|
カテゴリ:エンタメ・ノンフィクション分野の本
〇「今だけ、金だけ、自分だけ」
●資本主義経済だから仕方がない??? ●規制緩和の名のもとに法改正が行われているのは誰のためか?目先の四半期利益だけ、株主の利益を最優先に考える外資中心の大手企業の利益だけなの?って話。 ●堤未果さんはまだ今ほどは著明でなかった頃に教室での講義みたいな感じの講演を聞いたことがある。よく勉強していて事実に基づいた内容を理路整然と話する人だなと思った。それから「貧困大国アメリカ」シリーズを2冊読んだことがあるだけなので10年ぶりくらいの堤未果さんの図書館本。 ●水(水道)やコメなどの農作物(種子)、海や森や農地、医療や福祉や教育、食の安全など、これまで当然のようにあったものが、「巨額の利益をもたらす商品」として「値札」がつけられて売り渡されようとしていることを告発している。 ●賛否両論あるのかもしれないし断定しすぎ?と思わないでもないが、100歩譲っても、少なくともそういう可能性は十分あるし無視されるべきではないだろうと思うことが盛りだくさんだった。 ●いちばんショッキングだったのは、遺伝子組み換え作物を「武器」とする海外資本の戦略だ!国民にあまり注目もされていなかった「種子法改正」「自家増殖禁止」の背景に隠されていたという。遺伝子組み換えで自社以外農薬を使うと枯れてしまう種子を売りつけたが最後、他の社の種子は使えなくなるのでずっと同社の種子と農薬をセットで買い続けなくてはならなくなる、という話。 ●さらに、「害虫にだけ毒であり私たちには安全」とうたわれて広まった農薬ネオニコチネート、同じく安全がうたわれて広く使われている除草剤グリコサネート=ラウンドアップ、どちらも健康に害を及ぼすらしいことが明らかになってきている。(だいたい、虫には毒だけど人間には大丈夫ってほとんどありえないような気もするし、数年以上の長期的有害性なんて調べてないんだから信用できないよなという気がする) ●「カジノ法」について。国会は通ってしまったけど、やっぱあれはダメだね。まず、「外国人が日本にカネを落としていくので経済効果があるじゃん」ということに対しては、そもそも政府の試算の根拠からしてほとんどがターゲットを日本人を対象にしたものだったという事実、 〇「笑いが止まらないのは外資を中心とした大手エンターテイメント会社とウォール街の投資家」だという記述からして本のタイトル通り「日本が売られる」だなと怒りがわいてきた。 ●医療についても、保険などのこともあるけど〇アメリカ製医療機器や新薬を他国の3-4倍の値段で買わされている●という事実に怒り沸騰!!国民医療費が高いっていうけど、まてよ、アメリカに医療産業界に無駄にたくさん払ってるんじゃん!?
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.05.03 22:14:13
コメント(0) | コメントを書く
[エンタメ・ノンフィクション分野の本] カテゴリの最新記事
|