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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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March 20, 2017
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カテゴリ:絨毯・キリムの話
実はミフリ社長はれっきとしたトルコの絨毯屋さんです。
そちらの方がキャリアも長いのです。

専門は古いアナトリアキリムです。
が、今は以前と違って、もう村へ行っても古いものが出てくることはなくなりましたので、もっぱらキリムを織る女性たちと会うためだけに出かけていきます。

今回行ったのは、以前、オーダーキリムを織ってもらっていたウシャク県内のエシメ村です。
といっても村内でなく、道なき道を進み、たどり着く集落です。
最近はGPSのおかげで位置に印をつけておけば、迷うことなくたどり着けるようになりましたが、地図上で探したらまず見つからない未舗装の狭いトラクター道路を進みます。

実はキリムの仕事をかまけていたため、ここ数年訪れることはありませんでしたが、先日、キリム用のウール糸の件で現地の友人に連絡をとった際に、村でキリムを織る人がほとんどいなくなっている・・・という話題になり、慌てて訪ねました。



数年前に訪れたときは村の多くのお家で女性たちが室内でキリムを織っていました。
業者からの受注キリムであったり、嫁入り準備のための自分のキリムだったり。
お母さんやおばあさんが織った古いキリムも少なくなってはいたものの見ることができました。

今回、行ったらなんと織っていたお家は周囲の集落を含めてわずか4軒。
3月以降のタバコ栽培で忙しい時ならまだしも、キリムを織る女性たちがいるはずの農閑期にです。

どの女性も「今年は仕事がほとんどなかったよ、それで織らなくなった人たちもいるからね・・・」と。
仕事がなければ織れない、織れなければ織り手がいなくなる・・・・。
当たり前の法則だけど、こうして本来の形での昔ながらの伝統手工芸が消えていくわけです。

なにもこの村に限ったことではなく、多くのキリム織りのいる村が同じ経過を辿っていきました。
私自身もオーダーできない状態であるけれど、仕事さえあれば織り手はまだいる。
でもその仕事がないのであるから負のスパイラル。

そして跡継ぎがいないのもどこも同じ。
若い女性たちは効率の悪いキリム織りを捨て、町に働きに行ったり、学校へ行ったり。
村に暮らす年配の女性たちがかろうじて続けている現状。

数年前、その前、その前々のことを思うとこの短期間になんと著しい変化でしょう。
いつまでこういう風景が見られるのかな・・・・。



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Last updated  March 20, 2017 06:43:36 AM
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