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テーマ:楽天写真館(354502)
カテゴリ:山野草と園芸植物
☆自然観察の振り返り(その70)は、キク科の植物(その3)です。キク科の植物を、昨年観察した順に時系列で振り返っていきます。
☆昨年の自然観察を振り返り今年の自然観察に活かすために、随時まとめを掲載しています。 ◎フキ(キク科フキ属) ☆3月初め、ウォーキングコース(玉川上水)の雪が融けたところに、フキノトウが咲き始めていました。例年、小さな葉の蕗がたくさん見られるところです。フキは、本州以南の日本全土に分布します。(2012年3月2日撮影)。 ☆フキの日本古来の呼び名は、ヤマフフキまたはオオバと呼んでいたようで、ヤマフフキ(山生吹)の名の由来は、自生地が山地で、生吹は生長が早く繁茂する意味だそうです。日本固有の種で、学名「Petasites Japonicus」。(2012年3月8日撮影)。 ☆フキノトウは、フキのつぼみ・花茎で、雌雄異株で雄花・雌花は別々です。これは、雄しべが出ており雄花のようですが、今年は雄花・雌花とも区別して観察したいものです。(2010年3月21日撮影)。 ☆北海道・本州北部には、フキの変種である大型のアキタブキ(秋田蕗)が自生し、そのうち北海道・足寄町の螺湾川(らわんがわ)に沿って自生するのがラワンブキ。富良野で見かけたフキノトウです。アキタブキだからでしょうか、立川で見かけるフキノトウに比べて、大きさは3倍から4倍以上です。(2012年5月7日撮影)。 ◎フユシラズ(キク科キンセンカ属) ☆公園の隅に、フユシラズが一株咲いていました。飛び散った種が飛んできたのでしょうか。南ヨーロッパ原産、キンセンカ(金盞花)と同属で、別名ホンキンセンカともいいます。フユシラズ(冬知らず)の名は、11月頃から5月頃まで、真冬でも霜にも負けないで次々と花をつけることに由来します。(2012年3月7日撮影)。 ◎ノボロギク(キク科キオン属) ☆1月から見かけるノボロギクですが、3月になると茎が次第に伸びてきます。茎に細い毛があるのがわかります。ノボロギク(野襤褸菊)の名は、野に咲くボロギク(種名サワギク)に由来します。もとになったボロギクの名は、花後の冠毛を襤褸(ボロ)に見立てたそうです(2012年3月7日撮影)。 ☆ノボロギクは、ヨーロッパ原産で、明治初期に入ってきた帰化植物。日本全国に分布します。ノボロギク(野襤褸菊)の名の通り、花後の冠毛は襤褸(ボロ)に見えるでしょうか。(2012年3月7日撮影)。 ◎オニタビラコ(キク科オニタビラコ属) ☆3月に東伊豆で見かけたオニタビラコですが、ウォーキングコースでは5月に花が咲いていました。オニタビラコは、日本全国に分布し、道端や庭に自生します。(2012年5月17日撮影) ☆オニタビラコ(鬼田平子)の名は、田平子より大きいことに由来するそうです。田平子は、田の畔や田の中に生え、葉が田の表面に平らに広がることに由来し、なお、タビラコ(コオニタビラコ)は七草粥に入れられる春の七草の一つで、仏の座(ホトケノザ)とも呼ばれます。(2012年5月17日撮影)。 ◎ノゲシ(キク科ノゲシ属) ☆3月に東伊豆でノゲシを見かけました。ノゲシは、原産地はヨーロッパで、畑作の伝来とともに中国から伝わり、畑や道端などに生えています。(2012年3月14日撮影)。 ☆ノゲシ(野芥子)の名は、野に咲き、葉の形がケシ(芥子)に似ていることに由来します。ウォーキングコースで見かけるのは、4月になってからです。(2012年4月10日撮影)。 ◎ノースポール(キク科フランスギク属) ☆3月に東伊豆で見かけたノースポールです。「ノースポール」はサカタのタネの商品名で、一般名として定着しています。(2012年3月14日撮影)。 ☆ノースポールは、辞書で引くと「北極」の意味。白い花が株全体にたくさん咲くので、命名者が北極をイメージしたのでしょうか。ノースポールは、北アフリカ原産で、1970年頃輸入され、栽培が始まったとのこと。ウォーキングコースで見かけたノースポール。(2012年4月23日撮影)。 ◎ヨモギ(キク科ヨモギ属) ☆3月下旬、ウォーキングコースでヨモギの葉を見つけました。ヨモギは、日本全国に自生し、草餅などに使います。葉を乾燥させ、葉の裏面の綿毛を採取したものが、灸に使う艾(もぐさ)です。(2012年3月23日撮影)。 ☆ヨモギ(蓬)の名は、四方に地下茎を伸ばして増えることから、「四方草(よもぎ)」という説や、乾燥した葉が良く燃えることから「善燃草(よもぎ)」という説があるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.31 09:26:28
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