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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

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ムーヴメント

2011年11月14日
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カテゴリ:ムーヴメント
題:テディ・ベアのぬいぐるみ

私の心はだんだん広がつて生きた血を持つに至る



題:ラバー・ダッキー

冷たい水のや う に いつでも同じ温か さ



題:砲撃

ずばばばばン! 戦車の玩具マトリョーシカを砲撃



題;冬眠カプセル

余光が嶮しい連山の 樽の、底に、 水



題:少女マンガ

親代わりだった・・過剰なほどの心配性。一人称は「俺様」



題:逆転現象

チョームカツク/あのお眉毛って描いてるんですか?



題:ダンテが這い降りてゆく

電車のさわがしさも 人は、人に、 愛されかたに対する注文



題:千年王国

千年モ贋物(あたたかく埋もれ(とろけ果てしない潜上の夢見



題:素直

集中出店し集客の相乗効果を狙う野心――ぼく、田舎っぺ駐車場が広いべ・・



題:素直で優しい少女、好意に不慣れで鈍感

嫌いな食べ物:なし(梨喰え(えー



題:呼出音

PPPPPPP/RRR/UUUUUU/DD/I



題:花屋

薄給で酬われる運命、ざんぶと心切な教示、と驚く・・僕を手に取つた人



題:客の行き先階を聞き、ボタンを押す箱娘――

ほら地上は、高く翔ぼうとする 



題:うしなはれた目的

沖は、)裂いてる (ひどく渇いた離愁の果て・・)



題:孤独な樹と、つめたい椅子

かくれんぼをするここもまた一つの国



題:歩行者天国

歩行者天国がベルトコンベアーに見 /え / る



題;登場人物の微妙な心理の変化

“それって・・”何が起ころうと『○×』進行中



題:鳥居を工場の二階の窓から斜め向きに俯瞰す

心狂ふばかりなるヘレン・ケラーの声



題:愛しい人へ

あなたが信じる温か い 夜の しずけ さ



題:しあわせな家族

夏の晴れた青空にゆいつとけてゆけるもう何処にも存在しない



題:他界の扉

ときおりわたしは、ふいの羽音



題:人生の眼

“散弾”のごとき散文的事象 に 夢は、 ま た 化膿す る



題:ランボー

未生の言語の草叢 堆く積み捨てられた気味の悪い本のかな し み



題:鞦韆(ブランコ)
               やまなみ
花になぞらえ、雲にたとえ [山脈]はくづれ



題:耳の奥が鳴るような無垢

熱烈な接吻 蛾と、戯れる ほか は、な い



題;自由律一行詩のイメージ

川岸につづく「内部」 石垣にからむ“言語”の・・「影」



題:乱れ舞う蝶

風はまるで あな たの悲し み



題:凍結に至るまでの道

罠にとらえられた欠落感は窓のあかりのやうに



題:11月

稲はもうない、蟷螂は苦しみを取り除く必要 のな い 世界 へ



題:アンモナイト、恐竜の化石のある博物館

なほ雨、蜂がにぎわつた鍵穴の密葬



題:小さな生きものの中のわたし

ゆつくりと揺らせば、傷口すこし見えるほど破れて



題:明けきらぬ朝

てのひらは蜉蝣 ぎつしりと真珠 胎しつゝある魚卵



題:月のない夜、昨日僕の町に月が明るく輝いていた

痛みはあきらかに無造作に畳まれ



題:沈黙している劇場

出口のない太陽がひしやげた、色彩の夜



題:伊勢神宮

バスに乗つている ツウと 懐深く 森へ



題:王も奴隷もあまた釦を外した

助けて 傷が疼く 折 れ た矢の如き、夜迫 る



題:九月のうっすらと汗ばむような陽射し

白い歯を見せたblue,red,green, (きみは、)気味のわるい溜息



題:症候群

荷の中を 依然 捜査する 紐は鎖 ほどけば 無数の脚 死への助走



題:準備、プール、協奏曲

何の躊躇いもなくそれはとある深い霧のなか



題:夕映にあしひき

うすれつゝ、うすれつゝ、うすべに



題:高く、高く、高く、高く、

途切れはしない、記憶 レンズ コバルトブルーにうるむ


題;モディリアーニの風景画

葛藤は婚姻なれども夢の冷める帆柱



題:幻視の倒錯

あられもない蛍光灯まもなく白骨が埋もれるだけ



題:まぎれもない脈拍、均衡をつくつていく心臓だ

ジャックマイヨール青い小さな針にきずついたおまへ



題:半円形のパレット

動揺に悲しむな、葉ずえにいくつかの水滴



題:平等の標的

合図の旗が精神的欲求を告げる匕首のわがまゝな傷口のために










最終更新日  2015年08月04日 20時29分14秒
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2011年11月13日
カテゴリ:ムーヴメント

  



レトリックはぬかづけ


町に入ると人湧いてくる


ピーナッツは噛まれいくエレベーターの構造


人生の底力


暇つぶしの中学生の限界


昼食べし弁当のあき箱


藍のような海、船端へくくり付けて曳く


太陽は沈み、月はsax


味気なき微笑、見分けるのに骨が折れる


富士は憂鬱


世界に棄てられている沢山のパン


君は一万時間の花の日


こちらへいらっしゃい、いらっしゃい芭蕉に似た大きい葉


ドイルの小説期限切れは美しい


煙草が切れた。美しい空の色どりも切れた。林も切れた


バケツに山小屋が入る


あわててマッチをするも名はしけ


タクシー差額とんかつに化けた


緑翠すこし碧


予防的施術プラットフォームでマスク夜女は安全日チーム


侮辱侮辱ク リトリスを噛みちぎれ


ひもじい時にべらり川喰えたらいいのに


指揮者のいない秋の街路樹


あれか?やはり


電話音はループするだいじょうぶコーラは用意してある


無職の君はマ ンコ主義者


ペニシリンをペ ニスと言いたくなる悪の使者


回転寿司、風 俗嬢のように美しくまわる


耳が溶けてくる左手はない右手はないふくざつな事態


くじらのペ ニス槍のやうに黒人を殺す


口と臓腑の中に、hair


下は駐車場、僕はシャワー、これは社会のことであり


レロン、ラ゛ワ゛ン゛


単調な、単調な、単調な


意識不明細君びしょ濡れ

     、、、、、
けふはふえらちおな気分とおもひけり


残る半分、高く吊るせせば屠殺かな


天は釣鐘、秋の夜よく声がひゞく


おほきな瞳は整形、固形無形、罪は無罪となりにけり


防空壕はチョコレートのにほひ


ノーブラ女コートジボワールアビジャンの歌


階段を昇る尻から馬


サンドウイッチ、恥辱の隙間


ジョン・レノンは増殖するエイズの物語にだって


鴉よ鴉、ふしぜんな空の真ん中


液状化宇宙、天(ヌイト Nuit)と地(シブ Sibu)


青い炎し、たた(る)


こーひーまめは/ほほえみあわない/たべたい


花片とダーヴィンの学説


しろいゆめに/ねむりがある、それで?/ねむった しろいはなのため


軽トラにガードレールの翅が燃え尽きる


ひまわりは赤ん坊に頭突きする


夕暮れは火と燃えて


とんぼくん、新聞が配達される夕方のまちだから


祈ればすぐに焼死体


さびしい気持ちの英国旗


ふりかへれば、湧きしみず


混じり合いたい、) 酔いたい、) 


霜◆焼★け●し■た▼赤


ぐるぐるぐるぐるぐる/数字がまわる/ルル


不気味だつた、おほきな鼻の穴


ダダはサンスーする


怒ってもいいよな、泣かしてもいいよな


とてもかなしい、生唾


狂気を孕んで、鎖骨


モノが、泳ぐ



  



かすかに伝ひよる秋の川 無音の驟雨


無果木の剥奪、露はな肌、妙に佗しい頼り無ゐ淋しさ


あきつ蒸し暑ゐ工場の孤独

  ちづ
秋は千鶴どこかで寝そべるがよい


芋の蔓、知らない町に延びてゆく


都市の線路図、たくさんの夜明け、雨月


末枯や、狐の声もしない


○霜枯れた野の草葉に至る鉦叩

                     こころうち
ショウ・ウインドウ腕はもうかりがねの心理

           けら
君は何処かの三角啄木鳥と月


絹雲や凹凸として無数の頭打ち


十七、八の霧 浄化夜 完全 な 太陽の爛れ



  



人を幸せにする風船は仲良しごっこの引出しに似て

危うく見過ごす 顔にかゝつた蜘蛛の巣


シチュー鍋をかもめ掻き混ぜるキャッチの勧誘

午後九時過ぎ 荒野の中にある町を締め出そう


ラプソディー・クラスルーム、教師行政を知る

おたまじゃくしにお白粉


一生地獄におちろ まわりまで腐らせるくらいなら

戦闘機の隣はデルタ

 マリートゥス ティ・カネテ    リセス  リセス ゲットアップ
  夫 お元気ですか? 奥――奥・・起きる

 小川は愛人、繊細で敏感な鹿


誰もいないのに夜明けはバレリーナのステップで

眼がチカチカする世界の強欲ビルの屋上から投げたい


ねがいごと残らずこの空の流れ星

ごはん食べて母に蹴り


少年の純粋 病気きれいにみえいたり

直線は 空で疲れる しか し 雨


木の下にいる落葉こほろぎみたいに鳴く

忘れものひとつだけソプラノのような雪


nova 背のびすれば鳥になる

ひつじがたくさんいるいるいるいるいる帰り道


海泣いただけビー玉数しれず

髪の毛を伸ばすか君の席失恋の食傷


月へ届け砂の城

もう一度寒くなるカタツムリ


どして・・かな え・・なんで・・かな

あなたと似たような顔した郵便貯金通帳


ひるねするぼくは“音速”の絵

喧騒がpunch


リュックを背負い雨上がりの空のけだるさ

こわいゆめおきた ら 無精髭 指 に かみついた


温度計見て感覚から瞬時になじむ

ジ・アザー・デイゆさぶれ世迷い言と青い壁


ランニングシャツ ロンドン帰りの留学生

使用済テレカの猫はもういない


靴底ごとにいつか昔話を貼って

なまこも言葉    

 
少女は犬になれ、日没舌のように瞳を濡らせ

空っぽな胃袋夕暮れを早く感じる


膝頭 照れながら切った髪も火照りぬ
ヴィラージュ
旋回 秒針の尖端が しなやかな草に坐し


たのしさうにとまつてゐる

さらさらと片われ月、ピアスのように揺れる


裸にもなれる電話ボックス夕空が寒し

意識をもたぬ鶏は一層に孤独らし


ペンキ臭いノートなら海で剥がれるのに
                             ちから
スクリュウの振動スクリュウの呼吸スクリュウの迫力


あやうくすべり落ちそうになる真珠かがやいてしまつた

誰もいないのに、皺

根を生やしたクラゲ   


空にクリムト 羊歯しげ る しろ き 蛇

蜂の巣 パラパラ と 砂



  



  後光

  やう 

  脹脛

  真つ黒
 
  蛙跳んでゆきま



  × × ×


              砂時計 の 砂 

          の こぼ れ る 
 
  バッカス  の踊  り




  × × ×



   い
 か               ――やわらかい通奏低音が違うNew York
ら freeの
 わ   よ
  や う
   な



          + どんなに鳴かうと此処にゐるのは、僕等

          背 中に トゲトゲのやうなもの あたつてゐる



  × × ×



     綺麗

 (な、)

         リボンのように 

     船の見え

           る 

                    


  × × ×



  甘い悦びは蜜蜂 

      春のお前の

         やさしいそのすがた



  × × ×



    句句句――吹きだす のを  こらへ



                       「自由律というそれだけ」より









最終更新日  2015年08月04日 20時30分40秒
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カテゴリ:ムーヴメント
  14 自由律俳句の実験






  赤い車



赤い車、鳥居をくゞりたり

  ――時速120キロで彼女は――

ほんたうにしいんとして誰も

鋭利な器物は一切過去にながれて

  ――その頃、男はバーでBRANDYを呑んでいた。夜だつた。そして、先程までの、
  対話を回想する。彼は回想する海草だ。ひきつった暗い顔の奥に、
  背中を・・丸め・・・下を向きっぱなしの女を見ている――


運転席 骸骨が真つ直ぐに

悩み 不倫 英会話カフェ

茹でたまご、もつとひりひりさせてください

たくさんのビルにコーヒーの味の違い

  ――女に返すように、男は言った――

腕時計何度か人にぶつかつて

おしゃべりは命尽きてゆくように

するするするするとたれ落ち

ぼんやりと白いそこの川そこの砂

  ――見えた。時間に、ほほ笑む者が眠っている。眠る者は観るものだ。
  突き出た支脈だ。峡谷は分断し、川は流れている――


小姑はいかむ地平あからむほどに

ふらふら野をよぎる蛇の決まり悪く

  ――月が消えると、我々は来た。勝手にしやがれ、と昼が来た・・
  人は幸せなのだろうか、クラクションの音はゆううつといかりのリズム、
  イモリは水面で溺れている。小さな虫は魚に食べられている――


モツアルトが遠くもつとかすかに優しく

ひとつの唇に風はすゝまなゐ



  タイムマシーンに乗つて



おじぎすると眼に涙が一杯

  ――ひざを曲げて、男の子は、親友のことを思つた。
  小学生・・飛び跳ねた魚はナイフのように落ちる・・・
  でも男の子は、あかりがぼんやりと夢のやうに見えるだけになつていて――


くりかへしくりかへし、さらさらと鳴る葉音

待つてゐようか待つてゐるよ待たせてほしゐ

うごくやうに咳

  ――心の中の石段は終了され・・動物はさまよい続ける・・・
  こおろぎが不気味な静寂に思える。ゴキブリはゴキジェットされる。
  ホシゾラの中でホシの中でアキを見ている――


くしやくしやに細ながゐ月

仲間はずれの風鈴、いつも金糸雀の啼いてる

すきとほれば顔色/讃美歌と/雪

  ――そしていちめんいちめんいちめんが、雪・・
  自動車の上にも、自転車の上にも、後者の上にも、
  こうして眼を閉じずに、空を迎え入れているやうに見上げているぼくの世界にも――


雪はとけるよしみるよさめざめと光るよ

しろゐほのほ、だんだんしづかになつてゆく振り子

  ――朝が来て、昼が来て、夜が来る・・
  やがて「もう、彼女は来ないんだ、――去ったんだ!・・」とほんたうに、さう、
  思ふ。・・どうしてもつともつと愉快になれないんだらう。どうしてどうして・・!
  どうしてどうして・・・! 特別なものへとしてしまうんだらう――
  やがて葉は切れ込むやうな風のなか、冬のひびわれに、そっと姿をあらわし始める。
  片足を音立てて引くやうに、いつのまにか、妙な癖。タイムマシーンに乗つて、
  タイムマシーンに乗つて、タイムマシーンに乗つて――


この痛みは乳のこぼれた白紙

呼吸は花の色

わたしが死ぬまでこゝろの垢は消えなゐ








  15 自由律俳句の実験 その二






  



隣り合っている値打ち風コートの襟を立てる

電話のように遠くあるハリネズミ

鏡に映した溜息が沈んでゆく

夜を探す街路樹の鯉でいる

時刻表に靴そろえている

ディスコミュージックのない不景気もない夜もない

文字を吐いている君は不条理

年齢はキーキーと鳴く風

オフィスのあかり無限をしめす稲妻の記号

群れ/お喋りになる/少し舞う/紅葉

花は湯気oneと鳴く愉快な声

ねぐらがあれば素っ裸

ハンサムなのに君はつけないのかペ ニス

ぽっかりと窓奇妙に開いている

すれ違ったポスターが大きい

黄すいせんの内臓に突き刺さる

電線は少しほのぼのと頼りなげ

LAST BEAT――コーヒー・カップを割れ!

子供は生まれたように泣く

君らしくて正しい何もない温みが好き

くらくらする酒が静かなだけだから

昼寝して眠って凍えて誰でもない夜になりたい

蛆虫の正義は取引

雲が走る 飲む水そのまゝに

秋の夜は一つ

回覧板階段の途中夜のはぐるまきこえたつていい

密度は羽根をはやすのかドーナツ

ぼくたちはたゞさみしゐ甘つたれ

すり寄つてくるのはメスばかり

川はまるゐ

やつちやつた後でもすごゐから

眩暈して受話器

今日はメンドクサイから全部パオン

あんたはチョコレートぱんつの穴のようにふしぎな歯

かもめ飛びすぎてこわい

鳩の転落死きゃあああっ!むくり

マジメにやんのがこわくて全部ホンキじゃない

サイノーもとめるノーノーミソ

バッハの文字が止まらない

つくろうよいたずらな神様ビデオ

名 名前 性 姓名

ぽぽぽろぽろぽろ落ちるポロ

ち んこといえばなにかすごいの

花嫁といへば花粉症

めし食ってめし食って癌

夕焼けは柿、おたまじやくしは波紋しておりぬ

ロダンな自重レストランがなんだ

月曜日の六時半もうみんな時計の顔

足もとにうなじ道は見えない

プラス思考のやさしい道は行き止まり

鎧剥かれても梨

車の流れ/マッチ箱の昼下がり

小便かわすみみずかわゆし

君の乳房それからどうなつた

短くて長い夜は幽霊がいない

だれもみな愛の皺をゆるせない

なんというかカモメといわれて屈むだけ

愛してるわあーうそうそただつくりごと

コンニャクみたいに味がなくて味付け

しがしがする犬はしがなおやです

うまくはいえないけどいちごはかわいい



  



脳は現実の悪夢を再生する

口ごたへずつと息が楽

雨の降り方、じつにいろいろな降り方

あざけるやうに、からが、ぐしやっ

のどの下をもち上げながら 尾を振つて 犬

信号 ブツブツ言うけどしらん振り

切手付けてノートに書いた秋の空
    よるふ
外灯に夜更ければコスモスが散るかも

だれか住んでる夜が静かだから前髪揺れるだけでいい

やばんにせめかゝる、ばかにながい片腕の影

すぐ書いて切取線まよう白線のうちがわ

陽は彫刻する葡萄の熟れゆくまゝ

雲が低く飛べば誰かに見つかる神様はさみし

星は止まらないピクニ

信号もコーヒーを飲む現代人

冷汗がさがさつめたひふるへ

どれ名前をつけてやろうポチ

へんへんへんへんもともとヘン

暮れゆくけど違う一生懸命で老いは明るいから

はちきれそうな中に一人

地震は何処かの隙間から

一ばんきれいなおもちやは硝子のやうな音が鳴る

おほさわぎすれば一本足の案山子になるかも

ぴよんぴよんぴよんと跳び上がりい

宮澤は星月夜とか銀河とかいふ種類の猫です

信号が骨をぴちやぴちやくちやくちやあゝもう

映像はいつだつて咲く実るこはれる人の生きる限り

恋人は噎せるくらいがいゝ加減

ナットウカッタベチヨノフジ

祈り 祈らない 猪 噛まない 突進する コンチノ

ぶくぶくとあちらこちらに蒼月遺言

にじんでにほふの汗ばかり

裸のアルバム、背伸びしても鏡を見ない

笑み 会いにいく せせらぎ

口笛と 目が合ふ あのやうな句



  



金箔の上に靴はあるだらうわたしの暗紫

すきとほる雲に微妙な村あればこそ

きらきらの枯草の向こうに美しいことばがあり

来たねと言う彼の声だけが胡粉を多量に使用する

生はいばらのつる

石さえ夜をかたるしばしの魔睡なら

そのしづかに尋ねあぐねた手こそ道

すべてのさいはひとは何と愚かな

絵の具が滲んでいる笑顔はなやめる

追われた魚の群れ車なら音符利鎌で刈る

たはぶれあふ俗世のろくろ地球と名づく
                  ももとせ
睡りなど焦れつたく惑ふばかりの百年

底のほうにひそむ昼の濡れ

あゝ朝の月、きみは噛みつゐて死ぬ

なにもなくてなにゝも含まれていなゐ小鳥
                    べつな
とまれ水の妖精よむなしく儚いよるの別名よ

ザラザラ動くかたくなゝ瞳永遠なき統一なき調和なき

君は溺れろ! 川は流れ去る煩悩に暗い

乳飲み子のやうに鎮められぬ苦悩吸う

泳ぎまわつたみずたまり遠くから笑つたそらのいななき

いつさいが劣らぬという君の腕が木の幹の蝉

秋ひとしずくひとしずくのほのおひとりで



  



日本が狭すぎるから真似っこしている日本の詩の在り方


・・・まあ、結構夢見がちでね。


だけは、(だけは、っておかしい気もするが、)


ちょっと嬉しい。今日はがんばったから、ちょっと早く寝ていいよ。


痙攣するまで言葉の海


ダメなんだよね。段々、嫌な気持ちになってくる。(に、)溺れたい――


ぼくも、月給100万円くらい欲しい


ビルの屋上から、苦労をばら撒く。


眉間に皺が寄るよ。情けなく


ときどきすごく、ぼくは羨ましくなるんだよ。ね・・!


――さびしい。ぼくは、もっと。

                            、、
もうあるがまま、だ。神様お助け下さい、――てか。


雑誌一万部もねえわ、詩集そりゃあ刷れねえわ、そりゃア、書店に本おかれねえわ。


生き方が腐ってたら誰もついてこねえ


何にも喋らない。マスクつけてる場合か


これまで通りの、伝統の闇


なんだっていいよ、いいけど会社


平気なふりして、わたし一般人ですってツラ


アハアハうふうふやってる、嘔気


感情の生き物、血が通っていてだからこそ熱い


瞬間湯沸かし器かもめ7440


受難は続くよ。みんなこれからエロサイト


資料というか、見本というか、勉強というか、


仕事は心の中で悪いこと


ぼく、本当に馬鹿な大人買い


情報としてのノウハウ百万詩集


アマゾンをチラミ


ハングリー精神かつ丼は喰わない


ヌケ作ヌケ作案山子ばかり


むかつくから否定させろあほんだら、おまえもな、あほんだら、ああおまえもな!


乱暴なコーヒーの置き方くづ折れ


あの人は後味の悪いなんだか嫌な感じ


花たちのいろはインド行き


ジャンパーの肩を浮かせた政治家も見習うべき


寝台列車でぐうすかトンネルを抜けると雪国ではなかった


ボッタクリバー僕は誰のグラスに入ればいい?


中性的な顔立ち栓抜き蓋をシュポッ


鼠が猫をたぶらかすゴクゴクふつうピスタチオの殻


帽子をふかく紅茶が先


3キロ先は海


ブランコ 影 雑踏 一瞬のことばの陰翳


何処かへ逃亡する夏の記憶


うしろで別の音楽が流れている、free


ゲーム感覚精神構造ネットの中


ワンマンプレーベストセラー


ハートブログ/ボードレールよりある意味革命チック


僕は超天才詩人、下司を蹴るのが好き


自由律なんちゃらかんちゃら書くだけ道化


スローガンはゲーテ自ら


呼び返してくれる人は今宵恋人


父上よ股と乳の因果関係がわかりませぬ!


今日は誰でもヒットラー


政治家は愛、政治家は冬の夜のくらげ


心より心を、いやいや心より心を






最終更新日  2015年08月04日 20時34分01秒
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カテゴリ:ムーヴメント
  輪廻転生


                    とぼ
ゆふべ見し満月を悔ひるかゞり火の點る
   ひとふみ     うみ        しろ
つひぞ一行だせぬ海邑こめかみ皓く
  きわみ おくつき しんえん しんいん
天の極、奥津城、深淵の神韻
          ふるきかたり
弛みなき草のゐのち古譚よ
          うろくづおよ
噫! のびやかに魚族游ぐこともかはらず
   わ  ち      すす   きよま いとぐち
愛は析け渙らす、口漱ぎ、浄化り、鏤を――
   はくろう             つまび
いまや白臘とけうせるごとくに審らか!
のたま たましひ  たづな 
曰ふ「霊魂とは手綱ひき、扨ても
つるぎ
長劔の如く光り! 叡智夥しき!
       サラマンダラ 
火よ! ――沙羅曼蛇よ! 
われ      ふめつのおう
朕を守護せし不動明王よ!
       せんび     せんおん
至高情緒の繊美、法悦の顫音を聞き給へ
         われ
視よ! 観よ! 朕、幾多の涙を喰ふ者なり・・」
       いきどほ  あしばや
されど灯は憤怒りて、性急につぶやけり
                コスモス
恐れ慄へる心の上に ――萬有は搖れ、
おほ           あが
「偉ひなる、つねに崇むるゝ者よ、汝の胸の裡にあり」
わたし                   あやつり
朕は闇よりつよき光より生まるゝ傀儡なれど・・・!

如何して、如何して――答へてくれぬ、答へてはくれぬ
     あざけり  とうと
ああ、この自嘲こそ崇ぶべき・・・
           なげ 
噫――色青き石鹸の如く嗟嘆くなり・・
われ
朕に背負はされし真理のかげを――ききしか!


  かもめ的自由律俳句の世界


なんというのか、つかれたので眠る

夕方すずめ嬢が来た。ねえ、君

お空は青かった、すごかった、びゅばばん、びゅばばん

トニーと言いたくなる夜もあつたらいいなあ

夜、猫を見ると危険だ

いい子は昼寝しない、おやすみぴぐもん、またきて四角

牛の尻っ尾をみているだけでかもめだ

うさぎをみて、眼をくりくりさせたら、かもめだ

いちょう並木を歩くのが好き

時計を見ずに一日を過ごしてビビる

会社のチャイムをあやつりたい

花屋に行って、遠い目をしなきゃコマシ

ぼく、あそびつかれた

ゆびがかってにうごきだしたらいいなあ

くもよ、ぼくをのせて太陽に行かないで

霊はいる、ただくらげはかむからいや

そいつはたぶん、黒田です

一生に一度でいいからコマネチをきめたい

ジャンプしたら、おどりたい

ふえをふいたら、コブラだしたい

ねこにあぶらあげ

ねこはめざしをたべません

菜の花畑で蜂にさされたいとおもう

ふざけニャいで、といいたい

ナットで、つい納豆をおもいうかべてしまうなあ

世界中の悲しいことよ、なくなれ

NONSTOPなファミレスに行きたい夜だze

どこかで恋人が死んでると思ったりする

シモネタを話す人は、ぬかなきゃ

ビールの蓋は、歯で!

ショットバーにgunをつけたい誘惑

ガムを噛むのは不良だどォ

トンチンカンなこと仕事時間中ずっと続く

アーゥーはふしぎな呪文です

女の子を騙す人はよく笑う

男の子をからかう人は、しつこい

先輩を強要する人はアブない

ゲイはいいけど、うしろはやめてねと言ふ

きょうはすこぶるいい天気でごわすなあ






  13 ショートフィルム 






  雨 雨 ふ れ ふ れ



雨 雨 ふ れ ふ れ   も っ と 降 れ

蛙 が 孵 る の     そ れ は 無 理



雨 雨 ふ れ ふ れ   は や く 降 れ

ガ ッ コ の 体 育   い や だ か ら   



雨 雨 ふ れ ふ れ   ハ タ を 振 れ

赤 さ げ な い で   白 あ げ て



雨 雨 ふ れ ふ れ   パ ン よ 降 れ

飴 を つ つ む の   ほ う そ う し



  うさぎ



う さ ぎ 、 夢 を 見 た 。

( う さ ぎ 跳 び の 夢 ・ ・ ・ )

た ら り 、 と 汗 が な が れ て

め ざ め る 拷 問 ネ ☆



う さ ぎ 、 そ れ で も

( 夢 を 見 た ― ― ―)

鹿 の よ う に 飛 び 跳 ね た い

わ た し 、 短 い 足 が い や よ



  し ょ ー と ・ ふ ぃ る む



瞼 の 裏 に は ぐ れ た 夕 焼 け を さ が し て い る

失 明 し た ! ぼ く の な か に い る 少 年 は 



火 事 で す と い っ た あ の 日 か ら 鳴 り や ま な い

鼓 動 が ・ ・ ・ ぼ く の 火 の 見 櫓 



花 火 の よ う に あ か る い 月 の 夜 の 焚 き 火

ペ ン キ の 缶 に 蛾 が と び こ ん で ・ ・ ・



「 こ れ か ら 三 途 の 川 へ い く ん だ 」 と 君 、

ま る で 映 画 の よ う で 



  苦悩よ・・・



一 日 中 、 詩 の こ と を 

考 え て い ら れ た ら 

い い ! 



た と え 、 腐 っ た 組 織 で

適 材 適 所 ま ま な ら ず 、

一 生 を 終 え よ う と も 、



精 い っ ぱ い 努 力 し よ う

せ こ せ こ 立 ち 回 る 生 き 方 

は で き な い か ら



何 処 か 遠 く か ら 模 範 

と し て 感 じ ら れ る 日 、

そ れ が 明 日 の 答 え 



仕 事 を 一 生 懸 命

に す る の も

笑 わ れ 、 怒 ら れ る の も



詩 だ ね 、 と 胸 を 張 っ て 

な ん ど も 噛 み 締 め て

い ら れ た ら し あ わ せ



好 き な 仕 事 は で き な く て も

い い ! 犠 牲 は ぼ く だ け で い い

責 任 と 使 命 さ え 、



履 き 違 え て い な け れ ば 、

お ま え 等 が 時 代 を 変 え る か ら

と い つ も 最 大 限 の 努 力 



す る こ と は 、 す て き

君 が 僕 の 誇 り

地 道 な 努 力 、 ぼ く の 努 力 



君 に す べ て 渡 し た い

あ の 日 の よ う に い ま も

澄 ん だ 眸 を し て い た い か ら



お お き な 、 お お き な 

夢 を 見 て 眠 り に 就 こ う よ

あ の 日 の 苦 悩 よ



  9月8日



詩 の よ う に 変 な 一 日 が あ る

そ ん な 一 日 は

詩 を 書 か な く て も 

書 い た つ も り に な る



  文明讃歌



季 節 は ず れ の 雨 が 降 っ た

わ か り や す い よ う に 

ゆ っ く り と 降 っ た



歯 車 を と め る と 雨 が 止 ん だ

油 を さ し て い る の だ

で も 油 の に お い が し な い 



警 報 が 鳴 る と

レ イ ン コ ー ト の フ ー ド か ら

生 首 が お っ こ ち た

ピ ー ッ ! ふ - ッ



警 備 員 が 日 本 人 だ な と 言 っ た

電 気 が 足 り て い な い

ジ ョ ー ー ー ク / 雷 が 

お ち て ま た 過 労 死 し た 











最終更新日  2015年08月04日 20時36分45秒
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カテゴリ:ムーヴメント
  溺死して死蝋化


ひらけば地図ペンキのはげてゆく

涅槃図フラミンゴ裸が好きと羽根ふるふ

スケルトン「御百度参りしただけよ」と女

たまねぎをぬがせしみじみとはれたりふつたり

全費用込みで美老年になりたく

まだトムライxまだオイランyまだハラキリz

2011年春堂々公開“ヒト化ネハンにπしにゆく”

siと書いた前科「死んでやる短歌」「生きてやる俳句」

待ち合はせ急ぐ理由なしとマルクス・マキシマム

むごたらしいオカンアート、春

四角の部屋で釈迦堂「ツモ!」――勝つんだ、御仏サン

瓶詰めのカッターシャツ → クールビズにしてね

あゝ、賃貸女のやふな五月だなあ

いれかはりたちかはり案の定粗大ゴミ

みみず脹れをかじりながらウグイスになるのさ

サロメとか言うな! くさめと言え[でも怒らないで]

哲学はこの時「鉄が苦」となりにけり、なむあみだぶ

並んで歩いてそろばんの珠ぬける

売るものがないくせに、萎えたリズムで脱いでもは無い

ゴウゾウはいう「魔術!」

ぼくはいう「供述! あの臭い飯喰わせないで」


  岡村靖幸さんを見習おう、ヒャァ、ウンウン、アヒャア


トランペット↑ ミシン台↓ 駝鳥襲ふ

手持無沙汰を誤魔化すためにモテなくちゃダメさ

(「ヒャア、アアアン」)こだまら、こだまら

雑草を?つても! カルアミルクを休憩に飲む

「イケナイコトカイ」を召喚
メエルシュトレエム
大渦巻

句弱になりたがる人、孔雀になりたがるおれ

柩に釘をさせるか、そのペンで! 

アトランティス語源録、棄てばち、割る八、来る蜂

なんとなく痛リック

聖書(バイブル)/(で)ある声

消えるのは何故? 気の遠くなつても、うとうとしない

叫ぶともう青春を飾ろうとする自我

似而非の神はエセーニンだけでいい

水玉は(水)と(玉)にわかれゆく

朝、パンティーをかぶっている岡村靖幸が好きだ!

天狗にもならず、評価もされず、――靖幸チャンだよ
        しな        うそのそら 
やすゆきや姿態つくるたび仮設蒼穹

それはまるでFinger/模造男根Singer


  おしやまにおせんちめんとに月光病


「おや、不思議だ。」かゝる自己を以て人生に臨み

流るゝ水に似たり/潰されるな、蟹にも髭

原則として石は割るべし/石は水の匿れるところ

けむるばかりの焚火的夕焼け

払い戻しのきかない人買いは結婚の喩へにならない
カントリー
地球と電話帳越しに言ひたい
ガン・コントロール
太刀打ちできない、きつと、花粉症の木もね

ゆくぞ法螺貝/まさか胃買ふんですかい
       ノ―・マネー
昼はノロケよ¥0円/ろけっと、見えなくなるまで

ノルマンディ/ダカラ、飲ムンディ“ロマネコンティ”

また一人羊の毛刈りをする都会

あざけりを浴びるがごとし日常や

アフリカの空は広いのか、立ち話ひゞいて何より
   いしみち       きりぎし
真夜の甃、つつ抜けの崖

ピッチング人体模型にぴきぴきと

そのまましづかに、しづんでゆくように

ワイパー動き花いばら翼となり
うお
魚とびあがつて、石未知へしづんでいつて
あや
殺める前にはやく飛び込め、岬の端

どんなに走つたらこんなに湯は熱くなる
                  あかちゃん
掃き溜めた落葉からこんにちは毛虫

り音させて潔く蝉は「はやく離縁させて!」・・。

乱数的同志、意味合いが違ふと言ったきり

白髪の住処、皺寄った時間

土不踏移動祝日恵比寿

都合不都合御都合! ああ好都合

低姿勢の敷居/猛吹雪北の国

アナタ次第/それは気体?/期待それでもサムライ

会えそう? 和えられそうよ/サラダでしょう


 いきいきと風景をうつしとつてみる


信号は柔らかく少し膨らみ、青い

絵筆は水電していた、かたちよく

とつぴようしもなく鎌がのび、ごみ袋はバタ足

苦笑が会話の中にある人だ、眼かくしの内に

犬がリアス式海岸をなぞる、吼える声

いまよ甘美! シャワーを止める時の緊張

音楽は越境する、釣る真似をするように

雪そこはかとない鳥のくらし

ビルの自縛、自動巻きのおおよそで退社

ブランコや、青年、かがり火のごとく漕げり

陽はどんぐりのあたたかさ

口を開く、たらこにいびつな包丁はいる

夕方、影に歌物語うばわれる

匂い嗅ぐ空の悲しい日

靴の底よき人の机おもふかな

水溜まりがふるえている満月きれいよと

魚焼けてます、手が、握手が

コミュナリズムみたいだ、コーラ

犬ッぽいかほをしているな、犬だな、犬だな、ネコだな

駅前、蒲団を干して落ちゝやつた

銀杏の道忘れたる、穴があいている

つくづく皆働いて日は急に落ちて

おいでなさいな、マグネット、――いやなテレパシー

ひれに、ふれ、ダ・ヴィンチの朝が来

パソコンが年賀状に見ゑる

ふくろうにも、手が届く、柿


  宇宙的なあくがれ  


葉を鳴らししゆわしゆわと鳴く蝉の尻

自由に伸びるうすむらさきの空、ダリアの花へ

死ー娑婆シーシャバシーダバダバ beー耳紋

コルセットの恐竜は夢の連環

雁落としあさはかでありとひまひまに

津軽はいい! 風のぬけ道、湯のけむり

おおげさに夜中を出せ、いもりの黒焼きを

どこも痛くないため息と瓦斯タンクの街

回転木馬の眼ェ潰れたり絵巻
               たふ
ススキ強風増してうしろに仆れてみすみずし
                  かいろう
むらさきのなかにうす紅を見むる廻廊かな

細長いビルもグラスにすれば悲しき
          
はくれんの一樹映像を呼び醒ますかの泥

そよと吹く糸電話にしていしのうへにたんぽぽの綿

肩に吊りし虫籠さようなら神学

走り終えしあと散る花に撃たれゆくとき

話の合間に町を歩く美は儚い方向感かも知れぬ

蝋梅もでれンともゝの余りあるあはれ

海にこゝろがあるなら恋をしたい

実存とは? 花影あはく戸惑ふ視線

ポインセチアいつ見上げても空は青

忘却に遅刻する宇宙遊泳に飽かず

死後ひとつでも響かせたかつた木々の色なり
         いてふ
金貨も握らずに公孫樹は少し遣りたしと


  散文が書きたくなるとき


二十一になつたばかり、ふたつの川のあひだで

「待ちます」と呼び鈴のやふだったぼくの声

括約筋も煙草を吸いたひ春の夜なり

酢の物みたいな星も悪文家にはいゝなり

缶珈琲を飲んでも箱舟をうごかさなひ

しらけ鳥、跫音の小さきこと胸に痛し

夜更けてもねむれなひ窓を開けて、屋根に移動して

物の名をみなわすれたひ、声を出すのも恥ずかしかつたから

まごまごと仔犬がふるへ

セーターを着れば編んでほしかつた人

蜜柑を剥けば、あの暗い坂道の方へ

すなほにかたりかけるための“無題”かな

蕗のとうとAsparagusなキスをする、風まだ冷たく

ハンガーにも切手をつけられたらいゝのに

ふと気がつくと、あまりりす

空いつぱいのいわし、すゝかぜ、すゝかぜ!

鹿は角ぬかれるとひよつとこ

ごぼりごぼりとぼくの絵は深海に

その辺に粗筋のわからぬうろこ

糸が切れたら陽のあたるとほりの躓いた石


  どこにでもあるような話


貼り紙の上に夜空を留めたまま

いつから狂うのだらう、蝉の声

早口な春と夏のせめぎ合い

効きすぎのクーラー、庭先は夜にうつる

コインランドリーありがとう指の在り処

働いて返せないお金といふ季語が無い

逃げる場所といふ季語がない

重たい瞼の隙間からローンは机を蹴る

自己主張せず酒を飲む倦きも退屈も

筆をとつてから死ね

いらないものは死ねばいいんだ
                  もんじょう
呪ひが欲しゐなら地獄のやふな文章で

甘つたれやがつて豚ども

うつむいて歩く街は唾を吐きたくてたまらなひ

とりわけ大学生が嫌い一年ぢゆう

お金つて重いんだ、冬の雪よりもさ

ピカソなら俺でも書けるぜと言つて殺したい

こんなの載せられるか、それはそうだろ

嫌な話をし続けて女を殴り飛ばしたい

「包丁で刺してやろうか!」は言わずに

「てめえ風呂に来い」は言わずに

いやな唄、しめつぽひ歌、どうでもいゝ

鬼の児がやさしいと後ろめたくもあり

歳月で癒えるまゐ冬の童話

ぬつと顔を覗きに来さう、学生もラクじゃない

おまえとたつた二人の地獄だ


  わたしはそれを理解したいとも思わない


年輪を彫りて肉体は夜呼び合う

いきほひはかたくなに罐を切らるゝ

耳を病める別の星では朝がつゞいた
    ジャランジャラン
蜃気楼へ散歩(する)酔つてうたつて

鏡へ、ぬかるみがある「音」にまつわる

ぼうふらや頭蓋に染むほど混み合へり

開閉器 光量 舌荒れる 影のびる

落ちるフケ

足の裏しびれるほどに眼は弱り

つめたくしぬときはこゝろをとじていたい

黒点よ! 爬虫の眼あり夜景あり
じょろ    べた   
小便する、糞をする、夏落葉する
        なきがら
この声は堅い麺麭を孕むため
ショックウェーブ
衝撃波、たゞ足が毟られたゞけ

幸福の黒いリボンのサーカス

高く投げ上げた世界!

ぐんぐんと遺影のやふに離れゆく

メーデーの声/止まれ/止まらない――撃つ

眼が開いたままの頭部

生唾ごくりと生き血を嗅ぐ写真

兵隊が引きずつてゐた影
                わけ
街の子供が無表情でゐた理由

追ゑば刑事になるだらう

天に帰つたといへば神も仏もありやしねえ

暗い戦場








最終更新日  2015年08月04日 20時38分42秒
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カテゴリ:ムーヴメント
  法則と詩


トマトは、血飛沫あげて[踏絵も、不発弾。]――くちづけを・・怖るるごとくに・・・

木洩れ陽(も)脈打たずに賑はへば笑い声がする目鼻口のどれも

都市をアナウンスするならオン・ザ・ロックで・・ということだ[・・・やがて]――

煙草を喫へばくらい心の穴がすぼみて鎌磨ぎておりその間ぢゆう

林ゆく逆光の蜘蛛いるんだろうな、葉ずれは歯ブラシで洗面所なり

先に触れた、コーヒーに余裕がある人波はやさしい待ち時間にめぐる

シュワルツェネッガー大気圏おれがパーキンソンの法則 “LET IT BE”

徒競走とヤーキーズ・ドットソンの法則そいつの顔がでかいかちいさいか

空白がもしオセロであつたら、正負の法則よ――隠し事している神様の気分だ・・

どうしてもうまく呑み込めない薬[フーコーの振り子、]といふシール貼りたい

いろいろ紆余曲折はあつたがシュテルン-ゲルラッハの実験といふ筆はこび

旧ナチと旧ソ連と麻原彰晃の連鎖はウルトラか? スタンフォード監獄実験

ユーリーミラーの実験はトマトみたいだ、半分にわられてなほ蔕はあがめられ

メール打つ夜の麻痺――アルコールランプ・・アイロンのスイッチを切る(ように)・・・






  12 自由律俳句 その二






  静止の内に


おちつかう、はだしであるく、朝露

花に種子の不在を見ゆるべし
      ホワイ    ヘリオトロープ
雪降れば、白? ー木立瑠璃草ー

ぬくい日の、まんなか

こんな夕陽は、はいえなの毛皮

花にひそと暮らすエトランジェ
               ノック
半開き三角を起こし、円を?啄
             のたまは たま
既にない消息に囚はれ、曰、魂
    ひら
ゆふべ瞠ひてもう流れてら

説明:わがままきままにかすんでかさなつて

のつぺらばう叱られてばかり

首をかしぐ向き癖と思へば多感なる揺れ

数式に蟻が這ひ

鍵穴はオロンティウス・フィネウスの地図

「・・・私の唇をありありと思ひ出す」
    しづ          おわり
一行の粛かな死を切りて畢かな

さうだ! もふ五月だぜ!
かぜふいてちりいろみだれてわかれ
風吹散色乱別


  ゆふべのおれんじの性


オールオーバー オール・オア・ナッシング
縞模様、すべてか無か

おもひでは墓、されかうべは千年

ふる寺やホリゾント幕と鞭の音

手は滝へ

否定せよもとほくあり詫助
            さか   ハバナ
ヴァイオリンの遅れ/離りゆく葉巻をお呉れ

雨降る夜ぞ! 夜明けの釦
アニマ
女性もつれアノニマス同性愛
       はい          いらくさ
みづからへ入港るふたなりの蕁麻疹

子羊のなかにスパルタ! スパルタのなかにスパルタ

いちじくの葉かげ水のわくところ
            マルガリータ
裏山は罠、虜はれよ夜会の真珠

春の魚くはえ、矢に君はいない
           ハシツシユ
一番綺麗な夜行性の沒藥

いれものがない考えごとをしている
          かんが
それは馬上に残る考ふる手

海へ行く! ましたへ蝉のから
  
腕拱みてしやぼん玉に吸はれゆくヒラメ
そばえ
日照雨には毟られて削られて

鳴かぬ虫よ、もう明けさう


  ブルウムウンの決闘


半裸なる最終電車待つ

かひやぐらなげきぶしふきあげや

頬にのびる爪は殺し場の薔薇

サングラスでかくしきれなゐ火の用心

いろは伝道まりふあなのつもり

縄梯子 → 金切り声 → 時報聞かせて下さい
               
ナイフ持ちピストルが鳴りはたと腓返り
        へんぽん
咎むな、笑へ、翩翻とあれ
            
ネガティーフな夜! 錆びしピストールもあり
くそ


思ふこと言はぬなめくぢクローバに轍
       アクアリウム
まはるまはる水槽
               バブル
叱れば蚊がなく、死すれば泡の告別や
  あきや
月は空家

内出血◆天井桟敷◆薔薇◆楕円

いらいらする遠ひ点凍つてしまふ

少年の白の余日の純粋なまちがひ

こゝろがすなほにうごゐた

謎に似た十五のこゝろ


  人は皆、哲学の石と言っても過言ではない

ほこり   スフィンクス
矜焚けば天蛾はもう還らない
たにし
田螺よ、遮光器土偶を知つてるか
  アール・ブリット    な
ありのまゝの芸術の孵り業零れ花
         みごも  
無月にて美しく瞑るレモン

早すぎる死/特急が通り過ぎたり

重さうに風を送りし地球

すぐ泣く児だ、マッチ棒を消し
          
咳すればそれで縦し

(帝王切開)「斧をひと振り」「血しぶき⇔金銀財宝ざつくざく」
       はいた
青き髭生ゑ、歯痛
       イグジット
説明できない出口「白紙の出棺」

自由律プトレマイオス⇔不定形コペルニクス

繭の中の巣ごもり入れ子状

潮騒向き変ふる/指輪を失くしけり
             ブルース
少年が蹴りし空き缶、終戦忌を知らる

与太でもユダでも富
        ひるかわず
招かれざる客昼蛙面白くない
    アーメン           アウラ
ともかく亜孟、死にとつての微風を

今日が終つて眼の前

とまらふ。けふもいちにちかさりこそ

午後寝ぬれば十円玉が顔に落ちてくる

あの人は旅人

反動でスピン!


  ソリッド・スネークの森

       インビジブル・ハンド
道が開かれた、満月の夜「地に響かう」
  かざぐるま
蜂も風車まほろば

渋滞に迷路とは花の名も知らないともしび
   ミラア
割れし鏡欠席多き真つ暗闇

首輪なき犬とすれちがふ硬き沓音

メガホンの声鈴虫鳴かせをり
  
君の乳 房に折れるけものみち

自転車でとほくまでゆく一人帽子かぶらず

見をさめの少年喉仏髭の斜塔

故郷なくて自分を抱きしめてる

力いつぱい笑つた、洗ひあげるやふに

地下鉄を出でゝ遠ざかる砂丘

こんなによい月が蛙を昼寝の足にする

斥候か早討ちか「いや、死後のこと考へてゐる」

爪切つた両手が馬の尻を捨てる
へちま            だこ  ヴィヴァーチェ
糸瓜しちまつた、きれ凧は生き生きと

女:胃カメラに覗かれ腰にショパン鳴る
       とよあしはら
かはるがはる豊葦原/退屈ポスター/25の青い穴

ふんわりとマッハーといふガッハー、蓮の花ガンジー

春の色はたちまちねむる

視界の果て飛行機雲、哲学の果て夜間飛行

シューティング・ゲームしよふぜ


  トランプという名のウィークリー・マンション


トランプにスワン、ロートレアモン
    ばば
捲れば糞のとき、原爆忌

ひゅーのふきあげ、ぴゅーの主催
サビアン
骨牌と読まばやあはれただ一人で居たく
        ナルシス  ひぎ
あたり見まはし水仙の火戯
アラン
Aは何処へ行つたのだらう

ブラックコーヒーの匂ひがスイッチを入れる

人なつかしむパントマイム些細な生理

物言ふ鴉

夜桜よ君らの諍ひを僕は疑はない
                     クロロ
眼玉ころがるダダ! 理科室にChloroform

水打つて駐屯兵の象胎内
       なぶ
皮袋空砲に嬲られてゐる

熱帯魚は何か憎んでをりにけり
           ○○○
やめろ! それはいばりじやァないヒバリだ

遊牧民、響かず
                  ウージー
仮死続く見事な演技「でも俺の手淫が火を噴くぜ」

おまへは氷河に眠れ! 非常階段に追伸

火の山の図

ネクタイはさしあたり凶器です

エア・バッグのない放火魔たち

鞭を持つてる、でも刷毛よりいいと思ふ


  おまへもそろそろ懺悔をするか――い、嫌です!


夕方、ねむたすぎても、腹は鳴く

夕焼の色に赤く光つてた、シルバー

ふくら脛不時着す花さくらの残雪

そう、あの日にはもう誰も帰れない

便器のような平凡な扉を閉める

しづかに流れながら、次第に溢れながら
きみ
大樹は黒板、チョークでぬれるだけ

土の匂ひ森の青さ

缶詰を開け嵩増してくる匂ひを嗅ぐ

風の中かぎりなくなぎさふりかへれば

昆虫は宝石ではない/あの眼にうろこ雲

なんと長い足だ! 静かなるかげ

都市的道程に迷ふがいいイルカども!

UFO棲むには狭すぎて機影

雪崩れやふ! 話題といふ沈黙の池に
       エクソダス
井戸に映つた大移動ー鳥という帯

さびしさを舞はせ夕焼けて一切
               エマージング・ディジーズ
一ツ目小僧のいなづま「アイスクリーム屋をひらくべし」

ワイエスの“クリスティーナの世界”を追ふ揺れ

またゝきだした。両手でうけて暮れるため

仙人掌が欲しい、でも撃ち合いはいらない

白き手袋なほ皺の数ふゑ愛の羽根







最終更新日  2015年08月07日 08時19分12秒
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ねむたい声でうつすらと口あければ「ぎゆうにゆうぱつく。」と幼き日の夢が

しゆわしゆわとサイダーは泡をたて――あふれるみどり、と・・・誘惑の非常口へ・・・・



からだをちぢめれば「影もかはるのね。」――ゆふ陽も・・・しろいクレヨンをほしがり・・・・

草原の妖精みたいだ/ふはりと くりかへす、くりかへす/波頭 しろく くずれ て



はくちようになりたかつた僕は川辺であまい余韻に「音階」と名付ける

とどめ得ないくう気をウイスキーの香り「召集令状。」したい怒りでもいいから



研ぎ澄まされた眼差しなら――行ける気がした・・・この世界辞表を出す勇気だ・・・・

まだ覚えてる夏の自転車リバーをはしつたぼくはひとつの世界の窓



熊野古道でゆふれいを見た――しんしゆつきぼつな・・・かがみのなかのぼくみたいに・・・・

嵐はいつ去るのだろうてのひらがつめたいまま昨日死んだ人みたいに



もうずつと前にむりよくな民は難民になつたひとり花火のバースディケーキ

第九条を謳ふため日の丸は注文の皿を眼で追つた回転寿司



おとうさんが鯛を買つてきた液晶テレビも/年末せかいじゆうも鬼ヶ城なのに

招き猫になれ/マニフェストというキャットフードを食べる猫たちよ、居ねむりせず



もみじうつくしきロープウェーはゆつくりとうごく闇の中に存らう日本の美を

電源を入れたように――紅葉は・・・あらはれて去つた安倍元総理の知らぬ町・・・・



日の光金糸雀のごとく顫ふ――霧晴れて・・・くつきりと柿の実赤く熟れたり・・・・

窓に黒猫/むらさきの吐息。 珈琲/瓦に苔が覆ひぬ。  /ものづかれ。 燕の巣



影絵は山羊のようなり――川底にいまも夏・・・切手のむこうからおしあげる力だ・・・・

ひと匙のココアでいいさんぜん銀河へぼくはゆく公園のじや口で水をのみながら



  その二



ですから、思春期といふ亡霊――

僕はここを離れたい・・・くたびれたジーンズ履いて

冬空に吊り下げられたようにぽつかりと浮かぶため息 

囚人のジレンマ

注射針は老人になるを厭いて「あと、・・・何発?」

と引き金を引くGAME

自然の流れに逆らうことなく「期待しないで。」

/デッドヒート 誰もが追い越してゆく

「ここを出て、何処へ行くのだ。」/

わかりません、核実験、改革と言う名の薮の中

・・・冬の陽は翳りやすく――午後十時

・・・どこまで行つても懐か し い

家出せし人――海外へ行くと言つた人・・・

いまは新世紀格差社会の薄氷に映え

冷やされたね――振り向けば誰もいない・・・

沈黙もうすぐ来るね、縺れ合ひやがて

君のこだまが吸い込まれてゆく――相変わらず・・・

未来都市蜃気楼をのこして・・・・

一年半こころをとらへてはなさない電球が

あはれにそそぐ黒のまなざし

この卵のように脆い――

世界は深海に光りをもとめ

・・・雲紅く街・・・・



 + + +


ですから、思春期といふ亡霊――僕はここを離れたい・・・くたびれたジーンズ履いて

冬空に吊り下げられたようにぽつかりと浮かぶため息 囚人のジレンマ

注射針は老人になるを厭いて「あと、・・・何発?」と引き金を引くGAME

自然の流れに逆らうことなく「期待しないで。」/デッドヒート 誰もが追い越してゆく

「ここを出て、何処へ行くのだ。」/わかりません、核実験、改革と言う名の薮の中

・・・冬の陽は翳りやすく――午後十時・・・どこまで行つても懐か し い

家出せし人――海外へ行くと言つた人・・・いまは新世紀格差社会の薄氷に映え

冷やされたね――振り向けば誰もいない・・・沈黙もうすぐ来るね、縺れ合ひやがて

君のこだまが吸い込まれてゆく――相変わらず・・・未来都市蜃気楼をのこして・・・・

一年半こころをとらへてはなさない電球があはれにそそぐ黒のまなざし

この卵のように脆い――世界は深海に光りをもとめ・・・雲紅く街・・・・



 * * *



胸一ぱいの夜の散歩はわたしに夜更けの

冷たい匂ひをかがせて

指先の示す向こう――ほら、大陸の砂を運んで・・・

放蕩息子が帰宅する・・・・

筐を開くべき鍵もヴァニラ 時がわたしを椅子のように硬くし

風がカーテンを揺らす

クテュールの「ピエロ服の政治家」みたいだ歌心

いつしか心に戸惑ひ重ねたる

霧の向こうの世界に行つてしまつた――廃墟に

・・・せせらぎの音を残して

レントゲン医師となるべく迷路に似たない面 

廃墟の地図たどりながら

ツンドラの下にうつくしかつた季節、

わたしは心の扉を開ける鍵が欲しい


 + + +


胸一ぱいの夜の散歩はわたしに夜更けの冷たい匂ひをかがせて

指先の示す向こう――ほら、大陸の砂を運んで・・・放蕩息子が帰宅する・・・・

筐を開くべき鍵もヴァニラ 時がわたしを椅子のように硬くし風がカーテンを揺らす

クテュールの「ピエロ服の政治家」みたいだ歌心いつしか心に戸惑ひ重ねたる

霧の向こうの世界に行つてしまつた――廃墟に・・・せせらぎの音を残して

レントゲン医師となるべく迷路に似たない面 廃墟の地図たどりながら

ツンドラの下にうつくしかつた季節、わたしは心の扉を開ける鍵が欲しい



  その三


  

  月の沙漠


ヒチコックの夜は「奪ふために生まれたのだ」――ほのぼのとあけそめて・・・月の沙漠・・・・

はらはらと落つる木の葉(が、砂に)が、雪にかはる・・しそうに。・・するほどに

(こんな風「に」)受話器を置けば、波紋さえカーブミラーに映つたよ、たぶん

あら波に力を[仮面剥ぐ夜(は)]おもふのだ蝶番死ぬまで開け続けたい
          まがたま            まなこ    でぷ   くち
月よみの光を[=勾玉と読み解く]友は眼ひらきて肥婦の唇よ、といふ

海の呪文――マリア像[このラインで、]・・むらさきのきよらを尽くす花の拉致・・・・

・・しないでくれ。・・くれ。(世の中で、)キリストと似た境遇は罪びとだから――


  リハビリ


小さな蟻に敷かれゆく「信じられない」――あぐらをかいて・・迷ひ多くして・・・

「杖は要らない!「もう、杖は要らない!「(杖ついて歩いてる)「(木に寄りかかる)

オランウータンの足跡かと「・・いつの間にか」セピア色の葉(を)噛みしめぬまま

オルゴールを失ひし記憶――せつなさに(慣れたら、)・・風吹かぬ夜に鳴りたい・・・

歯にしみとほるロイ・リキテンスタインの“車内”流れ来て又流れていつた

棘のない薔薇・・みむさだめか――町の灯といふ恐竜の歯、夜のパッチワークさ・・・
                          フィルム いろかたち
うしろ姿で(水は、)こぼれてしまふ、どんな映画も色形にならなくていい

髪ながき少女と――踏絵、ハイウェイ・・旅は尖塔の上なる[速度で、]・・・・

バンザイの中に[マチュピチュを連想する、]旅せねば亡びの子ではない証に

友と遊んで水遣りを怠つた記憶の(なかで、)母のように花が咲く

半額と貼られし品ものに(イルカ、)――TVのような液晶を見る―――


  静かな時


静かな時を刻むように熱い茶を飲む――染み入るような・・・数分間・・・・
                                 トレイン
(ドア)の向こうが受話器[・・・は]軋みつつころあひ夜の電車来るころ

数千年たとえ・・しても。・・ても“ふるさと”は美しい夕かげは垣根に――

さびしい庭に花を植えよう、さやさや波立てる風の草むらに住もう

振り込め詐欺は終わつたのかソフトバンク100億円宙に浮くゴミではない

エンジェルフォールみたいさ――幾日来ても蝉と杉の群生・・放心・・・

キング牧師の夢[・リンカーン・ケネディ]の演説それはオバマと共に生きる


  


ねむりから醒めたら菜の花おもふこころに付箋ふはりと春風をさらふ

傷付いていた黒鍵[ふと、]イメージしてみたよ「くすぐつたいね。春の陽」

人はみな扉の向こうに[確かに、]世界を愛したんじやないかなあ

あほ空に酔つてしまふよ――ひたすらに聴覚を研いだ・・・大樹の下で・・・・
                                        きらら
・・によって。・・がもとで[見つかつて!]ながい夢を見ていたようだ、雲母

小鳥よ、広がる物語の世界では色んなことが変わつてしまふ

「ぬ」に付いてたあいなく「り」がついてくる、いろ鉛筆でひまはりを描く




  ふりつもる雪


吹き消して(「と」)けた魂の接着剤コンパスは海の底に孔をあける

目に何か入ったようだ、虱、今日のできごとは「頼んだぞ」といふ眼に棲む

・・のままの状態で[以上いろいろな語に付く。]IngではないLang

ノーコメントといふ林檎ニュートンでも禁果でも「矢の刺さったリンゴ」でも

「・・ひそかなる時」嫌なニュースが迫る――槌ではないジェット機の発進音で・・・

何処かにある涙のあと風でかはひた夜は年月といふ飛ぶ鳥がさらつた

(さす指の先を、)ひびきとしてマネキンの「ぼやけた時間」風景画見る

洗濯物を干せば[テニスのスマッシュ、]ひょいと戻る・・雪のあたたかさ・・・

数値みてこの矛盾(主治医言う、)[奇妙なセンサー、]多彩な魚群探知機



  肉体の疲れ


泳ぎ終へれば[塩分濃度、]薪の音ひくく/着くより早くこの汗
                         はい
忘れられない懐かしさに素手のわれ[白き杯、]をつかむ泡のいのちでも
                                         シャトー
印象深い。ハンドルを切る“オイデ下サレ”/そして来たのだ。夕暮れの鐘へ

「・・であろうか「いや・・ではありはしない「水に沈める「では、きつとありはしない

・・ないかなあ(と、僕は呟いた。)夕闇に孔雀は思ふことのおほくを呟けり
         
・・か。・・だろうか“小夜しぐれ”葡萄のかげに松の下草にほふほど(か)

古い硬貨・貨幣。――「光る電飾。」枯れ松葉こぼれおちる月のやすらぎ・・・

帰らなかつた街に(も)夜空は来る、もの言わない生きる影のとほくから
                               うしほ
涼しき朝は田舎の夏をおもひだす味噌汁と線香と猫と潮


  恋愛歌

     みおろ
背後から俯瞰した「塔は沈黙している。」1・2・3で君の吐息は眩ら(「む」)

しなやかに投げる  /  呼び戻す術はない  /  犯した、遠い目の彼方

うつくしく粧つて寒いね、羽毛なら頬にもくちびるにも流れなかつた、と女

ホテルの窓のカーテンは蝉の抜殻(扉の絵ばかり「が」増えて)――








最終更新日  2015年08月07日 08時56分30秒
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「海岸で遊ぶ子供たち。」元気で居るかマナティなら冬でも君のところへ

咎もないのに吐く息は殺し損ねし/ランボー/中也なら感情来て去る



以心伝心ファーブルの方ではなく「無視。」の方へかつて見ざりきわが地平

複雑なニュートン「重力。」はテスト・ペインティング泥の歴史に沈む



ラジオジョッキー話し言葉は無意識にウオッカの45度聞けやしない

体力はきのふも今日も実に寒くてガンダーラという所でねむりたい



真夜中墓場平和なひと日にふと神を憶ふふるさとに歩く僧のなし

實體粘球/プロペラの音だ粉つぽい逆光の中キュービズムだ



落ち葉踏む音をテーブルに譬えてみれば「日射しをどけろ。」飯がまずくなる

ホチキスの針足しながらパチリと綴じる揃うべき端世にあらざりければ



ジグソーの欠けたピースを埋める大自然なぜか雲の上を歩くような格好なり

マスクの中の薄ら氷しらじらと流れゐる日本お~いお茶



憤懣の夜ダイヴしたいおれは特攻一番機一行の重さおら石炭

対人バリアーは過去の因果ベートベン葛原僕の気持にも迷いはあるので



変声ののち味噌汁が好きになり今この瞬間《とき》も実験室のむこうで

睫毛一本動かさぬ矜持よ不愛想なかほ經ていま何を匿ふ



空白にくる生といふナイーヴなものありて朝日のあたる樹も詩に似たり

電車に乗りたればポケモンの攻略本いやクッションのような記憶に



(外レタ螺子)で口の糸垂らしつつ蜘蛛苦悶する微笑ふチャットルーム

静かに語りあふよ「抱擁。」 曇天は蕁麻疹うかべシェービングクリーム



愛人はいなかった 源氏物語望みたるシンバルこの都会は五月蠅い

ゴルフコースのたへがたき講釈 人類は四足歩行するECHO



墓場の入り口その顔はきまぐれですか防水スプレーの眼を育てをり

[葛飾北斎] 冨嶽三十六景改札口へ啄木のごとくに子は苦しみぬ



ゆく雲を夢みて朝空にはじけつつおのが光りを趨ふごとくにも

星あれば昭和一桁干してをり熱き涙はたまりてゐたり



僕らには熱がないね匍匐前進が心に深く刻め 生きた皺を

血液はおまえの指で墨絵となつた幾つもの脈《なみ》が交わらぬ世界を



喜ぶには偉大なルックス聞く! ミュート/ゼロの避難所はあなたの災害

Mr.ピエロは癌の検査を待ちながら新聞を読めり 真面目な緊張



霧雨は切り傷にぬるく指を入れ 。内向的だ そんなに弱くては

リンス、リンス、シャンプーつながつている風呂場シャワーおもいがけないブルウ



席へ着くだろう、席で咳をする堰があるから席へ着くだろう、席へ、席へ、寂へ

塔エーテルから淵のために、爆発人類。 溶解燃焼 のろわれたあなたが。



わたしはたわしが好き/凍らせてみよう かたつむり/れれれれれ

群衆は無限の大声で、サイレン 。蒸気は、ゆたかな髯で徘徊です



ロンリーな論理でメビウスの輪たたかひたい死体の後に 死鳥の戦い

空が美しいだけで剃刀をうちにしまい単純にくれない



電車が私に語ったこと 窓からみた叙景 結晶翼の付着

覆いのないシンクを恐れて下さい 。悪魔を呼び出します 魔法陣/周回



二十五年住みて初めて気づきたりカプリッチョ :白い星 アップリケ

つまんない町田ちがうな万智だ。ぐあん/ビキハノCityの王様 やめとくかマーチ!



アンモナイトの化石に蟹が石鹸の泡 胸元、霧の海を眺める

映画観てマクドナルド行つて詩を編んだ陽水なら何処にシュートする



想ひあふ男女は青い色の剥げた空と大地つなぐベンチの偶蹄

四階建ての四枚葉 一枚でもかけたら影どこへ仕舞おう



現れて去った午前二時朝刊の配らるる頃を白く浮き立つ

二十六歳 月の光がレントゲンする履歴書の白がちらつく城/ゆうへい



曲名を思い出そう、もう聴こえないと――僕の顔が映る・・・よごれた透明人間が・・・・

制服の少女五分後に試験だまらせて日焼けの匂いフェルメールの「小路」



ただぼんやりと見ていた大空をじゆうにうごく雲ぼくのいない場所で朝焼けは

帰らないか 地下鉄のホームへ今も「石の花」という乱心の荒野で



駐車場にあつまつてきた迷惑やろうたちカーナビに吸い寄せられた砂鉄か

早口でまたビルたちゆくアリの巣にかくれるだけの檻 ・ペットショップ・ぶうむと



空耳だ・・幻になつたぬくもりに――黄泉の渡し守よ・・・おれは真珠――

水平にドレミがゆくおれは写真機のレンズで大聖堂のゆくえ



太陽があいすくりいむのカップのなかに ロードシップ・レイン駅、アッパー・ノーウッド

留守番をしてたふじよう理はおなじ壁に強い雨が降るのを待ってる―――いまも。・・・



眩暈をおぼえるBlindはフラスコみたいだ話題の中にふるえあがりながら笑つてる

赤い屋根/ぼうしを目深にかぶつてた少女は/青空のえくぼ・・・ひまはりとなる――



靴紐がくろ髯にかわる冬のまつしろい月のなかで凍えてるぼくだけが純愛

――街路樹で「種子と破片」をかんがえる俺は天才だ・・・ブランコたかくゆれ・・・・



金糸雀がしやべり出す/でも俺は耳がすこし伸びて 巨象になる枯草の夢を見る

モーツアルトが朝露だ――キスをした 思い出を消して欲しい夜の水筒たぷりとゆれ



1秒でつたわるのかスウィート・キャンディーぼくが顔を赤くしたら君は壜になれ

煙突が過去からのせいし画像だ――こんなはずじやなかつた 狼煙は



たばこをすいながら歴史に胸をわずらう男だ――世界は・・・ここから何も見えない・・・・

俺は心の闇という化石さ/チンさ――それでゴングが鳴る おまえを殴る先制攻撃



洗面所でぼくはつうがく路を思い出してたのさ神は不在――世の中と向き合え・・・

シュプールがきらきらしてると真夏のすなになつちまう混凝土はメデューサの首



産婦人科であの人の子供がいなくなつた――しあはせつて・・・ふたりにはすこし不器用で

よく冷えたグラスにトマトジュース注ぐ地中海のにほひがするぜ先輩



蝉しぐれはこの瞬間死を前提としたあわいひびきとなる未熟なにんしきのあまさで

城は竜宮のようにうそで塗り固められ脆いぼくらの呼吸をくるしくする



人間である「ふゆの日。」は千年うけつがれたものすら拒み翼得るがごとく

むじやきに人を傷つけた――時間は、しんと待つ・・・自分とは何かと問う怒りを



さか路をのぼりながら冬の龍を感じた在りし日のぼくのきたない皮をやぶつて

無毒という蛇がいても黒板につめはたてられたくない――ひり、とするから・・・



競うことをやめれば決断は――迅い・・・ぼくはちゆうちよしたハムスターの台車に・・・

ひまわりの種かじりながら花は何故さくのだろう臆びような蕾みたいに



麦わらぼうをかぶりながら景色が自然と変わつていく振り払うのは幼ないかんばせ

足音がきえる光の海で――ただ歩くよ・・・どうして生きるのをおまえは選んだ、と・・・・



公園のゆう具は小さくなつたラジオからのじよう報も「雨」を聴きながら

なつかしいのよあなた消しゴムではけせない雨みたいにしずかな球体



こころの隅にはほほえむ/しや真がある/きつと皮を剥ぐことのなかつた永遠が

ぼくは好きだつたよ――ああ、痛々しくていへない・・・むみ乾燥からうまれた野生が



ため息がこほれれば生命線をなぞつた彫刻刀でおや指をきつた記憶

「この町は変わつていない。」とまるで夢/ぼくは出られないまま夢の中で逝くから



ほほを染めて「てれ屋ね。」といわれてた頃がなつかしいこの爪もまだ桃のいろ

十月 秋の歌/かがい者は迫害するというきみらの癖おもいのままに



皮を剥くナイフなんかじや血は流れないベートベン葛原ぼくは月をころしたい

シェリーいすちやんのことを考えながら温かさの湧く無形の財産



ケータイをひらくとあおぞらが湿気りだすPM5:00のこごえるさみしさ

できるなら棘をぬきたい「寒さ。」を厚着でむりやり押さえこみたくないから



こんこんと咳する若き皇帝は――乾坤をふるはせる・・・うちゆうは重いよ、と・・・・

生きることのむずかしさはたとへば夏落ち葉にうもれて枯れ葉に雪がくるやふなもの



「勝つ。」というまつしろなシーツを血でそめてベランダにうなだれてあをく

あらそひは欲望のためだけにある――小さなほのほは・・・とんがつてゆくばかり・・・・



要らぬものだから譲つた――歩くより歩かせたい・・・いつか天に才能をかへすとき・・・・

時間をくつきりとうつすメトロノームならHighwayをはしるこの気持ちわかるか



めり込むせかいに放たれた銃弾はぽけつとに入れた白黒のえいぞうで

羽ばたく鳥は悲しい/いよいよ蟻の影/いきているかぎり何かをつかむ仕草で



そつとささやいてる街燈のない坂で沈黙の臓器/耳に残つた厭な言葉を

青い山も、いろとりどりの人生も――かつてうつすら翳つたものでさえも・・・



いつたい敵はどこに潜伏/毛を逆立てる猫/同じだ、父の背中よりうすくせまく

穏やかな日はぶあつい壁だつた終わりのない国境はないけれど信じられた日



糸がうごけば髪をくくるのだ地獄絵図は端正なかなしみをまだ知らない

平積みにされた雑誌もいつか煙になるビルの谷間で薄暮のいろを見つむれば



号外を持つた子供はまいごになるというレトリック――青春つて・・・古い自転車を漕ぐ

後悔がコルクを載せた皿みたいにわすれたいものは何時も秘密ごかして



ナルキッソスも改宗する孤独すぎるランナーはトランスフォーム断層のなかで

筋断裂するつかのまゴキブリの瞬発力おれは吊革につかまつてひこうき雲みてた



第九条だつて言う雲のはるか上でゲーム機をにぎつた神様の太鼓持ちたち

「年金です。」大震災を経てもまだ機能する――はかなくゆれる空罐のリズムで



――ぼくはコックになりたい・・・盲導犬サービスをはじめよう赤ワイン善良なれ

運動会にテニスをはこぼうみんなの笑顔をもらおうサービスを治療するさあぶで



眉がない――こころに刺さつてくるのだ・・・気味悪いうちゆうで顔の部品なくした女・・・・

むねを張つていたんだ――あかい花弁みたいに僕の鎖骨に・・・くもり日の一瞬・・・・



そよ風が町並みをぬけるとき鳩は麺麭の代金をはらうのさ冬のはくしゆ

心理学でウンコは投げ遣りだとおもう肥料ならゲートをぬけて馬に駆け寄りたい



日曜日はよく羊飼いになつた夢をみる「ヤギ、こたへておくれ」いやおれはこひつじだよ

薔薇を買つた男は――まず第一のこひつじだ・・・とこれだけは言わねばならぬ・・・・



兄が「安い肉屋。」を教えてくれという――海外とわらつて宮崎のニュース・・・

カラッチ「狩りの風景」で少年になりゆくわれに雲切れて朝日射しくる



さつきまでそこに座つていた理想――犯人たちあがれば衝撃のラストへ・・・

僕は告げる「人殺しめ。」よくもぬけぬけと手じなしていたものだ帽子かへせ3980円



恋は「切符です。」というおんなはジーンズの芯のなかにパイ生地をねかせて

切符なんて落葉のなかにある――わたしたい、わたしたい、・・・ミントガムをいち枚・・・・



叱られて「窓辺の花。」になつたおまえは魂のひとつひとつのかたち

齢を取ると言霊に/補聴器が必要だというシャレは/ムンクの叫びのなかにあり



君はとうめいな花瓶みたいに笑つてた花にふれるゆびは口笛のほしそら

まるみをおびてゆく水滴が――ガラスの最後の加工だつたと・・・ぼくは思う・・・・



大好きだつた時間くちづけをしたほんの少こしの週間だれでも受話器を置きぬ

さん付けという長い種蒔きのあと―――たんぽぽが咲く・・・ある意味で愛されてたよ、と・・・



うまれたての音でひたいは―――ぽつん、と弾けた・・・効いていないつめたさのはずなのに

こわれた砂時計のりゆうしゆつ地面は――えいえんに・・・えいえんにまぎれろ、と・・・・



あの人は「はまぐり。」とくりかえす執念は好きと繰返す以上のものなり

濱口さん、と独り言なぞいえば「はまぐり。」なはまべではかまなぞはきたく







最終更新日  2015年08月07日 08時59分24秒
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  11 自由律短歌






  その一



ジョン・ケージねがはくば「4:33」――香水のように・・・ながれたまへ・・・・

名前ほどきれいでないキース・ムーン着弾地点 誤射確実



クリスティーヌ・チュバックの公開自殺――何することも無きひと日の・・・情景・・・・

キーボード徹夜で打ちしわれ・・・風船おじさん――冷えきつた心おもふ夜もあり



夕映えの東京タワーおもひ出せば無人のマリー・セレスト号わが身に迫る

スキー歓声あげて滑りゆく「ああ」「ああ」と風の冷たさポストより出す新聞



冴え冴えと朝の日差しの照るなかにツタンカーメンの呪ひ今朝も鴉眼で追へり

刺すほどに強きライトを浴びながら不法投棄不幸をもたらすダイヤモンドかな



指先が冷たい石のようになりおれはジミヘン歯でキーボードを打つとおどければ

ベランダのハーブガーデン――友はサラダの如くまじりあひ・・・香の中に入る



騒音の中の一日頬をふくらませた栗鼠はつかの間やがて消えてゆく

『クノップフ 愛撫』タオル身体を拭いて幻覚の如きカーテンを開ければ



メガホンを使わず眼の前をただ中学生が行き過ぎれば「アルフアでありオメガ」と

夜の静寂がのしかかつて来れば――「密林も消ゆ」・・・されど木霊す「理性を抑ゆ」・・・・



たそがれの寂しさバックランド親子なら――夕陽でも食べる・・・ああ、火事のサイレン

かの暑き夏の日の午後もアベベ・ビキラ敗戦を裸足であるけたら



リストラは胃カメラをのんでポリープが胃腸や喉をも冒せしと喩へ

愚痴などは吐くものかエベレスト電燈がいつせいに消えた世界



去勢された野生切歯扼腕しながら遺伝子を受け継げと勤めに行かむ

鋼をも溶かす火災の泉墓標のごとく抉つて物語新たな章が始まつた



幼子を喜ばせむと火抛げ入れよふ柩の中でたちまち幾千となるおれの骨

猫を飼ふベートベン葛原理想に殉じ生きてゆく翁のこころも聞きぬ



海も見ず数千キロ少年はただ歩るきたい潮のにほひさせて

一筋の涙を流す禁じ手を乙女は知つている彼の背中を愛したから



『≪ 見知らぬ人 ≫ 植物と動物』といふ飛行機に乗ればコースを変えて世界中

だまつて私と一緒に歩いて来た人にだけ打ち明けたい本当の世界を



どこでも暮らせるけど人生はこの道ずつと探してるんだ「しろい家」を

かすかに微笑むアリス/ほんとうの名前はしらないふしぎの国の少女



空を両手で迎え入れ朝日を浴びる/水底に透く/ぼくは魚

計算器まはりてピストルの音――みじめなる思ひ重ねて・・・言葉がみつからない・・・・



びしょぬれでやらせてよ光る波ささやきあえば月まで昇るから

無菌室の影それはわたくしのくび筋にただひとつ鞦韆の鎖



スポンジにのこりし指の痕はPhotoグラウンド着色この真珠は夢

拾った手紙に金魚も蒼を愛するフラッシュする印象のなかで



「判で押した」ようにきみは、おしひろげる衝立をさらって行ってはくれぬか

まなざしは求愛する昇りつめながら階段は螺旋という縦穴を掘り



心臓に動悸を呼べば液晶は止まる刻は引き潮あなたの髪のにほひが

夜ななつのくびかざりを、恋人へ存在感で生まれて泡の姫



チューニング微妙に狂った弦はあらかじめそこに置かれたバターみたい

降伏する! 眼のかすみラフなタッチで手紙を書かむギタリストなれば



人命を守るべき大げさすぎるシチューだからバーナーで燃やそう

あらゆるものが図形なら涙拭くマネキン、煙突、窓、レンガを



ひと影も稀、ミステリーは軽くタッチ、メリーゴーラウンドな十字路

ぶっきらぼうに公孫樹は舞い落ちたから「信じてる」迷路はない闇のほか



ひんやりとやはらかなナイフをかざし夜の瞳は兵士としての自画像

さり気なく花自づからが水面にと世界の人は抵抗しているか



世界には実に沢山のパンがある、車輪が無名の個人の脳味噌

半地下の一列目これは<強>だなと吹き飛ばして「ドア、閉まります」



なお雪に降る、空は曇りて花落としデッキチェアが酔ってるみたいでした

フロイトが「フロイド」に変わる・ピンク脳内にゾウさん湯加減どうですか



ノートなど売ってしまおう、ぼくらには防ぎようもなく理想という美が

網の中にあおい樹を生やしていたのだ、夢ばかり重く、翅が風の名



ベッドから右の足垂れて不思議な響きが欲しかった鈴とかシャワーとか

いたずらっ子が跪いて神を乞う「壁の穴があって・・・その、――いれたいんです」



ひやあせ/このままずっと 感じたいのに/さよならをいう ぼくの不自然

さあおいで/こえしめってます/ぬちゃりと/どろのようだから/あめはあかるいから



旅立ってゆく懈怠の眼は銀河みたいにとらえどころなく影よりあいまい

下着とはあおき卵のことだよとマンションの入口で羽ばたくような



この噴水の「くぎ」をぬいたら剥がれてしまうそれはわたしの黄金色の砂漠で

深夜、君の弾く左手がそっと消えて、とけかけの氷みたいあんな表情で



小蛇の感情 鯉はひとりでに。泳ぐだろうループする水ぬめらして夜明けは

申し出しかねますラフマニノフは難解或る女みたいに這入れない群青



夜の女王/砂の嵐/クレオパトラ/交尾にもつるる毒蛇来たる

高層の足場にネオンある涙は何故きらめくの遠い国のお姫様 



やぶれやすい心に石をいれてみても存外やぶれない翼を

おまえたちは小石の波紋/南行きの電車だ/まだ遅々たる歩



ここでやすめよ終点にはやがて着く汝と私それだけの故郷《ホーム》へ

「入れ歯ならすぐに・・」じーちゃん うま、うま「まだかなー」やっと来たわたしの眼鏡



蓋開けてみればざくざくと均一な時間どうしてだおたまじゃくし

凹凸がピタリと合わさるジグソーパズルゆらめいたら感性しか望まない



電話鳴り数字すべて忘れて戀の匂ひは「早く作って」ひたすら西日

ゼリー状になった封建制度のかくあるべしは爆薬なき待ち受け



日々はいつも「約束」と想ひ給ふ駆け寄りて猶ほゆだねるやふに

お元気ですか? でしたか。-と肩をたたき・・・優先席はあいてますよ!



洗濯機渦を眺めて/鏡のなか/シンメトリーかレシピかミキサーか

# 抽象ブルー コートは黄いろがいい さらわれし子はGREEN+RI-N



「悪魔に魂を売り渡した」パガニーニに束の間に騎手の右手思ほゆ

魔女裁判の水に映えゐし鳥を思へど来世は万緑を蝕みゐる



「乗ってけよ」おれはヒッチハイクな青春数えていたよアンタのやさしい歌

なんで、と言う脅迫は胸を抉らない「兄弟たちによって売られるヨセフ」



スローライフの重苦しさ。冷たくなつたリビングのドアといふ拍子。

体重計という通過駅で恋人さがすの針ぐぐっとスケルトンになれ!



地図を見ながら電話して何処と聞けば心の奥のあいまいな部分まで

リストラを言はれし君はショパンだ電話に「雨だれ。」とこたへてやれ



流れ星から病原菌がきますよ! イエー世界中窓からのぞけ子供たち

とうさんは倒産だ。かあさんはcar+sunでクラッシュして死んじまい



ゆるやかに沿つて「夜明けの蒼。」崩さぬや思わずクレヨンで引力と書く

外からは見えねど車は虫の息/風邪などもらふなよキリギリス



我が家のイヌはかつ丼を喰うみたい/泣いてみようよ/里の お袋さん!

空腹は孤独とスイッチする日もありきわが病背負ひて詠へば



あとの波は「沈着する。」色も香もかかはりも悟れ今日《けふ》も又ひとつ波

隣家に碁をうつ音こそ先づあらはれて楽士も蛙になりたるとぞ



***夜は暗い「明るい部屋なのに」濃く映る夜空におほはれて「星ただ白く見ゆ」

自問する/葛藤する/絶望におはれる/血のにじむ心の内を透かして***



目を閉じてみるのさ本当に正しいのか[思考の光]はなてどもゆる

痙攣する悪阻のやふな夜の窓ヘリコプターは夢おちゐぬわれのこゝろに



ブーム去りたれどPictureはとうとう兎 目をそらす友のあかき充血

逆立ちしても出て来ぬ金と競争 ビジネスマンは「聖戦遂行。」



星空をトナカイはしる「りん・りん・りん」りんごすきだよ あかはなじゃないよ

やあサンタクローツ! いえいえ回し者ケーキ屋で自給やすくて飴しかくばれません



タクト振るぞぼくにとっての諸君やさしき青の帆止められない

シンデレラは硝子の靴を忘れたけど途方に暮れた奴がしたたかという不思議



さあメールを送信しよう「仏陀です。」いやいや違うな「御陀仏でごんす。」

その瞬間に聞こえ来る[キャンバス×パンドラ]暦だけ出ておいで



「それが結論ですか。」吃驚した/彼はいつの間に草のにほひ思い出したのだろう

雨の夜の駅/階段は「不要。」/夕暮れの土手を段ボールで滑りゆきたい



涙は砂糖水さ/でなけりゃ叩き割った硝子壜みたいに時効はないよ

これから何処へ行くって聞いてもいいかい? 「恋する、ふたり」に「あおい、そら」に



氷ゐる浮世剥がれければ頽れかゝれる此の天地にぶつかつてみたく

阿修羅はパソコンに向かふ風邪薬のんで麦酒のんで伸び悩む訳をのんで



のっぴきならぬ不況/会計士は赤字/人は転職/神は無職

医師はビジネス誌に登場「YES」「NO」はリビング・ウィルから



ばつと消える閃光/追い掛けた真夜中/テールランプに42.195キロ

1000階建て10000メートルのビルディングス100兆円のネット社会



腕をまわして「どうして君なの?」と紙飛行機は薄い空気、息、染色

生まれてきたから星よとこしえに手のひら握り一歩ずつの寿命を



不慣れな音。魅惑的「闇の中?」 そして、誇りに思って苦しんでいる

彷徨えば 目を閉じて。に大きくうねる髪/花の重み(に)茎が撓むね



淫乱といふ女の背中に熟すなら葡萄の房もいで皓歯のつめたさを

ジーンズがペダル踏み込みスピードあげる「無理するなよ。」恍惚に目覚めた



ハッピーエンドなのに「すかさぬ髪。」繋がらぬ光しかし澄みたる眸わすれるな

マニュアル通りのメロスなら待合室でごめん薄情者バスに雨は降り込め



地獄の釜/退屈なドライブ/月が昇れば産みの親見るエンゼルフィッシュ

ひとりさびしい夜あり今日もセピアさ動物園でTVから流れる声



地下鉄の長いホームこえさりゆかばふぶくゆふべと虹の断片

われの名がもし花ならば瓶《かめ》にさす頬につたふうす紫の花よ



冷たいと思った/嗅ぎなれた部屋も短かければ今年ばかりの夢に落ち着く

TAXIに光しのびよるひび割れた声 業界の風は十二の色に折れた



酔いざめにコツプあれば毛髪はないか人魚よカサ・ミラのかほをして

蜥蜴は撃ち落とす黄砂も/雪も/扨て湿つてはふえてゆく水玉模様



Blindに夏の匂ひ何気ないあなたのしぐさ隠せなかつた

ゆつくりと忘られゆく男らを遠くに「ただ急げ!」と死にたまひゆく



正義/麻酔薬/それとも点滴の落ちる音か折り合いのつかぬ不安に

体内に運ばれてゆく数秒あとに「水。」比喩よ 心は知らないだろう



「饒舌」を吊られ喉にはりつく睡りの濃度、満員電車 IN 賽の河原

真昼間のCARの遠鳴りかぞへては麒麟の首だけ咽喉飴を拭ひたり



誰かといても「白。」さ 坂の上の陽炎も空吹く風となつただろう

コペルニクスのスィッチOFFふくらみてくる地球儀なぞり地球儀のまま



ゆきがふると ますくせんまい とんでゆく ああちゅうごくじんが やみにまぎれて

ゆきのひは たいようがこいしい ぼくだから だだをこねたら ごみばこになりそう



ブロック塀に啄木鳥の痕跡あり飛び去りゆかん寄り添ふ人の起源に

天から「輝く白い衣」サグラダ・ファミリアただ潜つてゆく深海へ








最終更新日  2015年08月07日 09時03分47秒
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カテゴリ:ムーヴメント
  8 あたしの短歌






  


ボーナスが 出たら買うよ ぼけ!茄子をと 言った父上の浮気写真を

駅までの電車がなくてキャプテンと夜を燃やすためニワトリ燃やす

アパートにホンダのカブあり株だから安売り・高値を気にする夜もあり

天才歌人うたわれる夜もあり節操もなく抱かれればいい


  


ブスを見てきれいだという女は駄目! 酢豚好き、とブスと刺されても

「部屋で飼うおたまじゃくしはしろいのよ「そうね、きれいな女はみんなそれ

誇りです! 感謝の念をもちながら、涙にきらめく、母と娘のケンカ

色に譬えブルウかグリインというのだがあなたはラーメンといわれる気持ち


  


G★SPOTはまぐりの里をぬけたら吸血鬼はスキャなダラス

潮干狩りスケベな貝をあさるため九十九里浜たとえが墓場

ダイエット無駄なジュースをのむほどにgi gi gi-カチャ と ふくよかな女

お尻に当たるチャックの皺うっとりとびりびりの手紙やぶいてつなげ


  


春ですね! けっ、じつは夏(笑)といれ鈴虫らしき鳴き声つめたく

叩いたわ二つ三ッつ四つ五六五六と夏目漱石の偏屈☆われにも

錆びたマイクこわれたマイク飾られたマイク・まいまいもマイク・つまむ

バス停車きゅうっと卵にぎるよ比喩はわれても続柄のTAMA


  


わたしはいまも生乾きのパレット 部屋にうなじのともしびがのこり

うつくしさ それを知るため薔薇を買い ささげることでその夢を買い

遥かはるかこう線が折れ矢印に瀬踏みをするが朝きみの部屋にいて

浴槽に泡いっせいにはじけてゆくオリーブの卵うまれたころから


  


終バスからあやまりますって体温計くわえたあたしどうすればいい

たっぷりと洗面器からうるおってタオル/てのひら/あなたとのキス

こぼれたのMILKさかずきが傾くよに交わる裸身のいまだうつくしき

言いかけてやめてブラウスを身に着け柱時計の音まねるわが乳ぶさ


  


タバコ吸うしぐさがフィルム・アートです! ジャン・コクトーよ、眸も貝の

天使うまれるはち月の終焉りとは悲歌に追憶あり風もあり

あたかも夜の帳おりて魔術師・・・・煙・・草・・・・は余白を・・・・殺・・し・・煙草は・・

囚人・・・! 悲しくて熱帯の雨――― 問いなき答え/答えなき問い


  


森のそよ風を買いにゆく柔軟剤それはあたしの優しいにおい

干す時も ルララ・・取り込む時も ルララ・・着る時もしてる あたしのにおい

「ドラム式洗濯機が、そろそろほしい・・・?」「いいえ、ふたりの部屋に置きたいの」

庭へゆくサンダルをいま履きながらこの庭にはない陽射しの楽園


   


ソックスに赤いペン折りて入れ林檎、蒸しタオルがいきいきと腐らせ

ワインで、口の滑りがよくなったかしら/玩具、足裏やけつくいたみ

ここはリーマン通り/蟻/さみしい蟲/ち・ぶ/ぺ・/にしりんはどんなひげから

羽根ひろげ て/ね、靴下スリッパう う ん/いまはMusic is My life


  10


ポオの笛アイスくりゐむ・ふれゑずよ、透下テヰONで、「やり直せるか・・・?」の尾

汀/朝、雨に痩せたよ、/・・・転生したって、/12小節のブルース

イヤリン心臓にBELL、BELL、BELL・・、LLEBよめなくてい い裏返して よ、胸

恋をし てあたしのそれが水いちぢく/胤もないのに、/蕩けてるてるて


  11


幼児期より殻を破らねばひとしづくの灼熱もう一度生まれて

 みどりしたゝる すれすれにゆるめると(あたま)血ぬられ葡萄は紅き

                    しづえ
いたゞきにはサイボウの皿まはるごと下枝ひんやりと実を結ぶ

 それは水の紋 死の後を生き君の我慢/あた し は放浪する幹の皮剥がして


  12


  radio


つぎの夏は、お もひでから始めたい(おほぞら)へガラスのわれる日記

 おだやかに灰はカプチーノ へ/あた しの星/をさな児に乳ぶさ 喉をかすめつ

 去勢されたソプラノは彫刻刀でアポロンのよこがほ・・・しずけ さが照 る

 つぎの夏は・・・bbb・・・、おだやかに・・・bb・・・、去勢された・・・FLASHBACK


  13


  河原のvivid


段ボールを敷いてすのおぼおどみたいにD?j? Vu すべべッていくんだ

くさばなはcolorfulなマニキュアを塗りあたしはビューなビュウ・ingをつけて

百年後でもきみの小石や/恋しや・・・、指にふ れるセツに狂れた くもありや

「ここで曲がって「ここで行き止まり「恋は二叉路、あなたの歩みに友するのが嫌


  14


  あいくりうむ LOVE


アフガンダイオウサソリ/プレデタービートル/ツチジムカデ/ギュリキマイマイ

 あ、・・・引いた? ごめん虫好きな子ナノデス、デス、です・すとおかあになりたく


ど・ちがうだ・かあぽ/ふぃ・ふぃ・ふぃっじぇねらるぢど・ちがうふぃにゅっしゅ

 マリヤの胸にナイフ立つるをとめごよ透視をゆめむふかき絵去りかねつ


  15


  やわらかい夜のTeapot


耳なしヴァン・ゴッホむしりとられるまえにヘッドフォンのよるのあかるさ

ねむってよいかくび筋のpendantなめ、へたnaピアノがぱすてるnoカラア

「ねえ、ごら んよぼくのRain子音、こおと、「ふざけたコオ ド、蚊アド、でもドア

非国民と呼ぶがいいエロティック・アアとアアケエドという平和宣言


  16


  e-i-ga

             ねうち
ほほえみは百万ドルの価値あり日本人やめたしStreet Stroke

十月 くちびるがとれた、火事めぐり来むコンニャク・ふるうふ上手くいへなひ

ボンネット押し倒され(たように思う・・・)カジョーなやめてをやめてよカノジョ

「ブス・・・「ですというのも「泣き顔だから? ひそかに皺が蹴り合うアイもある






  9 自由律俳句詩「拡声器」






  ー豆電燈


寝がへれば豆を獲ている遡るかに

灯にみだれ/脚ばたつかせるみだらなほどに
        
昇天せよ! 瞳に降る雪が離れない


  ー星を憶ふのは何故か?

    それは拡声器のように要所要所で雑音が入った



しだいにやはらかく月に佇つ
         
つゆ載つたまゝ掌にインクの色をかすめとる

古き感傷/活字のごとく膝にこぼれたり


  -そういえば梅雨であるなあ
                   たばこ
   と彼はヴェランダに腰掛け、烟艸を吸つた



紫陽花が咲いていた ・・・“若者”は火の粉なのに

風呂敷みたいに――夕立ちは きえ

ばらいろのまゝに影はモディリアーニ






  10 自由律短歌詩「姉妹どんぶり」






  ――yeah ありえないくらい彼は絶好調で、エクスタシーの波に漂って、レーシング・

  カーのように時速1000キロで突っ走っていた。止められないのだ止めたくない! 

  ていうかどうやってブレーキかけるの! yeah まったくもって彼は、ドント・ストッ

  プ・ミー・ナウ、、ドント・ストップ・ミー・ナウ! 何故二度言ったのかそれもよく

  わからないファンファンファンじゃ酔えないからってそれもあまりきちんとした説明に

  なっていないぜワンフラットとりあえずそれらしいことを言ってみたかった彼は同級生

  の家へ。もちろんその時、頭の中で岡村靖幸の「聖書」が流れていて、ワーゥオ!




   + + +



    ・・・お茶です。――あのお、これ不味くて飲めるかい! 


      大 切 な こ と は 縛 る こ と で す 


         HEART★LOVE 



   + + +

 

          制服は汚れてもいいよ

          家だから

          コーヒーなんだよ牢屋の差し入れは

          映画みたい! 燃焼系青春! 

          捌け口はまず

          「わたしで」と言え



   + + +



    ・・・お姉ちゃん。――あ、ごめんなさい! 鉛筆削りが欲しくて 


      大 切 な こ と は 撮 る こ と で す


         HEART★LOVE 


           ・・・妹よ ナイフで削ってみたくないかい?



   + + +



          大丈夫かたい膨らみ

          ドアノック 
                    つぼみ
          姉のゴム鞠、妹の幼蕾

          「ほんとうはインポなんです」 

          え!え!え!え!え! 

          邪魔スンナボケ 

          艶めかしいは声












最終更新日  2015年08月07日 09時05分52秒
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