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近年は、「KY」なる珍語も登場しているが、
場に取り憑く「空気」は、昔からあるのである。 その「空気」の問題を考えたのが、本著↓である。 文春文庫 306‐3「空気」の研究/山本七平【RCP】 文庫版の裏表紙には... === 昭和期以前の人々には 「その場の空気に左右される」ことを 「恥」と考える一面があった。 しかし、 現代の日本では”空気”はある種の ”絶対権威”のように驚くべき力を ふるっている。 === と日下公人の解説がある。 現代と昭和の境目はいつだろう? 本書の初出は、1977年だから、 現代とは、1970年代のことだろうか? 否、 文庫本の解説だから、1980年代だろうか? 昭和期以前とは、戦前を指し示すのか? それなら、「戦前」としたことだろうから、 日下氏は、先の大戦を意識はしていないだろう。 肝心の山本七平は、境目を考えていたのだろうか? 本書を読んでゆくと、著者は、先の大戦の「源泉」を 「空気」に求めているように、藻緯羅には思われる。 すなわち、 「空気」は、日本人に備わったものと考えている。 そして、、 先人は「水を差す」知恵を編み出したと著者は説く。 藻緯羅が思うに、 確かに、 現代では、「水を差す」は否定的意味合いとなっている。 すなわち、「空気」の支配力が増大した証であろう。 「いじめ」や「体罰」が、「死」を呼び込むと、 マスゴミとも揶揄されるマスコミが蠢き回る、 平成の「空気」の頭領は、マスメディアに違いない。 その「空気」に「水を差す」には、確たる覚悟がいる。 1,540円 博士と読み解くヘンナ(ヘナ:HENNA) 解説書・ガイドブック【初級編】 [ 中嶋 聡一 ]
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Last updated
2024.07.24 07:10:31
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