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カテゴリ:温熱環境
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 今月の日経ホームビルダー 巻頭に竜巻の記事が出ています。 今月の2日と4日に埼玉と栃木で発生した竜巻です。 5月に筑波で発生した竜巻については 建築研究所の出した報告書がこちらにあります。 5月の竜巻について 建築関係者に衝撃だったのは ベタ基礎が基礎ごと裏返しになっていたこと 柱ごと倒れた、あるいは屋根が吹き飛んだというのは想像できますが 基礎ごと裏返しになるとは想像の範囲外 ニュースで見るアメリカの竜巻被害の映像からも 基礎ごとというのは見たことがありません。 木造住宅の竜巻対策、 実際には想定されていません。 基準法上も台風や地震は想定していますが 竜巻に対しては何の記述もありません。 報告書や巻頭記事から竜巻に対する 考えられる対策としては ベタ基礎の裏返しについては 地下室あるいは半地下の基礎をつくること また、写真から判断すると 飛来物が窓ガラスを割り 強烈な風が家の中に入って 屋根を内側から吹き飛ばすケースも見られますから 大きなサッシにはシャッターや雨戸、格子を取りつけること (竜巻が来たらすぐに閉めなければなりませんからシャッターの方が早く閉めれます、それに格子もいいですね) 古い家の場合 床下からの吹き上げで畳が持ち上がったりする例もありました、 この場合は畳下の板をきちんとビス止めする 実際はこんな程度の対策しかありません。 地下室あるいは半地下の場合は費用がかかりますし 既に建っている家ではどうしようもありません。 これから建てる人は可能ですけど。 現実的には竜巻が起こっても 家が飛ばされるような大きなものはレアケースで この美濃地方での竜巻発生はこちらを参照してください。 過去50年間で4~5回 先日の美濃加茂市の幼稚園の屋根が飛んだケースを入れれば増えますが スケールは先日関東で起こったものほど大きくはありません。 ご心配な方の現実的な対策は 既存住宅の場合は雨戸をすぐに閉められるものにする。 あるいは格子を取り付ける。 これから建てる人もほぼ同じ対策でしょうか。 拍子抜けかもしれませんが 現実的にはこんなものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年03月22日 17時38分53秒
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