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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[14]】はススキノキ科ワスレグサ属の植物です。ワスレグサ属は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第1回は、ワスレグサ属の植物の特徴です。写真は、ノカンゾウの花です。
◎葉は根生し、葉の形は線形。 ☆ワスレグサ属の植物の葉は根生し、葉の形は線形です。写真は、ゼンテイカです。 ◎花茎を伸ばし、茎先に集散花序をつける。 ☆ワスレグサ属の植物の花期は6~9月で、花茎を伸ばし、茎先に2出集散花序をつけます。写真は、ヤブカンゾウです。 ◎花被片は6枚、雄蕊は6本、雌蕊は1本。 ☆ワスレグサ属の植物は、花被片が6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)、雄蕊が6本、雌蕊が1本です。写真は、園芸植物のヘメロカリスです。 ◎花被片が基部で合着して細長い筒状の花筒となっている。 ☆ワスレグサ属の植物は、花被片が基部で合着して細長い筒状の花筒となっています。写真は、ゼンテイカです。 ◎花筒中に子房があり子房上位となっている。 ☆ワスレグサ属の植物は、花筒中に子房があり、花被片の付け根より上に子房がある子房上位です。写真は、ノカンゾウです。 ◎属名のワスレグサ(忘れ草)の名前の由来について。 ☆属名のワスレグサについて調べてみると、いくつかの説がありました。写真は、ヤブカンゾウです。 (1)昔、中国では、春先に萱草の刀のような葉を交互につけた若芽を食べると「憂いが晴れる」といわれており、「忘草」「忘憂草」とも呼ばれていた。やがて、花を身につけたり見たりするだけで「憂いを忘れさせてくれる」という意味に変わっていったという説。 (2)花の蕾(つぼみ)を調理して食べると、心配事をすべて忘れる程美味しいことからきているという説と、その美しい花を見ると憂さを忘れることからきているという説。 (3)「今昔物語」には、「忘れ草と忘れない草」にまつわる話がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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