テーマ:愛しき人へ(908)
カテゴリ:父の麦わら帽子
父から、手紙をもらった。
今から30年以上前のこと。 生まれつきか、生まれてすぐか、父の右半身は、不自由だった。 今なら左手で、字を書くことも許される。 けれども父の生きた時代は、右手で字を書かなければならなかった。 その手が、たとえ不自由であっても・・・。 手紙を書く必要に迫られると、父は、私たちに、口述筆記をさせた。 そんなわけで、父は、めったに字を書かなかった。 その父からもらった手紙は、エアメール。 31年前の今ごろ、私は、ロンドンで働きながら、英語学校に通っていた。 ちょうど、そんな時起こった「日本赤軍のテルアビブ乱射事件」。 イギリスの新聞でもトップで「JAPAN RED ARMY」の文字が踊った。 「そちらにいたら、日本人ということで、迫害されないか? それが、心配だから、帰った方がいいのではないか・・・。」 娘のする事には、決して反対しない父だったが、この事件で、心配になったのだろう。 そんなことを思い出したのは、明け方、ちらりと見た、テレビの「朝まで生テレビ」。 そこには、重信命(めい)氏が出ていた。 彼女は、「重信房子の娘」という運命を、生きてきた人。 あの事件の時の、*重信房子*は、今の重信命(めい)氏の年齢か・・・。 父から手紙をもらってから、30年以上たった今も、中東は、戦火の中にある・・・。 ~星の供花いつも咲きをりかなしみの 絶ゆることなきこの地球(テラ)のうへ~ 田宮 朋子 **重信房子** 「りんごの木の下であなたを産もうと決めた」/幻冬舎 ~「日本赤軍リーダー逮捕」平和呆けのわれの脳(なづき)にけふインプット~ ~重信房子奪回のテロなき冬を薔薇は一夜に花体解きたり~ 清水 正子 ■03.04.26 ・・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★4月25日*「昭和恋々」:入学式 *UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.28 19:07:14
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