瑠璃色みたいなクリスタルで深淵なやつ
こころよくひろがる波の音があるから、
さわやかな陽の光のかぐわしさがある。
ペンキ塗りたてと言いたくなる。
そうだ、僕もシャツに未成年とでも書こうか。
多くの無秩序的な日々、
あるいはその、痙攣的な抱擁。
とどまることをあきらめた瞬間から、
落ちてゆく僕等は、もう何も、約束しない。
俄かに萎れた花でもいい。
御馳走が、それじゃなくてもいい。
でも言葉だって見事な絨毯のように盛り上がって、
建物みたいにひっそりとしていたい。
危険なものが安全になる。
色男より稼ぐ男が尊ばれ、
嘘より、本当が愛される。
でも、それが、なんか違うなって思う。
美味しい食事が毎日あったらいい。
マンションなんかじゃなく一戸建てであったらいい。
努力なんかしなくても、
最初からそいつが身についているものであったらいい。
びくびくと脈打つ携帯による僕の朝、
心底ほっとするのは、家のトイレに入っている時。
過去の経験は古い記憶をひきずってゆく。
ねえそれでいいのかい、それでいいのか、と繰り返す。
等高線で、この位置はどれくらいのもの?
桃源郷があるとして、この場所はどれくらいのレベル?
拉致問題に、北朝鮮ミサイル。裁判員制度に、
おたく現象は進み、一五六四予告の流行。
手長猿よろしく、僕等はアニマル、ぱちぱちしようか?
それとも、独楽のように、バレリーナ、くるくる回ろうか。
でも、そうじゃないだろ、そうじゃないだろ、と繰り返す。
今日、なんだか、僕の胸は青い。
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a