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しねまの日記 2002/11/06(水) :朝まで生テレビ体験記「なにぬかしとるんでぇ」その2.
・・・テレビ討論会の本題から少しはずれたかも知れないが、そのテレビ討論会を通じて、差別される側のことを考えさせられてしまったのである。・・・ そういうことがテレビ討論会の先生方を見てよく分った。 現場の百姓の肉声を聞いてみようとする人は誰もいなかった。 農学者の言うことは聞くが、現場の専門家である百姓の言うことはきかないという、農業、百姓に対する根強い偏見を打ち砕く必要があるし、百姓の側も下を向いて黙々と耕すだけでなく、ムラを越える社会性を身につけた物言う百姓をどんどん送りだすべきである。 「物言わぬ農民」などと言われて、人から同情をかっているようじゃ農業はますますダメになる。 全体の討論会の内容は僕と堀との言い合いということになるが、この堀という男、 大前や竹村と「丙丁」つけ難いほどハシにも棒にもかからない男で、こいつが米が高い、自由化だと言う時、そこにある尺度は金とモノだけで、その渦中で右往左往する人間のことなど一切眼中にない。 頭の中は金とモノを機軸にしてしかものを考えられないモノカルチャーだ。 それほど単純な思考形態しかとれないのだから、あれほど厚顔無恥に知らないことをペラペラしゃべれるのだ。 そしてその大好きな金とて、人間が物の流通のための手段として考え出したものにある現実感覚を伴った金------例えば30円でキュウリ1本買えるというような----- というものではなく、抽象化され記号化されてしまった金だ。 それが証拠に、米が高い高いとオウムの如く繰り返しながら、米一升いくらするかすら知らなかった。 そこには汗の一滴が生み出すものの意味を問おうとしない退廃がある。<続く> 麻野 吉男著「ギンヤンマが翔ぶ日」<富民協会>より *今日は、違うことを書こうと思ったけど、せっかく、「農」の問題で盛り上がっているので、昨日に続きます。空のつぶやき 2002/11/06(水) 「なにぬかしとるんでぇ」。。。? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2003.08.09 12:28:51
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