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2007.02.15
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カテゴリ:映画
世界中に衝撃を与えたドキュメンタリー映画、「ダーウィンの悪夢」を見てきた。
ストリートチルドレン、エイズ患者、売春婦、ドラッグ、貧困、湖の環境悪化・・・。
魚の衛生的に管理された身の部分は、ヨーロッパや日本に行き、
うじ虫の這うゴミ捨て場のようなところで、頭や骨の身を奪い合うアフリカの人たち。
この映画を多くの怒りを覚えながら見ていた。

■あらすじ■
アフリカ最大の湖、ビクトリア湖。
1960年代に実験的に放された淡水魚ナイルパーチは200を超える在来種を食べ尽くし湖の主となった。
舞台はタンザニア。
激変する生態系と共に出現した一大魚産業。
片寄った繁栄を支えることでかろうじて成り立つ住民たちの生活は悲惨を極める。
蔓延するエイズ、女性たちは娼婦となり、ストリートチルドレンは夜を彷徨う。
主にヨーロッパや日本に輸出される白身魚を運んだロシア製おんぼろ飛行機が、往路に運んでくるのはアフリカ内戦向けの武器なのか。
人工的食物連鎖が生んだ地獄のような現実にカメラが向き合う。
・・・・・・・・・

アフリカには、銃を積んだ飛行機が来て、
魚やを積んで帰る・・・。

★なんでかってに生態系を壊すのか。
★なんでビクトリア湖の近くにいる人が魚を食べられずに、遥遠く離れたヨーロッパ人や日本人が食べるのか。
★飛行機で多くのCO2を排出してまで、魚を買いに行くことへの怒り。

強大な「北」の資本主義が、貧しい「南」の国々を食い荒らす。

私はこれを知って、もう絶対にアフリカの魚は買うまいと思った。

フランスでも映画を観た観客がショックを受け、ナイルバーチのボイコット運動が起こったという。

これは、遠く離れたアフリカの話ではない。
最大の輸出先・EUに次ぎ、日本は第2の「お得意様」。

「白スズキ」という名でレストランなどで、よく出るという。

知らない間に私たちも、アフリカの食べ物を奪い、アフリカの人を傷つけていたのだなとショックだった。

**これは悪夢ではなく21世紀の現実だ。
アフリカをむさぼりつくす、グローバルマネーの恐ろしい実態!
SOSの叫びが聞こえる。
  加藤登紀子


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Last updated  2007.02.16 00:48:14
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