カテゴリ:カテゴリ未分類
子どもの頃、夏になると、よく川へ洗濯にいった。
春や秋にも、いや冬でさえ川で洗濯をした。 しかし夏のそれは、他の季節とちがってなんだか心がおどったので、より印象深く、心に残っているのだろう。 風通しの良い橋の下にすわりこみ、女たちは、うわさ話に花を咲かせながら、手ごろな石を洗濯板代わりに、ゴシゴシと布をこすりつける。 快いひびきをたてる清流にひざまでつかりながら、パッっと布を広げてジャブジャブとすすぐあの爽快さ。 よごれていた衣類がみるまに清潔なものになっていく満足感は、何ものにもかえがたく、夏の洗濯は、女のレジャーだったのかもしれないと、このごろ思ったりする。 上(かみ)の方でも、遠慮がちにおしめなどを洗う若い母親がいたりすると私の母は、よくらいらくな調子で言った。 「遠慮せんでもええ『三尺流れて水清し』じゃあ」 今も私の近所の川には水が流れている。 しかし、ごみが浮かび、汚水の流れ込む川は、もはや生活の場ではなくなった。 畑で抜いてきた大根を洗う人も、汗にまみれた服を洗濯する人もいなくなった。 泳ぐこともできなくなった川のふちには、どこまでもサクがはりめぐらされている。 「三尺流れて水清し」にならなくなってしまった今、私には川の音は大切なものを失ったレクイエムのように聞こえるのである。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ **三尺流れて水清し** かつての川は、土と草。汚れた水も、それらが、浄化作用をして、三尺(約10m)も流れると 清らかな、水になるという諺。 *新聞のコラムに投稿して、始めて載った文章(1984年)。今読むと、センテンスが長い。長すぎる。 でも、思うことは変わらないなぁ。 ■*****「ライコス」引越し騒動記***** *2002年7月の日記を「楽天広場」に移動。 1ヶ月分をコピー→メモ帳にペースト→「楽天」の過去の日記を書くをクリック →メモ帳に戻って、コピー→「楽天」の日記に一日ずつ、ペースト。 他にいい方法はないんだろうか? ■ ◎地球を救う127の方法:生命をいつくしみ身近な所から変革を◎ 109.自分が関心をもつ問題に関連した運動をしている組織や出版社などに協力する。 **NPOや市民団体はみんな人手不足。 協力すると喜ばれるし、年令、性別を超えていろんな人にも巡り会えるのが楽しい** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.08.06 20:27:52
コメント(0) | コメントを書く |
|