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2005.05.28
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カテゴリ:里山・歳時記
うす ああ、なんでもある時代になったね。
本当に便利な世の中、ありがたい。

なんて声を聞くけど、本当になんでもある世の中になったのだろうか。

失ったものも大きい。

その最たるものが、修繕。

思えば、いろんな修理があった。

かつては、タガのはずれた桶は●桶屋が直し、

穴のあいた鍋は●いかけや(いたんだ鍋や釜の修理)がその穴をふさいだ。

●靴屋●折れた傘の骨直し●自転車のパンク●ノコギリの目立て●刃物の研ぎ屋・・・。

石臼でさえ、溝が摩滅すると、石屋が新たに目を立てたと父が言っていた。

+++

先日、炊飯器の中の鍋?が使えなくなった。

焦げ付きをなくすための、テフロン加工が剥げてしまったのだ。

テフロンは、体によくないと聞いていたので、家にあった(夫が衝動買い(ノД`))
2合炊きの炊飯器を使う。

家族は夫と私のふたりだから、普段ならこの大きさでいい。

けれども、今日は、休み。
冷蔵庫の掃除がてら、チラシ寿司を作ろうと思ったのだ。
お寿司は、やはり、3合は炊きたい。

炊き込み御飯も2合炊きでは、炊けないし・・・。

炊飯器というものがなかった頃、ご飯は、羽釜(はがま)をクドにかけて炊いていた。

この羽釜、材料は鉄。
単純はつくりなので、ちょっとやそっとでは壊れない。

嫁入り道具として持ってきても死ぬまで使える。

いや、姑が、そのまた前の女主人が買ったものが使える。

道具とは、何世代も一生使えるものだった。

だからこそ、人はモノに魂を感じ、それが使えなくなった時、

人の死と同じように供養をした。

モノを伝えると同時に、そのモノの使い方をも伝えた。

初めチョロチョロ中パッパ

ブツブツいう頃火を引いて

ひと握りのわら燃やし

赤子泣いても蓋とるな

 

これは、私が母から聞いた米の炊き方。


私は、結婚以来もうすでに3つ以上の炊飯器をダメにしてしまった。

豊かな時代とは、モノを使い捨てにする時代なのだろうか。

そんな豊かさはいらないと思う。

炊飯器の中釜の修理が出来る、

それがムリなら、中釜を売ってくれるという選択肢こそ本当の豊かな時代だと思う。
ラタンラウンドバスケット オレンジ  *ペンダントツイスト灯具 アンティーク色*
■テレビしびれて■□■

★空中ぶらんこ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 
★5月26日*田植え:しろみて*UP





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Last updated  2005.05.28 18:53:09
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