言われても困るだろうなあ。

そんなことを思いながら読みました。
とにかく、こんなに目立つ大きさで、目立つ場所に掲載されていたことが
一番の感動でした。


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…私は普段、
“息子は、こんなヤツです。ヨロシクオネガイシマス”
みたいな話し方はしますが
“自閉症を知ってください”
とはほとんど言いません。

取っ付きにくさと、垣根の高さをなくしたい、
どこにでもいる、特別でもなんでもない人、
こんな人もいる、
を強調したいからです。

だけど。

もし自分がこういう試練に立たされたら。

この障害を知ってもらえていることが一番安らげるかも…

そんな気がしました。

目につく行動、
眉をしかめたくなるような行動、
が、ほとんど全て“自閉症の特性”だからです。

ここまでかみ砕くと やり過ぎかもしれませんが
例えば
赤ちゃんは、時も場所も選ばず泣きます。
雰囲気にも関係なく泣きます。

だけど皆が“赤ちゃんはそういうもんだ”と知っています。

泣くのは理由がある筈だからと
お腹がすいたかな？
寒いのかな？
オムツが濡れたかな？
体調が悪いのかな？
と、探ります。

自閉症の行動にも理由があって
それは自閉症の重さによって違ったり
併せ持っている知的障害の重さによっても違います。
（そこがややこしい。と思わずに、そりゃ皆が同じワケじゃあない。と）

“私たちとは違う”
というだけで、目障りに感じることもあるでしょう。
行動全てが奇妙で好奇の目で眺めてしまう気持ちもわかります。

だけど
少数ながら、こういう人もいるのが現実で

私は、
好奇の目で見られるのをどーのこーの言うよりも
自閉症ってどういう人なのかがわからないから
取っ付きにくいんだろうな、見ちゃうんだろうな
と思っています。


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…だから私自身が連れて出るのです。
見てもらうのです。
どんな人がどんな目で見るのか
どういう行動をしたら視線を集めるのか。
それを私も見る。
それに失敗も沢山して、私自身の度胸もつけないといけない。
だから自分で連れて出る。


信号が変わったのに道路の真ん中で動かなくなってしまったり

電車の中で寝そべってしまったり

人の集まる場所で奇声を発しても、その場を離れようにも離れられなかったり

泣かれて罵倒されながらも連れて歩いたり

バスから引きずり下ろしたり

ファミレスで、頼んだ料理が揃ったところで何かを思い出してパニックになり
何も食べずに、お金だけ払って逃げるように店を出たり…

「そんな子わざわざ連れて出なくても」なんて見知らぬ人に言われたり。


…今でこそ安定しているかに見えますが
やっぱり数えきれない位、いろんなことがありました。

それでも全然足りない。
私の度胸もまだまだです。

だけど普段、そのへんの人に、
何の脈絡もなく一人一人に自閉症を説明してまわるわけにもいかず。
…なので連れて歩く方がいい。

ご迷惑をかけますがすみません。
ではなく、
変わってますが、こういう子なので、全然すみませんじゃないんです(^^)
な、気持ちでいます。
顔には出さないです＾＾

なんや、配慮ばっかり求めて、なんも自分は、やってへんやんか
と思われるのがイヤなので、
やっぱりそのへんはアピールしないと＾＾；な、負けん気です。


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話がずいぶんそれました(__)

こないだ人前で話した時にも最後に言いました。

“あんな子がおるわ”　じゃなくて
“こういう子もおるんやな”　と思って欲しい。


…それに尽きます。


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《　このオジサンは どうして 急いでいるのでしょう　》

昔、テレビを録画したビデオテープに入っていたＣＭ。
緒形拳さんシリーズ“キリンの一番搾り”(たぶん)

帰宅した緒形拳さんが
玄関に荷物を放り出し、
ネクタイをゆるめ、上着を脱ぎ捨てながら、
リビングに続く廊下をダッシュ、
そしてソファにダイブ！！！
一番搾りを飲み干し
至福の時を味わうかのように伸びる。










何が気に入ったか小５自閉くん、何度も再生していたので聞いてみました。
実に自閉症らしい返事をします。

“このオジサンは どうして 急いでいるのでしょう”


私　『オジサンはどうして急いでいる？』
自閉くん　『走っているから』

私　『どうして走っている？』
自閉くん　『急ぐだから』

私　『オジサンは急いでどこに行く？』
自閉くん　『ビール』


緒形拳さんが
玄関に荷物を放り出し、
ネクタイをゆるめ、上着を脱ぎ捨てながら、
リビングに続く廊下をダッシュ、
そしてソファにダイブ！！！

これを見ると、
【このオジサンは走ってビールを飲みに行った】
は、わかる。

だけど、
走らずにいられない心境
服を脱ぎ捨てる意味
ソファにダイブする必要性
伸びている気持ち

熱演の緒形さんなんですが、たぶん自閉くんにはわかっていないんです。

自閉くんはビールを飲まないから、とかそういうことではなくて
“こういう部分”がわからないまま普通に生活をしているんだな
という感想です。

うーん…
伝わるような書き方ができないですが、
【見てわかる部分しかわからない】
とでもいいましょうか。

これも特性です＾＾

…ウチは（てか私は）こういうのをいちいち補いながら生活しているので
奇妙に見えるのは、自閉くんではなくて、
それを一生懸命演じている私の方かもしれません。はは…(苦笑)

dokidoki流の自閉症、少しでも伝わっていますように～…
だらだら日記でした(笑)