テーマ:スローライフ(924)
カテゴリ:里山・歳時記
ああ、なんでもある時代になったね。
本当に便利な世の中、ありがたい。 なんて声を聞くけど、本当になんでもある世の中になったのだろうか。 失ったものも大きい。 その最たるものが、修繕。 思えば、いろんな修理があった。 かつては、タガのはずれた桶は●桶屋が直し、 穴のあいた鍋は●いかけや(いたんだ鍋や釜の修理)がその穴をふさいだ。 ●靴屋●折れた傘の骨直し●自転車のパンク●ノコギリの目立て●刃物の研ぎ屋・・・。 石臼でさえ、溝が摩滅すると、石屋が新たに目を立てたと父が言っていた。 +++ 先日、炊飯器の中の鍋?が使えなくなった。 焦げ付きをなくすための、テフロン加工が剥げてしまったのだ。 テフロンは、体によくないと聞いていたので、家にあった(夫が衝動買い(ノД`)) 2合炊きの炊飯器を使う。 家族は夫と私のふたりだから、普段ならこの大きさでいい。 けれども、今日は、休み。 冷蔵庫の掃除がてら、チラシ寿司を作ろうと思ったのだ。 お寿司は、やはり、3合は炊きたい。 炊き込み御飯も2合炊きでは、炊けないし・・・。 炊飯器というものがなかった頃、ご飯は、羽釜(はがま)をクドにかけて炊いていた。 この羽釜、材料は鉄。 単純はつくりなので、ちょっとやそっとでは壊れない。 嫁入り道具として持ってきても死ぬまで使える。 いや、姑が、そのまた前の女主人が買ったものが使える。 道具とは、何世代も一生使えるものだった。 だからこそ、人はモノに魂を感じ、それが使えなくなった時、 人の死と同じように供養をした。 モノを伝えると同時に、そのモノの使い方をも伝えた。 初めチョロチョロ中パッパ ブツブツいう頃火を引いて ひと握りのわら燃やし 赤子泣いても蓋とるな これは、私が母から聞いた米の炊き方。 私は、結婚以来もうすでに3つ以上の炊飯器をダメにしてしまった。 豊かな時代とは、モノを使い捨てにする時代なのだろうか。 そんな豊かさはいらないと思う。 炊飯器の中釜の修理が出来る、 それがムリなら、中釜を売ってくれるという選択肢こそ本当の豊かな時代だと思う。 ■テレビしびれて■□■ ★空中ぶらんこ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★5月26日*田植え:しろみて*UP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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