カテゴリ:カテゴリ未分類
今年、彼女から来た、年賀状は、旧姓だった。
それが気がかりだったが、聞けないまま、温泉宿へ。 昼食を食べ、露天風呂に浸かる。 私は、2年ぶりの温泉。 そう言うと彼女は、 「去年は、勤めていた病院が潰れて、失業したから、いろんなとこに、行ったよ。 温泉も、いっぱい、行った。」と話してくれた。 失業して、夫がいなかったら、食べていくのは、どうするのだろう。 いや、夫はいるのかも知れない。 実家の姓を夫婦で継いだのかもしれない。 風呂から上がって、和室でくつろぐ。 私は、意を決して聞いた。 「名前、戻ったけど、実家を継いだの?」 「離婚したの・・・。もう、だいぶ前に・・・。」と彼女。 「離婚した方がいいよ。その方が、いいって。」私は、言った。 「離婚は、しない方がいいよ。 私は、したくなかったんだけど、出て行ったんだから、しかたがないの・・・。」 彼女は、真面目な、顔で言った。 しまった。彼女は、まだ、彼を愛していたのだ。 「でも」と彼女は言う。 「でも、子どもを、残してくれたから、いいの・・・。」 子どもは、男の子だという。 その子達たちに、別れた男の面影を見ているのだろうか。 彼のことを思い、明日の暮らしを思い・・・。 私が思う以上に、彼女は、苦しい思いをしてきたのだ。 こんな人を泣かす男の気が知れない・・・。 ~ゆく河の流れを何にたとえても たとえきれない水底(みなそこ)の石~ 俵 万智 *****テレビしびれて***** ★第26回日本アカデミー賞授賞式 *最優秀作品賞*最優秀監督賞*最優秀主演男優賞*最優秀主演女優賞*最優秀助演女優賞 「たそがれ清兵衛」に決まる。 去年は「GO」が総なめだったな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.03.16 17:27:03
コメント(0) | コメントを書く |
|